【猛毒】フクロツルタケの毒成分・中毒症状など

July 07 [Tue], 2015, 17:45
公開日:2015年7月7日|最終更新日:2015年10月1日



フクロツルタケ

フクロツルタケ(袋鶴茸、学名:Amanita volvata)は、テングタケ科テングタケ属のキノコ。
名前の由来は基部のツボが袋状に大きく膨らむ特徴から来たものである。
かつて食毒不明であったが、1972年の奈良県で、このキノコによると思われる死亡例が報告され、それ以降は猛毒キノコとして扱われている。

「日本のきのこ」増補改訂新版では和名が「シロウロコツルタケ(フクロツルタケ)」と表記されており、これ以降多くの人からシロウロコツルタケに改名されたと誤解されるようになってしまった。実際のところシロウロコツルタケは別種として存在する。

特徴

夏〜秋にかけて、主にブナ科の樹下に発生する。日本以外では中国、ロシア、北アメリカなどで発生が確認されている。

傘は初め半球形のちほとんど平らに開く。色は白色〜帯褐色で、表面は淡紅褐色で粉状〜くず状の鱗片に覆われる。
ヒダは色は始め白色、成熟すると淡紅褐色となる。柄に対して離生し、密。
柄は傘とほぼ同色で、表面は鱗片〜ささくれ状となっており、白色で膜質のツバを持つが、脱落しやすい。柄の基部には膜質で袋状の大きなツボがある。
傘、ヒダ、柄は変色性を持ち、傷つけると淡紅色に変色する。

シロテングタケに似ているが、ツボの特徴や肉が変色しない点で区別できる。

近縁種

近年になってから、フクロツルタケとされていたキノコは複数の種類に混同されていたことが明らかになった。
フクロツルタケを含め、シロウロコツルタケ(Amanita clarisquamosa)アクイロウロコツルタケ(A.avellaneosquamosa)の三つだが、これらを肉眼で区別するのは至難の業であろう。

シロウロコツルタケは傘の表面が綿毛状になっており、傘の縁に僅かな条線がある。フクロツルタケと違って傷つけてもほぼ変色しない。
アクイロウロコツルタケは傘の表面にある鱗片が平面的で、縁に僅かな条線があり、変色性を持たないといった特徴を持つ。

いずれにせよ顕微鏡観察なしでは正確な同定は難しく、フクロツルタケと同様に猛毒菌の疑いが強い。

毒成分・中毒症状

毒性は極めて高く、ドクツルタケタマゴテングタケにも引けを取らない猛毒キノコである。
その症状はサイトによってはドクツルタケと同様の症状を起こすと表記されるが、「日本の毒キノコ」では以下のことが書かれている。

「嘔吐、下痢、言語障害など胃腸系および神経系の中毒を起し、腎臓、肝臓など臓器に障害がでる」

・・・とのこと。
また、奈良県の中毒例では、食後に手足のしびれ、嘔吐、下痢、黒色尿、呼吸困難、心臓・腎臓・肝臓障害、心臓衰弱、言語障害、顔面麻痺などの症状が記録されている。

これほど強い毒を持ちながらも未だ毒成分は不明のままとなっており、今後の研究が望まれる。



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