2歩でたたきの玉の横追い(続き) 

April 29 [Sat], 2017, 0:51

前回に『「詰将棋一番星」の「持駒:歩18枚」作に変化が難解で読み切れない作がある』と書いたが、棋力が弱い者には解けない問題自体は多数ある。
それでも「読み切れない」と言うのは、例えば「変化が読み易い筈の小駒図式」だとか、「感覚的には詰むのだが読み切れない」「作意の確定が出来ない」などが該当する。
手も足もでないのではなく、解けそうに見えるが解き切れない事だ。

『「詰将棋一番星」の「持駒:歩18枚」作の2歩でたたきの玉の横追い』では、信太作「雲出川」と大塚作がそれに当たる。

「雲出川」については以前に書いた事があるが「余詰作」と思う。
現在は大塚作に悩んでいる。



「2歩でたたきの玉の横追い」を発展させる1例で、発展作の可能性を考えるためにはこの作も理解していたいが、それが厄介で、「感覚的には詰むのだが読み切れない」の代表だ。

玉を左辺に追い83玉で75桂から94金打として、82玉・72歩成・同玉・73桂成・同玉・84金上と進むが、そこで72玉か64玉かの分岐が判らない。

配置からは64玉と上に逃げる形で、その時は詰方が歩を持っていると駄目で玉方は歩を使わせる様に逃げる事になる。(追記:攻方が歩を持っていてもいなくとも同じなので、玉方は使わせて逃げるのが最善になるという、意味です)

その形は典型的な「2歩でたたきの玉の横追い」でそれが作意と思いたい。

ただし72玉と下に逃げる形が厄介だ、「持歩が詰みに直ぐに繋がらない」し、「序盤に通った跡に戻るので、序盤の歩の叩きに逃げる手順が終盤の変化と繋がる」。

つまり「序盤の変化手順と終盤の変化手順が掛け算になり、多すぎて読み切れない」のだ。
その結果、作意手順の逃げ方も不明の状態で、終盤に確定局面が見つからないので逆算の検討も出来ない。


第737番続不成の舞





−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/04/05 の作意(スクロール)

5手詰−52
2三飛・同玉・1四角・同玉・2四金 まで5手詰

5手詰−53
3三飛・同金・1二金・同玉・2一飛成 まで5手詰


2歩たたきでの玉の横追い 

April 23 [Sun], 2017, 0:09

「持駒が歩18枚」の作品は個人的に興味がある、ただ中編から長編になるので必ずしも作図対象とも言えない。
ネットでは「詰将棋一番星」のサイトに図が掲載されている。

その中に「4段目に攻め方の金を配置して2枚の歩を玉に叩く」手順がある。
例えば今村修作が一番シンプルな表現で、飯田雄一作と橋本樹作もこれにあたる。
今村修作

飯田雄一作

橋本樹作


正攻法で変化を読むと、実は相当に難しい。

ただし、「同じ場所に戻らない構成と歩の数が後半と独立している」ならば、作意の収束から詰まして、逆算で少しずつ戻ると混乱せずに変化を読める。

厳密には形は完全には1筋ずれるだけでは無いが、手順に影響しないと確認出来る。
それは「再帰」的な繰り返しに見えて、正算で変化を読む時も変化の読みを省略する可能性が高い。

ただし「同じ場所に戻らない構成と歩の数が後半と独立している」状態でないと、「逆算の変化読み」も「再帰的な変化読みの省略」も何も保証されない。

「詰将棋一番星」サイトの後者に該当する作品は、変化が難解で疑問で詰みそうに見えても読み切れない。



第737番21手詰





−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/03/30 の作意(スクロール)

1三香・1二桂合・同香成(非限定)・同玉・2一銀・同玉・1三桂・1一玉・1二歩・同玉・2一銀・1三玉・2四金 まで13手詰


逆算での検討 

April 17 [Mon], 2017, 0:26

正算または順算での作図は、詰将棋を解くのと似ているので、解図能力が劣ると結果として制約がある。

小さな読みの蓄積で全体を読みきってしまいたいといつも思っているのだが、私の作図方法ではなかなかうまく行かない。
正算で無理に詰ました後半は、非限定が生じやすく、そこの読みが乱れて抜けがちになる。


一度完成すると、原理的には逆算での検討や読みが可能な筈だが、完成という意識があると人間は、チェックが甘くなる。

作意が判っている作品の検討は逆算でそこそこ精度は出せる。
だが自分の作品と、作意不明の難しい作品は、検討レベルが低い。

解図能力が低くとも、難解作は作れる可能性はあるのだが、現実は逆算で精度を上げる検討方法を生かせる機会は限られる。





第736番続不成の舞





−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/03/24 の作意(スクロール)

2一銀・同玉・3三桂・同歩・3二銀・2二玉・3四桂・同歩・3三と・同玉・4三銀成・2二玉・3二と(非限定)・1二玉・2一銀 まで15手詰


詰将棋解答選手権一般戦 

April 11 [Tue], 2017, 0:31

詰将棋解答選手権一般戦は身近な感じがする。

間違えそうな問題もあるが解ける範囲だ。
概ねは簡素で考えたくなる初形で、今の私の好きな作品傾向だ。

合駒読みが必要な問題が多いが、そこは仕方がない。
合駒を読むと設問の手数を超えてしまうのだが、それを制約にすると問題を作り難い。
初級はそれも含めた問題を選ぶと思う。

名人戦が開幕したが、終盤のほとんどない第1局だった。
昨年は詰め抜けがあったシリーズだが、今年は中盤勝負のシリーズになる予感だ。
詰パラ誌の3手必至も全く判らず、それぞれに「詰める」とは異なる世界を楽しむ事になる。



第735番続小駒の舞





−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/03/18 の作意(スクロール)

1三桂・同香・1二金・同玉・2四桂・同歩・2三金・同金・2一銀・同玉・3二金・1一玉・1二歩・同玉・2三と・同玉・3三金打・1二玉・2二金 まで19手詰


詰将棋解答選手権 

April 05 [Wed], 2017, 0:27

4月初めの恒例の本館の定期更新済みです。
3月分に、リンクミス発見した、作図と同様に不完全は多い(チェック漏れ)。


日本将棋連盟のモバイルアプリが変更になり、日本将棋連盟のウエブサイトが表示される様になった。
詰将棋の出題も同様だ、そこには前回文字が小さいと書いた部分が、「一文字駒」に変更されて表示される様になった。
「二文字駒」より見やすいが、スマホではどうか不明だ。
パソコンやタブレットでも、拡大表示で見るのが普通だろう。


詰将棋解答選手権のチャンピオン戦が行われた。
問題が公開されて、答えもリンクされている。

とにかく考えてみる。
1週間以上で、前半・後半ともに各2題解けて、各3問目の持駒や配置で既に負けている状態だ。
2問目までが客寄せなのだろう。


第733番5手詰−52
第734番5手詰−53





作意は、 2017/04/29 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/03/12 の作意(スクロール)

2五桂・1四玉・1三桂成・同玉・1二飛不成・2四玉・4二角成・3三銀合・2五歩・2三玉・2二桂成・同銀・1四飛成・同玉・2四馬 まで15手詰


一文字駒 

March 30 [Thu], 2017, 0:43

日本将棋連盟のウエブサイトに詰将棋が出題されている。
配置図が「二文字駒」で作られていて文字が小さく、拡大しないと見難い。

テレビ将棋で、かなり昔から一文字駒も使われている、見やすくするためだ。

書籍の多くや新聞や、詰将棋の図面では「一文字」がスタンダードだ。
枡目一杯の大きさの文字は「一文字」のひとつとも言えるし、これよりも見やすいものは無いと思っている・・・慣れも多いが。

詰将棋で将棋盤を使用する人や、コンピュータソフトを使用する人の中で、「一文字駒」または「一文字」表示設定を使用している人はどの位いるのだろうか。

「一文字」が登場した頃は、文字が読めるならば通常の「2文字駒」が好きな人は多かったが、それは今でも同じだと個人的には思っている。
私は「2文字駒」派で、持っている駒は「2文字駒」で、コンピュータソフトも「2文字駒」設定になっている。
「金」と「全」の見間違いは無い筈だ。


第732番と歩の舞



作意は、 2017/04/13 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/03/06 の作意(スクロール)

5三角・2二玉・3一角打・3三玉・4二角引成・2二玉・4四角成・1三玉(1二玉・変同)・2四金・1二玉・2三金・同玉・3三馬行・1二玉・1三歩・同玉・3一馬・1二玉・2二馬 まで19手詰


初形に至る過程 

March 24 [Fri], 2017, 0:24

「指将棋の局面」も「次の一手」も、その局面の直前の指し手が示される。
指された手に対して、その応手を最初に考える事が普通の場合は、「次の一手」でも問題に至った手順は示す必要があるのだろう。

「詰将棋」と「必至問題」等では、局面の前の指し手が示されない。
問題として必要ない判断だろうし、慣習になっているからでもある。
その為に、指将棋の差し始め図から合法的に(王手なしの協力詰の手順で)辿りつけない局面または部分局面が存在する。

これも幾たびか指摘されるが、慣例的に認められて来たので、規約を定めて変更する事は現実には出来ない(過去の作図を詰将棋から外すならば可能だ)。

合法的に辿りつけない局面は、殆どが双玉問題だがそもそも双玉は規約は存在しない。
単玉でもありそうだが未確認だ(配置していない詰方の玉の置き場所がない場合や、玉方の持駒がない場合でどうだろうか)。

指将棋で合法手が無い時は負けか引き分けかは不明だが、それを詰将棋や何かの問題に使用する考えは幾たびか見た事がある。
この問題の作図は、合法的に辿りつけない局面が認められている詰将棋の場合は、もしもその問題が規約を含めて作れたとしても、既に合法的を離れた慣習であれば問題自体が矛盾があるので混乱が増えるだろう。


第731番続小駒の舞



作意は、 2017/04/17 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/02/28 の作意(スクロール)

1一桂成・同玉・1二歩・2一玉・2二歩・1二玉・2三と・1一玉・2一歩成・同玉・3一歩成・1一玉・2二と・同玉・3二角成・1二玉・1三歩・同玉・1四と・1二玉・2一馬 まで21手詰


馬角・竜飛・飛香 

March 18 [Sat], 2017, 0:43
詰パラ誌2017/03若島作(1)の結果発表を見て、巨椋作「馬角」を「竜飛」で行う構想と解説された。
これは解説を読むまでは繋がらなかった。




解説で巨椋作「馬角」を見て、繋がったのが詰棋めいとH11/07結果発表の中編8の谷口作19手だ。
これも解説に巨椋作「馬角」が登場するが、聞かないとなかなか繋がらない。




若島作と谷口作はどちらも、「飛香」で作られていて玉方が後の香を使うように受ける構想で、玉方の好手となっている。
「後の弱い駒を使う」ための直接の狙いと手順構成が異なるので、「飛香」が同じでもそれだけでは繋がらない、解説で巨椋作「馬角」が双方に登場して始めて繋がる。

「竜飛」と「飛香」との配置を比較すると、前者は重い配置になりそうで「飛香」が使いたくなりそうだ。

でも「後の弱い駒を使う」「飛香」の別の手順はあるかどうか、それとも「竜飛」型は、作る狙い目かも知れない。


第730番続小駒の舞



作意は、 2017/04/11 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/02/22 の作意(スクロール)

2四銀打・同歩・2五桂・同歩・1四歩・2二玉・2三銀・同玉・1三金 まで9手詰


棋王戦第3局の終盤戦 

March 12 [Sun], 2017, 0:48
詰将棋問題は、「詰みがあると判っているから詰められる」のは解図力が弱い私レベルでは常識だ。
指将棋は「詰ます」のでなくて「勝つ」のが目的だから、詰将棋中毒者には難解だ。

ネット中継時代では解説に影響されるが、詰将棋中毒者には難しい。

過日の棋王戦第3局の終盤は詰むかどうかの局面が登場した。
解説で「詰みあり」とされると、流石に考えてしまった。
終盤の先手・7四桂の所で7一馬で「詰みあり」との解説で考え込んだ。



かなりの時間考えて、本当に「詰みあり」と辿りついた。
途中には、「必死」で勝ちとか「自玉が詰まず勝ち」かと疑うがこれは違った。

7一馬・同金・7二金・同金・7一銀で(あ)9三玉は8五桂・8四玉・7五銀・同玉・7六歩・6五玉・6六金・7四玉・7五金・6三玉・6四金・同玉・4四飛成で詰み。
(い)7一同玉は6二金で、(う)同金は8二金・同玉・6二竜・7二金・7一銀・9三玉・8五桂・8四玉・6四竜で詰み。
(う)8二玉は、7二金・9三玉・8二銀・8四玉・7六桂・7四玉・7三金・同桂・同銀成・同玉・6五桂で詰み。

9三玉から8四玉の逃げに3通りの詰め方をするので、かなり読まされた。
短編詰将棋の様な切れる手順でないので、山勘が利かないのだ。



第729番続不成の舞



作意は、2017/04/04 へ(スクロール)

−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/02/16 の作意(スクロール)


2一金・1三玉・2四金・同銀・2三金・同玉・3二飛成・同玉・3一角成・2三玉・2二馬 まで11手詰


詰将棋作図の実働期間 

March 06 [Mon], 2017, 0:32

「詰パラ」2017年3月号で柴田昭彦氏・服部彰夫氏の盤寿が報じられる。
同時に「実働期間65年」も報じられる。

2つに相関はあるが、狙って達成出来ない事だ。
それに、ひっそり達成の方が多いかもしれない。

詰将棋作図の実働は曖昧だが、アマの世界では自称で良いだろう。
作図休眠期間や未発表期間は、前後があれば除外でもよいだろう。

自称ならば、雑誌発表引退後も作っておれば「実働」だろうと勝手に定義する。

その次に、初入選以前の作図期間も勝手に追加する・・・?。(強引)

そうすると、私は昨年で「実働50年」だと自称する事になる。
誰も迷惑で無いが特に意味もない、でも半世紀なのだ。



728番と歩の舞




作意は、 2017/03/30 へ(スクロール)

−−−−−−−−−−−−−−−−−
2017/02/10 の作意(スクロール)


1二銀・同歩・1一金・3一玉・4三桂・同歩・2三桂・同歩・2一金・同玉・2二金 まで11手詰


2017年04月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
最新コメント
アイコン画像神奈川の庶民
» 2万局 (2016年05月23日)
アイコン画像小樽商科大学の囲碁・将棋サークル
» 柿木将棋フラッシュ版 (2014年05月28日)
アイコン画像僧侶
» 鳥越九郎氏死去 (2013年08月16日)
アイコン画像幻想咲花
» 最終手余詰の変化のある合駒について (2013年07月27日)
アイコン画像とおりすがり
» 伝統詰将棋のフェアリー駒・「合」 (2013年07月19日)
アイコン画像僧侶
» 詰パラ大学院が3題に (2012年07月30日)
アイコン画像田原
» 詰パラ大学院が3題に (2012年07月30日)
アイコン画像田原
» 詰パラ大学院が3題に (2012年07月30日)
アイコン画像僧侶(他PN、やきのり、簡素亡者)
» 詰パラ大学院が3題に (2012年07月30日)
アイコン画像解答欄魔
» 「詰将棋会合」の作品展が増加 (2012年03月08日)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:mai_2rd
読者になる
Yapme!一覧
読者になる