世界でいちばん不運で幸せな私 

2005年10月27日(木) 20時23分
すごく可愛い映画
ティムバートンやアメリの監督ジャンピエールジュネを彷佛させる映像は何度でも観たくなること間違いなし
フランス映画なんだけど、独特の暗い感じは一微塵もなくて夢中になってしまう映画です

なんと監督はこれが長編デビュー作本土では公開初日に140万人を動員し、世界54ヶ国で公開が決まったという大ヒット映画

ラブストーリーなんだけどこてこてのラブストーリーではなく、ファンタジーっぽいつくりになっているところが作品をロマンチックにもシュールにもまとめています

幼なじみの2人は小さい時にあるゲームを始めたことによって2人の関係がゲームでしかなくなってしまうお互いの好きという気持ちに気付いた時、好きという言葉は言えず、ゲームなのか、本気なのか自分にすらわからない。
お互いがお互いを必要とし、好きと言えるまでには何十年もの月日がかかってしまう。

すごく切ない映画なんだけど何故か観終わった後はポジティブに幸せな気持ちになれる作品です
言葉を伝える事の難しさ。素直になるということ。大人になればなるほど難しいこれらの事を改めて考えさせられました
ジョークもきいてて純粋に楽しめます

主演はビックフィッシュやTAXIシリーズにも出演のマリオンコティヤールとザ・ビーチに出演のギョーム・カネ
注目の監督はヤン・サミュエル
必見です。
フランス映画苦手ーって人にも是非観てほしいです。観ればフランス映画への抵抗もなくなるはず
★3つでも足りないくらい好きな映画です
ちらしも可愛くて好きなちらしベスト5には入ります

DVDには特典としてちょっとした心理テストもついてます

バタフライエフェクト 

2005年10月26日(水) 20時30分
今年5月の劇場公開を見逃して以来、DVD化を待ち望んでいた作品

バタフライエフェクトとはカオス理論のひとつで「初期条件のわずかな違いが将来の結果に大きな差異を生み出す」という意味
映画の中では、愛する者を助けるための些細な行為が全ての人々の人生に予想もしなかった大きな変化をもたらします。

家庭環境のトラウマからか瞬間的に一部の記憶を失ってしまう少年エウ゛ァン。
大学生になった彼はふとした事から過去に戻ることのできる術を見つける。
好きだった女の子とした約束“I'LL COME BACK FOR YOU”を果たすため、現状よりも彼女の人生をよくするために彼はある決意をするがこれが彼女だけでなく、エウ゛ァン自身もそして周りの人々の運命までをも狂わせる

愛する者のために何度でも運命を変えていくという切ないラブストーリーに仕上がっています
最初観た時は意味がわからなかったけどSF苦手な人でも多分大丈夫
DVDには別エンディングも収録されていてこのエンディングの方が私は好きです
なんでも来年にはバタフライエフェクト2の公開が決まっているとか

エウ゛ァンを演じるのはピープル誌で2003年世界で最も美しい50人にも選ばれたことのあるアシュトンカッチャー
最近ではデミムーアとの熱々ぶりで有名です。

この作品を観たかった一番の理由はと言えば主題歌をOASISが歌っているからなんですが、これに関してはあまり期待しない方がよかったです

公開前の評判と公開時の反響の大きさに期待しすぎたので少しがっかりしましたが、創りとしてはおもしろいんじゃないかなって思います

★1つ

旅するジーンズと16歳の夏 

2005年10月22日(土) 13時09分
原作は「トラベリングパンツ」という世界的ベストセラー

小さい時からずっと一緒の女の子4人組が16歳の夏に初めてバラバラになる。
4人はこの16歳のたったひと夏の間に別々の場所で成長を遂げ、またその成長を通してお互いの存在の大きさに気付くという友情もの
思春期を経験した世代や今まさに思春期という10代の子達まで幅広く支持を集める作品だと思う

身長も体系も全く違う4人なのに4人全員にぴったりという不思議なジーンズが離ればなれの4人をつなぐキーとなる

それぞれが各々の問題と葛藤し、様々な経験を乗り越えて自分の居場所を探し求めていく。
居場所なんて見つかるかどうかもわからないけれどそれでも何も動き出せない今の現状から一歩抜け出すために少女達は葛藤する

こんな想いをきっとで誰しもが一度は経験したことがあると思う。
だからこそ共感をよぶ。
4人のうちの1人に感情移入するというよりは4人全員の気持ちがわかる
時に切なく、時に応援と羨望が入り交じった気持ちで彼女達を見る。

思春期に限らず、自分では対処できないような問題にぶつかることが人生においては時々ある
でも早かれ遅かれ私達はその問題と向き合わなければならない。
そんな時支えとなるものがあればそれほど心強いものはない
心の拠り所は絶対にどこかにあり、それが自分にとって居心地のよい場所となる。
そんな場所が存在するという事はすごく素敵なことだなと改めて思った。

全世界68箇所のロケ地で撮影されたという見どころの他にこの映画で注目すべきはまだ有名でない若手女優が出演していること
『シンシティー』に出ている女優(リーナ役)や本作がデビュー作となる女優(ブリジット役)など注目株が目白押し
この作品からこれからハリウッドを担う女優がうまれる可能性は十二分にあるってことで必見です

観る人によってどう感じるかは違うだろうけど女の子には是非観てほしい

★3つ

フライドグリーントマト 

2005年10月20日(木) 21時25分
“友達は、自分をみつめる素敵な鏡
これが公開当時のキャッチコピー。

サスペンス、ヒューマン、ブラック・ユーモア全てを併せ持つ極めて完成度の高い作品です

50年前と現代の2組の女性の友情が描かれた作品で、老女が当時の様子を物語風に語り聞かせることでストーリーが展開していきます。

昔話に登場するのは、男勝りで自由奔放なイジーと女性らしく清楚なルースの二人。
兄の死によって頑なに閉ざされたイジーの心がルースとの友情によって徐々に開かれていく過程はとても楽しいエピソードに仕上がっています。

現代のストーリーは老女とキャシーベイツ演じるエヴリンの友情物語。
夫に不満を持っている主婦が、昔話を聞くうちに自分自身を主張し、この現実を変えていこうとする様は見ていてとてもすがすがしい気持ちになれます


お互いがお互いの支えとなり、相手の中に自分の存在を見出していく
日常の中で知らず知らずのうちにポッカリと空いた穴がうまっていく
1930年代と1980年代のアメリカが舞台のこの映画。
50年の時間の差はあるものの大切なもの、人間が心の奥底に抱えるものは変わらないんだなと納得した作品でした

主演は『妹の恋人』のメアリースチュアートと『ミザリー』のキャシーベイツ
2人ともとてもはまり役

題名にもなっているフライドグリーントマトは南部の名物料理で熟していない青いトマトを油であげたもの
ちょっと食べてみたい
私の母の好きな映画ベスト1ということで、結婚してからまた観てみたいなーと思ってます

★は2つ

ビフォアサンセット 

2005年10月20日(木) 17時22分
1995年公開の「恋人までの距離」の続編

別に前作を見てなくてもどーってことないです
イーサンホーク主演。最近の作品なのに相変わらずあどけないです、彼。とてもユマの旦那さんだんて思えません

9年前、アメリカ人ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人セリーヌ(ジュリー・デルピー)が、旅先のウィーンで出会い、半年後の再会を約束して別れる。

あれから9年後、ジェシーは作家となり、セリーヌとの出会いのことを書いた本のプロモーションイベントでパリにやってきた。そしてそこにセリーヌが偶然現れて二人は再会する

9年後に再会した90分間の出来事が90分の映画の中でリアルタイムに進行していきます。
9.7割2人の会話のみで進行するので、字幕を追ってばかりいると疲れます
この映画のすごいとこは2人の距離感が絶妙に描かれているところ
再会直後は照れている2人が徐々に乗ってきて、惹かれあっているのははっきりしているのにお互いの立場もあって口にできない。でも相手の気持ちを探って自分の気持ちを遠まわしに伝えようとして、時間が迫ってきても口実をつけて引き延ばしたりなんかする。

ごくごく普通の会話なんだけど普通だからこそ味があって、2人の間の空気が瞬時に伝わってくるから切なくなる
脚本は勿論、主演の2人がほんとに微妙な関係をうまく醸し出していておもしろいですちょっと時間が空いた時に観てみるといいかもじっくり時間をとって観るタイプの作品ではないです

個人的には前作よりも好きです。
★1つ

リトルダンサー 

2005年10月20日(木) 4時18分
2000年カンヌ国際映画祭監督週間のクロージング作品

すごくひたむきな想いを感じとれるさわやかな作品
夢を諦めないで、出来る事・やるべき事を続けていれば成し遂げることができるんだという勇気をもらった。

主人公ビリー役には2000人を超えるオーディションから選ばれた13歳のジェイミー・ベル
6歳からやっていたというダンスで見事に喜びや怒りをうまく表現してる

子を想う親の愛情や少年の微妙な心の動きが絶妙〜に描かれていて幅広い世代で楽しめる作品だと思う
子供同士のませた会話とか大人に対するませた発言の数々が面白くて思わず声をあげて笑ってしまう場面もしばしば

感動あり、笑いありの素敵な映画です

それから内容以外にお勧めと言えばやはり音楽
T.レックスとかザ・クラッシュがこれまたすごく効果的につかわれててあっぱれなのです
音楽がうまくつかわれてる作品って邦画・洋画併せて観ても稀だから必見です!やっぱり音楽あっての映画だと思うから

それから注目の撮影監督は「トレインスポッティング」のブライアン・トゥファーノ
トレインスポッティングは観た人も多いと思うので言うまでもないでしょう。

お金のかかった映画なんだなって感じですが観ればそれも納得!!
好きな映画ベスト10には間違いなく入ります
勿論★3つ
大人になってからのビリーを世界的トップダンサーのアダム・クーパーが演じてるのも見どころのひとつです

茶の味 

2005年10月20日(木) 3時21分
2004年カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品

監督はイヒッのCM演出でお馴染みの石井さん
浅○忠信、我修○達也、土屋ア○ナちゃんなんかが出演してます

前から気になってたけどこんなにも面白い映画だとは思ってませんでした個人的には話題になった『恋の門』よりも断然こっちの方が好きです

まず、空や田園風景がすごく綺麗
それからところどころ目を疑うような出演者が続々登場するのも見どころのひとつ
何と言っても話がほのぼのとしていてとても暖かい気持ちになれますそれに音楽や映像が加わって監督がテーマとした“日本の美しさ”が完璧に表現された作品です。
春観るのがお薦めですがこれはほんとにいつ観てもいい映画

邦画独特のフィルムを一枚通したような映像や長く感じられる時間の流れが一切なく、全てにおいて新しさの感じられる作品ですほんっとに革命的映画


春野家の人々はみんなそれぞれにモヤモヤを抱えていてそのモヤモヤをなくすために奮闘中
長男は片思い、妹は時々現れる巨大な自分の分身、母美子はアニメーターへの復帰、父ノブオはそんな母に取り残された気がしている催眠療法士。叔父アヤノは橋を行ったり来たり。ノブオの弟轟木は現実逃避をしてCD制作をする漫画家。(このCDがまた笑える
春が終わりかける季節にこのそれぞれのモヤモヤが解消されて家族が一つにつながっていくというお話
家族が一つになっていく様子が空を通じて表現されているんだけど、この空ほんとに空マニアにはたまりません

全体的に写真を見ているような感覚になる映像が綺麗すぎるこの作品
近年の邦画を代表する一作と言っても過言ではないでしょう
家族の暖かさと田舎の風景に心癒されるユーモアたっぷりの『茶の味』
かんっっっっっっなりお薦めです
文句なしの★3つ

愛してよ 

2005年10月17日(月) 23時35分
「人生はクジ引きの連続。アタリもあればハズレもある。」
すごく割り切っているかのようで内に孤独を抱えた現代人の心の影の部分をうまく描いた作品だと思う
虐待、自殺、倒産、リストラ、いじめなどの社会問題の盛り込まれた作品でその核にあるのがそれぞれの抱える孤独っていうわけ。

主演は西田尚○さんと塩ケンジくん
この塩くんという子、なんと最初から最後までアドリブ!でも全てが自然。
表情がなかなかよくてこれから出てくるんじゃないかなって思います!
おちゃめな表情もあり、かわいかったです

一番最初のタイトルバックの映像がビルとビルの合間から見上げた空なんだけど、この映像は個人的にかなり好きでした
でも他はぼやけてるとこもあったし、シリアスな場面でコミカルになってしまっていたり、それが監督の意図なのかもしれないけどなかなか伝わらない映像が目立ってました。
ただ注目なのは全編通して新潟で撮られたという初の作品ってこと!
新潟出身の人はその分楽しみが違うのかもしれない。
やっぱり地元が映画のロケ地になってたら嬉しいだろうし
新潟では一足先に今月末から公開。
東京は12月から渋谷のシアターフォーラムでやってます
親子の愛をテーマに描いたものなので子供はおろか結婚すらしていない私にはまだ染み渡るほどの感動はなかったけど所々考えさせられる映画でした
作家の室井○月さんが大絶賛してるので観てみたいかたは是非シアターフォーラムへ。
多分ここでしか上映されないかなー
★0.5

DOMINO 

2005年10月05日(水) 22時29分
「My name is DOMINO HARVEY」
で始まるこの映画。全ての展開が早い早い
映像もめまぐるしくつくってあるから見てて疲れるし、時々意味がわからないとこがある
一緒に観に行った人は寝てたからまだしも全部観てた私でも意味がわかんなかったとこがちらほら

この話伝記
名優ローレンス・ハ−ベイの娘として生まれ、モデルとして活躍するも賞金稼ぎの道を選んで35歳で謎の死を遂げるとまあそんなお話。

映画ではこの賞金稼ぎの部分しかクローズアップされてないからハードな部分多し
あまり伝わってくるものがなかった即席で作られたという印象をうける作品

でも主演のキーラ・ナイトレイは文句なしに可愛い&かっこいい
ラブアクチュアリーとかパイレーツオブカリビアンにも出てました

FBI捜査官役のルーシーリューもなかなかいい味出してたなー
ドミノ・ハ−ベイ本人が映画完成直前になくなってしまった事もあってとりあえず出来た映画を世の中に出すという感じになっちゃったのかなって思います

伝記映画は好きだし基本おもしろいから期待してただけにちょっとがっかり。
賞金稼ぎって職業があまりにもリアリティーに欠け過ぎてて共感できなかったってのもひとつ原因かなー

個人的にはキーラナイトレイの髪型がかっこよかったから是非やりたいところ。
でもあれが似合う人はそうそういない
残念だあよ

★は0

『ジーナ・K』 

2005年09月14日(水) 20時37分
ぼろっぼろ泣いた
内容については多くを語りたくない。
安っぽくなってしまう気がするから

人は辛いことがあってどうしょもなくどん底に落ちても、信じるものがある限り、また立ち上がって歩き出して行くことができる
むしろ、他の誰でもない、自分のためにそうしなければならない。

観てすっごくポジティブになれるとかそういう作品じゃない。
ただすっごく考えさせられる。
人間の弱さとかね

そして考えに考えたあげく出てきた結論は
「やるしかなか」ってこと。
「生きてればきっとまた会える」ジーナ・Kの放つその言葉は「生きていればそのうちいいこともある」というメッセージにも思えた

出演はシンガーソングライターのSHU○BI、AR○TAなどなど。
ジーナ・Kを演じたシュウビ初めて存在知ったけど、すごいです
女優初挑戦とは思えない
歌も勿論うまいし
こんなに歌が効果的に使われている邦画は稀
特にラストは圧巻
脇を固める俳優陣も豪華で、石田○り、永○正敏などなど。
この2人は圧倒的な存在感

低予算でこんなにいい作品が撮れることに驚いた
カット割りとかところどころやっすいんだけど、相対的に見てすごくよい

とにもかくも痛々しい映画
実際目を覆いたくなるような場面も出てくるけど
だけどそれだけに心に響くものがある

未だに余韻醒めやらぬ感じです
これを機会に自分に向かい合って素直に生きてみようって思える作品。
人生に迷った時、生きるのに疲れたなんてふと思ってしまう時にまた観てみたい

考えてみればこんなに私の人生に深く入り込んできた映画は今までないかも知れません
ちょっと暴力シーンがきついかなってことで
★2つ