Britney Spears『THE SINGLES COLLECTION』

November 22 [Sun], 2009, 0:14

■Profile
ディズニーのミッキーマウス・クラブ出身のシンガー。ルックスも歌唱力もそれほど抜きん出ているとは思えないもののスターとしての存在感でフォロワーを完全に振り切って、所属レーベルのJIVEとともに90年代後半から現在までのアイドル時代を牽引した。04年発表のベスト盤『GREATEST HITS : MY PREROGATIVE』は、ちょうど低迷していた時期とあってキャリア総括のベストかと思われたが、その後まさかの大復活。第二のピークを迎えたまま09年にはデビュー10周年となる『THE SINGLES COLLECTION』がリリースされた。

■Track Selection★★★★☆
新曲以外は曲順もクロノジカル。バラード/ポップ・ナンバーを完全無視というスタンスは賛否ありそうですが、Madonnaのように最近のライヴ・セットを視野に入れているのかもしれません。

■Hit Occupation Ratio★★★☆☆
とはいえ漏れてるヒットは少なくありません。

「Sometimes」(#21/'99)*
「From The Bottom Of My Broken Heart」(#14/'00)
「Lucky」(#23/'00)*
「I'm Not A Girl, Not Yet A Woman」(UK#2/'02)
「Overprotected」(UK#4/'02)*
「My Prerogative」(UK#3/'04)*
「Do Somethin'」(UK#6/'05)*

*『GREATEST HITS : MY PREROGATIVE』に収録

■Rare Tracks★★★★★
史上最少文字のNo.1ヒット(今までは2文字すらなかった)「3」(#1/'09)収録。ベスト盤用の新曲がヒットするだけでも凄いことですが、1位となったのは過去にはHall & Oates「Say It Isn't So」、Madonna「Justify My Love」、Michael Jackson「You're Not Alone」くらいでしょう。1曲だけというのも潔い。

■Total Balance★★★★☆
リマスタリング音源は魅力的で構成的にもバランスは良いと思いますが、『GREATEST HITS』にしか入ってない曲が結構多いのが中途半端。今後も順調にヒットが増え5年後にはまたベスト盤が出そうなこともマイナスポイント。

■Another Choice
とはいえ今買うなら『GREATEST HITS』よりこちらでしょう。それでも漏れてる曲が気になる人は、シングル全部揃えたボックス・セットもリリースされてます。

FOO FIGHTERS『GREATEST HITS』

November 20 [Fri], 2009, 23:40

■Profile
NIRVANAのドラマーDave Grohlが、バンド解散後自らフロントマンとして立ち上げたロック・バンド。前職と違いちょっとヘヴィなパワーポップといったキャッチーな作風が特徴。前職と違い積極的な営業力でフェスやイベントなどに重宝され、中堅バンドとしての地位を確立した。しかし09年にバンドは活動休止を発表、その節目として初のベスト盤『GREATEST HITS』がリリースされた。

■Track Selection★★★★☆
これまでのアルバムから平均的に選曲されています。

■Hit Occupation Ratio★★★★☆
TOP40ヒットは3曲だけなので当然網羅。Modern Rock Tracksからは「I'ii Stick Around」(#8/'95)、「DOA」(#1/'05)、「No Way Back / Cold Day In The Sun」(#2/'06)、「Resolve」(#2/'05)、「Let It Die」(#1/'08)が漏れてます。限定版に付いてるDVDには「Let...」以外は収録。

■Rare Track★★★☆☆
新曲「Wheels」(#3/'09)はすでにヒット済。もう1曲の新曲と「Everlong」の別ヴァージョン収録。こんなことなら他に入れる曲(シングルカップリングのPrince「Darling Nikki」のカバーとか)あっただろうに。

■Total Balance★★★★☆
いまいち強烈な印象の曲がないような気がしますが、こうして一気に聴くとなじみのある曲ばかり。ベスト盤向きのバンドかもしれません。

■Another Choice
活動再開後にはまたヒット曲増えるのでしょうが、今は他の選択肢はありません。彼らのPVが面白いと思う人はDVD付を選びましょう。

Howard Bensonが止まらない

November 11 [Wed], 2009, 23:48
今USで一番ホットなプロデューサーは誰かと訊かれれば、それがHoward Bensonという答えに異論を唱える人は少ないだろう。え、誰?と思った人は、少なくとも現代USロック・シーンには縁のない人だと自覚してほしい。

Howard Bensonが一般的に注目されたのは03年、COLD『YEAR OF THE SPIDER』(#2/'03)やHOOBASTANK『THE REASON』(#3/'04)だろう。しかし後述するけど2位か3位のアルバムがやたら多いな。適度にポップでヘヴィ、新世紀産業ロックのフォーマットを確立した彼は、アメリカン・アイドル・バンド(←変な表現)DAUGHTLY『DAUGHTLY』(#2/'06)の商業的成功で不動の地位を築いていった。

そんな彼がディケイド最後の年になって止まらない。前述のDAUGHTLYの2nd『LEAVE THIS TOWN』、彼らにとってはアメリカン・アイドルの大先輩Kelly Clarksonの大復活作『ALL I EVER WANTED』(一部のみ担当)が共にUSチャート1位獲得、そして勢いは更に加速し、次々とヒット作を生み出している。と、ここまで書いて疑問に思う人はいるだろう。かつてのTimbalandやTHE NEPTUNES、最近のJim JosinらHip Hop系プロデューサーはその数倍の仕事をこなしているのではないかと。

しかし基本的に楽曲単位で仕事を引き受け、ラッパーだけスケジュールを押さえれば良いHip Hopと違い、ロック・バンドの場合プロデューサーはバンド・メンバーとレコーディング中つき合わなければならず、自由度は格段に低い。にも関わらずここまで仕事をこなすのはどれだけ安請合激務なのだろうか。加えて彼の仕事ぶりには以下の特徴がある。

・ほとんど似たようなバンドしか手がけず
・ほとんど同じ時期にリリースされ
・ほとんど同じチャートアクションを残す

ということでひとくちレビュー番外編として、最近のリリースの中から彼が手がけたアルバムを紹介していこう。

■SKILLET『AWAKE』(#2/'09)

まずは8月に発表されいきなり2位に登場したメンフィスのクリスチャン・バンド。前作が50位内にすら入らなかっただけでなく、新作から目立ったエアプレイ・ヒットも出ていないことを考えると、ほぼ固定票でこれだけ伸びたということか。実はこれが9作目のベテランだけど。

元々ゴシック/シンフォニック色が強かったのが、Howard Bensonによってシンプルなリフと派手なドラムの構成が前面に出て特徴であったストリングス(的なキーボード)は後退。加えて「Hero」や「Awake」では新加入の女性ドラマーによるヴォーカルが良いアクセントになって、かなりキャッチーな作風に転じている。

しかし男女2名づつの編成というだけあって色々と。そもそも作曲とヴォーカルをこなす男ギターがバンドの創設者だが、そこに女ギターと女ドラムが加入。すると男ギターと女ギターが結婚し女ドラムが脱退。さらに後任のドラムも女(18歳の美人)でしかもパートヴォーカルの座を女ギターから奪い、裏ジャケでは嫁である女ギターを差し置いて男ギターの横に立っているという。いろいろ憶測呼びそうな遍歴ですね。

■THREE DAYS GRACE『LIFE STARTS NOW』(#3/'09)

やはりHoward Bensonが手がけた前作『ONE-X』から3年振り。チャート的には前作を上回る3位につけた3DGの新作。実際はこの3年の間に素晴らしい来日公演やAPOCALIPTICAのアルバム(これもHoward制作)にヴォーカルのAdamが参加してヒットを飛ばすなどのイベントがあったせいか、あまり久々感はないのかもしれないけど。

ジャケの雰囲気は変わったけれど今回も前作の路線を踏襲。相変わらず言いたいテーマを絞って何度も同じことを繰り返す歌詞や、それを生かすシンプルなメロディは健在。バンドの演奏力/表現力も上がったようで、ツインリードのギターソロやシャッフル・ビートの明るいナンバーなど新境地もあり。ただし1stの「I Hate Everythig About You」や2ndの「Animal I Have Become」みたいな強い印象の曲はないか。エアプレイも以前ほど爆発的でないので、次作は苦戦するかもしれません。

■CREED『FULL CIRCLE』(#2/'09)

お次はCREED。単に再結成されただけでなく、2nd発表後に脱退したBrian Marshallも密かに復帰しています。しかし何もMichael Jacksonと同じ週にぶつけなくても...そんなに2位が欲しいのか。

一般的にバンドの再結成というと落ち目で解散→初心に返ってというパターンが多く、したがって再結成後の作風は初期に近いものになることが多い。しかしCREEDは別に落ち目になって解散したわけじゃないので(ヴォーカルのご乱心に他のメンバーがついていけなくなった)、前作『WEATHERD』の勢いをそのまま持ち込んだ形となった。

過去3作を手がけていたJohn Kurzwegの暗くこもった音がバンドのイメージを決定づけていた部分もあり、Howard Bensonがどうアップデートするか期待していたが、はたして明るく切り開くHoward流の音像はきちんと成立している。しかしバスドラ連打やムダなベースの重低音もちゃんと生かされており、その辺りバンドのキャラクターを生かしているということか。というよりScott Stappの暑苦しいヴォーカルがあれば充分CREEDなんだけど。

考えてみれば、今Howard Bensonが手がけるコンサバ・ヘヴィ・ロックのフォーマットは10年以上前にCREEDが確立したものだし、彼らが活動休止したからこそNICKELBACKがここ数年デカい顔をしているという話もある。2009年の今、CREEDが再び王道ロックの意義を問うということか。ちなみにMark Tremontiのギターはこれまでになく目立っており、「再結成は嬉しいけどホントはALTER BRIDGEの方が良かったな」という少数派の人たちも満足できるでしょう。

■FLYLEAF『MEMENTO MORI』(#?/'09)

最後は昨日リリースされたばかりのテキサスのクリスチャン・バンドFLYLEAF。ということでチャート順位はまだわからないものの、デビュー作である前作からシングル「All Around Me」TOP40ヒットとなりアルバムもミリオン達成なので、今作のブレイクも充分ありえるでしょう。ちなみにアルバムタイトルはラテン語の宗教用語。

このバンドは前作もHoward Bensonプロデュースで、そういう意味では(3DG同様)相性は良い。ただ、前作の「I'm So Sick」でみられたヴォーカルのLaceyがウィスパリングからスクリームに一転するような衝撃はなく、すっかりメジャーフィールドに移行したということか。曲調もこれまで(というか1枚しか出してないけど)になくバラエティに富み、ニューウェイヴ調の「Missing」(おそらく次のシングル)はかなりのヒットが狙えそう。しかしLaceyのヴォーカルはかなり表現力があるのだが、いかんせんメロディのインパクトが弱くヴォーカルを生かしきっていない。SKILLETと合体すれば良かったのに。

11/23追記:初登場8位でした。年末シーズンじゃなければもっと上位だったかもしれませんね。

Howard Bensonはこの後もHAWTHORN HEIGHTS久々の新作など話題作を抱えており、しばらく多忙な日々が続くだろう。くれぐれも体には気をつけて。

トヨタFT-86コンセプト

October 29 [Thu], 2009, 23:13

噂のトヨタ−スバル共同開発スポーツの初披露がこれ。最初は若者に手の届く価格で車離れを防ぎたい(=200万以下の価格設定か?)と言っていたのに、蓋を開ければ「40-50代の走りを知る人たちに最高のドリフトマシンを」(=300万近い価格を示唆)とターゲット変更。まあこっちの狙いの方が正解でしょう。AE86だって当時新車で買えた人はある程度お金がある人たちだったわけだし、そうでない人は中古のTE71(先代レビン)やKP71(FRスターレット)なんかで我慢していたはず。

そういう世代の人が、大人になってお金出せるようになったとして今更AE86をリアルに買おうとは思わず、かといって手頃なFRスポーツが見当たらない中でFTをぶつける意味は大いにあるはず。競合しないけどあえて言えばアウディTT、マツダRX-8あたりでしょうか。トヨタの販売力を持ってすれば、RX-8ほど悲惨な結果(ロータリーへの拒否反応もあると思うけど)にはならないでしょうし。

幅の広い水平対向エンジンをどうやってフロントミッドに積むのかすごく興味があるし(写真見る限り無理ありそうだけど)、実現できるのなら相当のポテンシャルになるはず。というかこれできなければ水平対向の意味ないじゃん、というわけでトヨタとしては久々楽しみな車です。名前とかスタイルはまあ、試作なのであれこれ言わないでおきましょう。

レクサスLFA

October 25 [Sun], 2009, 9:53

「世界不況の影響で海外メーカーのほとんどが参加を見合わせた」東京モーターショー。違うでしょ。昨年の北米モーターショーに日本のメーカーが参加しなかった報復措置&鎖国的な日本に市場性がないと判断されただけ。中国のショーには世界中から出展してるんだし、来年以降は上海にモーターショー見学ツアーとかやったら人気出るのでは?

それでも何か派手な発表をしなければ、ということでその役割を担う羽目になったのが今更感のあるレクサスLFA。この車が発表された数年前の時点でスーパースポーツを開発した経験のないトヨタがきちんと作り込めるか心配する評論家が多かったけど、誰かが「値段だけバカ高くなる可能性がある」と言っていたのが印象的だった。例えばフェラーリなんかでもむやみに金額を積み上げるのではなく手を抜くところは抜いているはずで、その抜き方(=ここまで抜いても価値は落ちない)のポイントが長年の経験でわかっているのでしょう。

案の定というか4,000万円近い価格で登場。これまでの値付けが「誰もやらない品質向上のためのコスト」÷「世界最大規模の販売台数」という図式だったのが、分母がなくなった時点でこうなることは明らかでしょう。仮想敵となるアストンマーティンやFRフェラーリよりずっと高い。かつてホンダのNSXが普通のアルミのモノコックという何の意味もない設計で値段をつり上げたことがあったけど、LFAもフルカーボンのボディや特殊樹脂の窓などで付加価値をつけているようです。

こういうのは「開発」とは言いません。「調達」って言うんです。ラーメンにカニとかウニとか乗っけて2,000円くらいの値付けにするようなもの。

最新素材を誰よりも早く試したい人向け。ぶつかっても修理できるのでしょうか。

Madonna『CELEBRATION』

October 17 [Sat], 2009, 22:37

■Profile
現在最も影響力のある女性シンガー。他のスーパースターと異なり長い下積みを経てデビューしただけあり、音楽性以上にビジネスセンスやライフスタイルの強さが評価されることが多い。ベスト盤は90年『THE IMMACULATE COLLECTION』、バラードだけを集めた95年『SOMETHING TO REMEMBER』、01年『GHV2』がある。このたび長年面倒を見てくれたWARNERからLIVE NATIONへ移籍することとなり、契約の区切りとなる総括的ベスト『CELEBRATION』が09年にリリースされた。

■Track Selection★★★★☆
25年のキャリアの総括。つまり2枚組収まりきれません。大ヒット曲なのに漏れたものも多数。

■Hit Occupation Ratio★★★☆☆
US40ヒットで未収録なのは以下の通り。漏れた曲だけでベスト盤出せますね。

「Angel」(#5/'85)
「True Blue」(#3/'86) +
「Causing A Commotion」(#2/'87) +
「Oh Father」(#20/'89) #
「Keep It Together」(#8/'90)
「Hanky Panky」(#10/'90)
「Rescue Me」(#9/'91) *
「This Used To Be My Playground」(#1/'92) #
「Deeper And Deeper」(#7/'93) ^
「Bad Girl」(#36/'93)
「Rain」(#14/'93) #
「I'll Remenber」(#2/'94) #
「You'll See」(#6/'95) #
「You Must Love Me」(#18/'96)
「Don't Cry For Me Argentina」(#8/'96) ^
「The Power Of Good-bye」(#11/'98) ^
「American Pie」(#29/'00)
「What It Feels For The Girl」(#23/'01) ^
「American Life」(#37/'03)
「Me Against The Music」(#35/'03, Britney Spears feat. Madonna)

それぞれ
*『THE IMMACULATE COLLECTION』
+『THE HOLIDAY COLLECTION』
#『SOMETHING TO REMEMBER』
^『GHV2』
に収録。

■Rare Track★★★☆☆
新曲2曲収録。ただし『IMMACULATE..』のときのように新曲も大ヒットとはいかなかったか。なお「Take A Bow」「Live To Tell」「Beautiful Stranger」「Hollywood」「Die Another Day」「Don't Tell Me」「Frozen」はシングル・ヴァージョンがあるにもかかわらずアルバム・ヴァージョンで収録。

■Total Balance★★★☆☆
彼女のアルバムを初めて買う人にはそれなりにお勧め。

■Another Choice
今更ながら『SOMETHING TO REMEMBER』の選曲の良さに感心します。過去3枚のベストを持ってる人は、もうちょっと様子見で良いでしょう。

羽田ハブ空港化計画

October 15 [Thu], 2009, 23:50
まあ誰も(除く千葉利権者:県民ではない)がそう思ってたのでしょうが、国交相もたまには受け狙いの発言しないとまずいのでしょうね。

一方でJALが再建...いや債券放棄を求めてるとか。

ええと、ハブ空港って単にハコを作れば良いというものではなく、強力(=競争力のある)なエアラインがダイヤ接続できる本拠地となるから成り立つものではないでしょうか。航空業界では後発となるアジア勢も、コリアンやキャセイは低価格、シンガポールやエミレーツはゴージャス路線で国際競争を勝ち抜いてきている中、JALを弱体化させて何がハブ空港か。

そもそも成田(関空はもっとひどい)における自国(=日本)のエアラインの肩身の狭さは異常。ヒースローのBA、ミュンヘンのルフトハンザ、ダラスのアメリカンみたいに、そこを拠点とするエアラインはターミナルごと占領するのが普通になってるのに、JALもANAもチェックイン/ボーディングともやたら遠くに連れて行かれる。

と思ったらこんな動きが。JALの国際線部門をANAに統合させ、その見返りに羽田を好きにしろということか。大胆な。あ、それなら部分的にJALに国際線を残し、その拠点を成田にすれば良いわけだから千葉の利権者の顔潰さなくて済むか。

ただし、日本は色々コストが高くつくので回収のために発着料を高く設定したら結果的に誰も日本に寄らなくなる、という問題はどう解決するのでしょうね。正直、羽田か成田かなんてその後の議論でしょう。

ということでたまには毛色の違った話題を。

ひとくちレビュー

October 13 [Tue], 2009, 23:46
前回の続きです。

■SUGARLAND『LIVE ON THE INSIDE』
ライヴCD+DVDというパッケージが1位になるのは初めてでは?通常のヒット・アルバムにおまけDVDが付くことはよくありますが、こちらはむしろおまけがCDという感じ。DVDがライヴほぼフルセットなのに対し、CDでは各公演でのサプライズ・カバーを中心に選曲。PEARL JAM, R.E.M., B-52'sの90sから、BeyonceやKINGS OF LEONといった最新ヒット曲まで歌いこなす、というかサービスするJennifer Nettlesの魅力に尽きるといったところか。

■Paulina Rubio『GRAN CITY POP』

02年に英語アルバムを出したものの中途半端なセールスに終わって以来、スペイン語でのリリースに専念しているメキシコのお色気シンガー。今回はジャケ写のようにダンス色薄めなコンテンポラリーなポップ路線。これが英語だったら有難味があるかと言われれば答えに詰まりますが、どんな作風でも勢いがあるというのはちょっと凄い。

■Shakira『SHE WOLF』
こちらは英語盤も順調に3作目。結局前作はあとから追加された「Hips Don't Lie」頼みだったことから今回の作風は予想ついたのですが、特に特徴のないポップ・サウンド。80sとかエレポとか言われてるけどそれほどでもないし、というかヴォーカルとサウンドの相性が悪くてお互いの持ち味消しているような。

■Maria Rita『PERFIL』
昨年、素晴らしい来日公演を実現させてくれたMPBクイーンのベスト盤。新曲は入ってませんがこうやって一通り聴くと前作『SAMBA MEU』がむしろ特異的な作風なんですね。しかしamazonでも公式サイトでもレーベル(ブラジルの)でも記載がないけど、本当にオフィシャルリリースなの?

■Barbra Streisand『LOVE IS THE ANSWER』
アルバムチャートではPARAMORE, Mariah Careyとの3世代同居住宅的な首位争いを制し、これで60sから5ディケイド連続でNo.1アルバムを獲得(4ディケイド連続も彼女だけ)。Diana Krallをプロデューサーに迎えた、ちょっと落ち着いたトーンのヴォーカルが良い感じ。往年のハイトーンは期待しないこと、というか今はこの芸風で良いのでは。

ひとくちレビュー

October 05 [Mon], 2009, 23:53
社会的には10月からが下半期という感じですが、すでに1年の3/4が経ってるんですね。

■FLORENCE AND THE MACHINE『LUNGS』
まだまだ出てくるBBCご推薦の女性シンガー、そろそろ打ち止めか。とはいってもこれまでのSSW風、ダンス路線とは異なりバンド編成でかなりロック指向。浮遊感がありながら芯の通ったヴォーカルやファンタジック(ちょっとゴス)な歌詞はMIRANDA SEX GARDENやKate Bushの『HOUNDS OF LOVE』あたりに通じるものが。来日決まりましたがどういうライヴするんだろう。

■Jay-Z『THE BLUEPRINT 3』
基本的に引退撤回後、つまり前作『KINGDOM COME』以降の彼は以前とは別人と思った方がいいわけで、BPシリーズを謳ってはいるものの今回もエンターテインメント路線全開の娯楽作。「D.O.A.」「Run This Town」「Empire State Of Mind」と立て続きに披露されると理屈抜きに楽しめます。もはや何が起きても驚かない...と言いたいところですが、ラストの「Young Forever」が大好きなALPHAVILLE「Forever Young」丸ごと使いだったのはさすがにびっくり。

■Mariah Carey『MEMOIRS OF AN INPERFECT ANGEL』

The DreamとTricky Stewart制作...の割には楽曲がワンパターンだしヴォーカルもウィスパリングヴォイス主体で面白みに欠ける、産業バラード第3弾となるFOREIGNERのカバーが一番マトモに聴こえるくらいですがそんなことはどうでも良い。ジャケ写でまず圧倒されますが、過去のアルバム(1stと『BUTTERFLY』)を再現した内ジャケも今何故といった感じで謎だし、何よりELLEマガジンとコラボしたファッション誌仕立てのブックレットは一見の価値あり。パッケージとしては今年一番の怪作でしょう。

■PEARL JAM『BACKSPACER』
Jからは1枚のみのリリースで終わり、今度はUNIVERSALに移籍。前作のシンプルなロックンロール路線を更に進めた感じで36分で終了の潔さ。USでは店頭ではターゲット(スーパーマーケット)限定販売ながら『NO CODE』以来のUSチャート1位と完全に勢いを取り戻した感があります。楽曲の充実さもなかなかです。しかしターゲットはPJやPrince、ウォルマートはEAGLESやカントリー勢が独占販売となってますが、両者そんなに客層違うのでしょうか(日本ではターゲットの方がリベラルな知的階級向けと受け止められていますが、それは単なる店舗数の違いでは)?

■MONSTERS OF FOLK『MONSTERS OF FOLK』
今年のトレンドのひとつにスーパー・グループがありますね。USインディ好きにとってはDEAD WEATHERS以上に期待されていたのがMY MORNING JACKETとBRIGHT EYESが合体した?MOF。シンプルなアコースティク・サウンド主体で、もっとサイケや実験色が強いと思っていたけどちょっと肩すかしか。もうちょっと聴き込まないと何とも言えませんが、本体MMJのレベルには達してないか。まあスーパー・グループって大体そんなものだし。

その他、ALICE IN CHAINS, PARAMORE, THREE DAYS GRACEなども聴きましたが、あまりにも前作と代わり映えしないので省略。というかAICが変わらないって...。

ギリシャ料理

September 29 [Tue], 2009, 23:34
タベルナ(大衆食堂)にて。初日なのでベタなもので揃えてみました。


真ん中がグリークサラダ(上に乗ってるのがフェタチーズ)、手前がタコのマリネ、奥がイカのフライとムサカ。ムサカは日本で紹介されるものよりもシナモンやオールスパイスが効いていて想像以上に美味でした。

ギリシャのワインは赤も白もすっきりしているので酒が進む進む。
P R
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