「岡本ホテル」捜索 「ファンドで運用」(産経新聞)

May 27 [Thu], 2010, 18:15
 静岡県熱海市の老舗旅館「岡本ホテル」などを舞台に、元本保証をうたって約200億円を不正集金した出資法違反事件で、ホテル運営「岡本ホテルシステムズ」(東京都中央区)と会員制クラブ運営「オー・エム・シー」(同)が入会者勧誘の際、「預託金はファンドで運用するので安心」と説明していたことが26日、入会者の証言で分かった。一方、捜査関係者によると、預託金の一部の数億円が使途不明になっており、暴力団が関係するヤミ金業者に流れた疑いがあるという。

 警視庁と兵庫県警などの合同捜査本部は同日、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、両社やホテルなど関係先約90カ所を家宅捜索。捜査本部は勧誘時の説明と運用実態が異なるとみて、押収資料の分析を進める。

 両社は平成17年4月以降、会員制温泉クラブ「岡本倶楽部」への入会を勧誘する際、100万〜1千万円の預託額の元本保証を約束し、グループのホテルに宿泊できるポイント券を交付。「宿泊に使用しない場合は60〜75%で買い取る」と宣伝し、5千人超から計約200億円の預託金を違法に集金したとされる。

 捜索容疑はオ社が19年以降、数人から数億円を不正に集めたとしている。捜査本部は当初から、元本保証が確約できるシステムではなかったとみている。

 岡本倶楽部は岡本ホテルシステムズ社が17年4月に運営を開始。18年10月に関連会社のオ社へ運営を移管していた。

                   ◇

 ■安心させ「返金無理」

 岡本倶楽部を運営するオー・エム・シー社は、主に中高年を対象とした自宅への電話攻勢と個別訪問で、会員制クラブへの入会を募集。一方、換金・退会希望者には、繰り越しや延長を勧める手口で、不正な「預託金ビジネス」の発覚を遅らせていたとみられる。

 「元本保証でホテルにも泊まれる会員制クラブがあります」

 関東地方に住む60歳代の男性宅へ女性から勧誘電話が来たのは平成19年末。詳しい話を聞きたいと応じると、数日後に自宅へ、オ社の男性担当者が訪問してきた。退職して数年がたち、第二の人生を歩み始めた男性にとって、会員制クラブの話は魅力的だった。「画期的なシステム」「高いランクの方が利率もいい」との勧めを受け、300万円の預託金を預け入会した。

 担当者の説明や規約によれば、男性が入会したコースは元本保証に加えて初年度に75万円、翌年から4年間は30万円分の宿泊ポイント券が付与され、宿泊しない場合は返金されるというもの。男性は数回ホテルを利用、残りを返金してもらおうと考えた。

 21年末、男性は数十万円分たまったポイントを換金するため、担当者に連絡。しかし担当者は「3カ月待ってほしい」。3カ月後に連絡すると「1年待ってほしい」「換金を繰り越してはどうか」と繰り返すばかりだった。

 男性が「説明と違う」と詰め寄ると、担当者は「お金が回っておらず、今は返金できる金がない」と打ち明けたという。

 「数千人が入会するクラブなのに1人分の換金もできないのか」

 不信感を募らせた男性はクラブの退会を申し出たが、今も元本、ポイント分ともに未償還のままだ。

 預託金返還訴訟の代理人を務める藤森克美弁護士によると、岡本倶楽部に関する被害相談はこれまで1都2県の計12人に上り、うち8人が損害賠償を求める訴訟を起こしている。藤森弁護士は26日、東京地裁にオ社の破産を申し立てた。詐欺容疑での刑事告訴も検討中という。

 岡本倶楽部は「5年後の元本返済」をうたっており、募集開始から4月末で5年が経過。解約をめぐる同様のトラブルが続出するとみられる。

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