カサブランカ 

March 06 [Thu], 2014, 11:51









若き青年は、友人を弔う・・・その傍には大ユリが揺れていた。








ああ、このかおりは カサブランカだな。



君の最後へおくる 美しい手向けの花

どうかその死に顔を・・・少しでもほのめかしてくれるのなら・・・




この世で君のいない毎日は、ただ味の無いもの・・
それはまるで 水面を通りすぎてゆく影のように“音もない”


雑踏の声・・・風の音・・・・・・・・この胸の・・鼓動の音・・・



あの時、
君とともに歩んだ日々を取り囲む、すべての音たちは消えた。





やがて俺も無になる この無音の世界で








ただ ひたすら地面を這う影のように。





















少年と古井戸 

December 28 [Sat], 2013, 23:52









真夏のぬるい風のって ただよう血のかおり

もうずいぶんと見捨てられたもんだ



あの人の死に顔 あの人の死に顔




僕はいまでも思ゐだす


ある朝の ひからびた古井戸 
暗い顔してとり囲む大人たち

“落っこちたんや” “こら落っこちたあ”

どより どより

あたりはまっ黒 まっ黒け




“鈍くさい人もおるもんや”


ちがう

ちがうぞ

・・・それは、事故なんかじゃないぞ



あの人の目は窪んでた 窪んでた
息を失くした眼孔のむこう
黒い眼(まなこ)の底光り


あの人は・・・“落っこちた”んじゃないよ
井戸に 身投げをしたんだよ


どうして誰も気付かないの?








恐い


・・・僕だけは知ってるの
あの人のさみしさを 悲しさを











【独白】主人公 

December 28 [Sat], 2013, 23:08






(僕はやがて、ねたみや嫉妬もなぎ払う・・・

悲しみにあふれた視界でも、希望はいつだってキラキラどこかに輝いてる。

そう信じる心が、この胸にある限り・・。)





======================






ねぇ・・・この人生はいつも悲しみからスタートする。



僕の目に、
君は太陽のようにキラキラ見えて
ときどき辛いときがある。

どうしたら、そんな風に笑っていられるの?


できるなら・・っ・・・・・この僕だって御天道様に顔向けできる人間になりたいんだ。



―それは、神様に恥じないように。自分に恥じないように・・。


そのまぶしい手に 少し触れてみてもいい?
見せてくれるかな。君だけの知る



―――・・・美しい夢の世界を・・・―――







闇の世界にのまれた、人たち。 

December 16 [Mon], 2013, 21:23
セリフをあげていってますが・・、

詩を書いていると、いろんな主人公があると思う。



闇に飲まれたような、セリフ主たちのことば


彼らの世界はどんな色をしているのでしょう。
想像するだけで、私はまた頭の中の筆を動かしてしまう。







【妖艶恐怖台詞】伸びる血 

December 16 [Mon], 2013, 21:00



時は明治。 どろりと暗くメランコリックな配色が時代を描く。







嗚呼 どうか甘いお菓子を食むこと

 お許しくだされ大佐殿


もはや此れ以上 世の不条理に心がついて行きませぬ。

この脳は愚かにも快楽を欲しがっているので御座います。


あすこへ置き去りのままの数えきれぬ屍は
・・・・あの者達の血はどこへ向かって伸びるのでしょう。

私は毎夜それを思うと、とても恐ろしくなるのです。

この罪悪にも似た・・螺旋のごとく続く恐怖が、
足元の安ぎをも絡めとってゆく・・っ


私はもう、正気ではないのでせうか?










はて、彼の頭の中には異国の地で死んでいった兵士たちの顔が焼きついているのでしょうか。










プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:藍知らず
  • アイコン画像 誕生日:3月31日
  • アイコン画像 趣味:
    ・絵-自作オリキャラなど
読者になる
集中力をつけたい
私自身に

本気で挑んでいたいなぁ
2014年03月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント
アイコン画像つねさん
» 少年と古井戸 (2013年12月31日)
ヤプミー!一覧
読者になる