こんにちは、もちこです。
ようやく少し落ち着いてきました。
時々落ちることはありますが、浮き沈みしつつのんびりやっていこうと思います。
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さて、先月のことになりますが、市の療育センターの先生方と一緒に近隣のB市(学区外)の特別支援学校の学校公開へ行ってきました。
この学校は、5月の運動会に少し見学に行っていたので、実際に学校に入るのは2回目です。
学校公開当日はあいにくの雨

市の療育センターでは娘ちゃんの単独通園(母子分離)ができないため、当日は娘ちゃんを連れての参加となりました。
その学校公開でなんと、3月の親子入園で一緒だったママに再会

その子は年長さんなので、学年は一つ上になります。
この学校が学区内にはなるけど、B市には特別支援学校が県立と市立と両方あるのでまだ迷ってるそうな・・・。
もし同じ学校に通うことになったらいいね〜♪なんてお話ししてました。
肝心の学校公開の内容はというと
・学校の概略説明(この学校の特徴・力を入れているポイントなど)
・授業見学
・質疑応答
・【希望者のみ】昼食風景見学
1)学校の概略説明
校長先生と教頭先生からお話しをいただきました。
@学校の特徴
・小学部のみであること
・からだ(肢体不自由)に加え、きこえ(聴覚)・見え方(視覚)の支援を行っていること
が大きな特徴であり、そういう意味では県内唯一の特徴を持っている学校
小学部のみなので、生徒数は多くありませんが、今年の1年生だけで20人超いるそうです

→ここ数年生徒数が増えている傾向にあるそうなので、うちの娘ちゃんが入る頃も生徒数は多そうかな?
また、地域の小学校と交流を行っているそうで、希望すれば居住地校交流もできるとのことでした。
A学区と通学バスについて
こちらの学校は、B市の中心とした湾岸エリアが学区となっていて、私たちの住んでいる市は、隣の市になるとはいえ、学区外。
でも、在校生の中には私たちの住む市はもちろん、他のエリアから通学している生徒もいるそうです。
ただし、学区外には通学バスルートがないため、あくまで「親の送迎による通学」という条件がOKであれば、就学先として希望することも可能だそうです。
→学区内/学区外のどちらの学校も、医療ケア児は通学バスには乗れないので、うちはどちらを選ぶにせよ、自力送迎することが通学の前提条件になります。
B「看護師配置」と、「医療的ケアの対応」について
・看護師は常時3名配置
・呼吸器管理や気管吸引は看護師が行うが、水分・栄養の注入や口の吸引は医師からの指導を受け、許可を得た教員でも対応が可能
・親の学内付き添いは、その子の状態にもよるが基本的には1年生の2~3か月程度
→看護師さんが常時3人配置されていて、先生方でも注入はOKということであれば、うちの大きな問題は呼吸器のみになりそうな印象。
ただ、運動会の時もそうでしたが、気切っ子はおろか、呼吸器を使っている生徒があまり見当たらない

運動会の時に、唯一見つけた呼吸器っ子は訪問教育課程となっていたので、呼吸器っ子の通学可否については質疑応答の時間とは別にコーディネーターの先生に呼吸器っ子について確認してみました。
こちらの学校では呼吸器っ子で通学している生徒が1名いるそうで、「呼吸器併用=訪問教育」とか「呼吸器の子供は受け入れ不可」ということはないそうです。
最近では生徒数が増えている一方で、呼吸器使用の子供も多くなってきており、呼吸器を使っていても活動的な子どもが多い(うちの娘ちゃんもこのパターン)ので、学校側もどんどん受け入れるようにしているそうです。
先生からも「学区外ということもありますし、学校まで送迎していただけるのであれば、(訪問課程ではなく)通学で問題ありませんよ」と言っていただけました。
→ちなみに、私が運動会で見た呼吸器っ子は動けるお子さんのようで、家庭の都合で訪問学級にになったそうな・・。通学手段の問題が解決できれば、スクーリングの回数を増やすとか通学に切り替えるなどをしたいと言っていました。
呼吸器問題については、こちらの学校であれば問題なくクリアできそうです
C給食の食形態
「通常」「やわらか食」「軟固形食」「ペースト食」「注入用」の5形態で展開
D教育課程
これはどの肢体不自由の特別支援学校でも同じかと思いますが、
A課程(小学校と同等)
B課程(知的特別支援学校と同等)
C課程(自立活動中心・授業としては音楽のみ)
の3課程に分類
どの課程を選ぶかについては、学校決定後に相談
2)授業見学
いくつかのグループに分かれて、A課程・B課程・C課程それぞれの授業風景(低学年/高学年)を見せていただきました。
実際の授業を見学してみた印象は・・・・
選択した課程によって、クラスの印象もかなり大きく違うなぁと。
A課程は小学校に準じた内容を行うだけあって、高学年になればかなり授業が難しい印象があり、「学校だなぁ」という感じ。ただ、クラスメイトは少ないようで、ほぼ個別授業になっている。
B課程は、子どもに合わせて勉強が進められてるけど、教科書はあまり使ってない?印象。見学したクラスでは1人の先生が2人の生徒に別々のことを教えていらっしゃいました。
C課程は自立活動が中心なので、時間割を見てもほとんどが自立活動の時間。でも、クラスメイトは多くにぎやか。実施内容は療育センターで行っている療育とあまり変化がないのかなぁという印象でした。
親の希望としては、A課程はとてもついていけない。(休憩時間も短いし・・・・)
かといって、C課程だとほとんどが自活の時間になってしまうのがちょっと気になる・・・。
そうなると「B課程」で教科書はあまり使わないとしても、必要最低限の自立に必要な勉強(数字・ひらがななど)をやってほしいような気がします。
でも、これも親の欲が出ているのかな…と考えることもあったりして。
娘ちゃんの理解度や知的面がどのくらいあるのかは、アウトプットが少ないため、いまだによくわかりません。
ただ普段の様子を見る限りでは刺激を与えてあげることで理解度が増えているような気もしていますし、嫌なことは手を払いのけたり、泣いたりと意思が出ていたり、好きなテレビは集中してみたりすることも増えているような気がします。
その辺を考えると、多少はお勉強の刺激を与えることで知的面が伸びてくる可能性はないのかな?と。
ただ、娘ちゃんに合ったものを選んであげたいのでこの辺りはよ〜〜〜く考えようと思っています。
3)給食見学
給食は全生徒で食堂で食べるそうです。
注入の子もいれば、自分でスプーンを使って食べる子、食事介助をしてもらっている子など様々ですが、校長先生も教頭先生も関係なく、すべての先生方がフル稼働していました。
小学部だけの学校のため、生徒の人数に対して教師の人数が少ないそうで、給食の時間だけでなく、運動会などでも校長先生も教頭先生を含めたすべての先生方が生徒たちの介助に入るそうです。
→中高が併設さえている特別支援学校の場合は、クラス担任のほかにも各教科の先生もいるため、絶対的な教員の人数が多い=介助に入れる先生方が多いということのようです。
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今回の学校公開で思ったのが、こちらの学校は「小学部だけ」ということもあり、子どもたちが小学生の時から自立しているような気がします

→通常の特別支援学校は、「小・中・高」が同じ校舎で過ごしているので、教員の数も多く、子どもたちの将来の見通しが立てやすいというメリットもありますが、小学部だけのデメリットはあまり感じられませんでした。
そして、説明会の休憩中、校長先生がうちの子に「いい笑顔だね〜?いくつ??」と話しかけに来てくれました。
年齢の事、気管切開をしていて、普段は呼吸器も併用していること、注入があること、体格が小さく運動が追い付かないことなどを簡単にお話ししました。
呼吸器のことをどう思われるんだろう?とちょっと不安になっていたのですが、校長先生はニコニコしている娘ちゃんに「これも何かの縁だからね。2年後待ってるね」と言ってくださいました。
(コーディネーターの先生とお話しする前で、呼吸器っ子の場合は訪問教育になることも覚悟していたので)
まさか呼吸器っ子でも快く受け入れてくださるとは思わなかった。
校長先生から「2年後に待ってるね」と言われた時は正直かなりうれしかったです。
リハの先生などにも「娘ちゃんにとっては、医療連携もしやすいし、見え方・聞こえ方のフォローがしやすいB市の学校が向いているのでは?」と言われているため、第一希望はこちらの学校の予定でいます。
ただ、実際にこちらの学校を選ぶには学区内の学校を選択しない理由が必要となるため、秋に学区内の特別支援学校の見学と教育相談をさせていただいて、娘ちゃんにはどっちの学校がいいのか?を見極めつつ、最終的に学校を決めたいと思います。
(もちろん、特別支援学級も見学しますけどね・・・・。)