<ゾウガメ>39年ぶり復活 ガラパゴス諸島(毎日新聞)
May 31 [Mon], 2010, 21:07
南米エクアドル・ガラパゴス諸島で乱獲から唯一生き残り、人間に飼育されているガラパゴスゾウガメ「ロンサム(孤独な)ジョージ」の故郷の島に5月17日、ジョージの発見以来39年ぶりにガラパゴスゾウガメが移入された。近年、島の植物を食い荒らしていたヤギが駆除され、急速に回復した植生を維持するための措置。破壊された自然を取り戻す試行錯誤が続いている。
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ガラパゴスゾウガメは同諸島の固有種で、世界最大のリクガメ。ほぼ島ごとに少しずつ種類が異なっている。ジョージは雄で同諸島北部のピンタ島で71年に見つかった。同島のゾウガメは19世紀以降の乱獲で絶滅したと考えられていたため、話題となった。その後同じピンタ島固有の種は見つからず、「ロンサム」のあだ名がついた。
一方、ピンタ島は人間が50年代に持ち込んだ3頭のヤギが最大4万頭まで増え、固有種の植物を食べ尽くす被害が出た。ガラパゴス国立公園局が03年までにヤギを駆除し、植生は戻った。しかし、植生を維持するには、植物を食べてふんと共に種をまく草食動物が不可欠で、その役目を担っていたゾウガメの「復帰」が決まった。
◇ロンサムジョージは故郷に戻れず
同局によると、移入されたのは、ガラパゴス諸島のどこの島の出身か不明のため自然に戻せず、同諸島サンタクルス島で飼育されていた推定30〜70歳の39頭。移入後はゾウガメに取り付けたGPS(全地球測位システム)などで観察を続けるという。ジョージは発見後、同島のチャールズ・ダーウィン研究所で飼育され、人工繁殖の試みが続けられているため、故郷には戻れない。【奥野敦史】
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