切れっぱしでしかないんだ。この切れっぱしからは、もう何も生まれることはない。育つことはない。 

December 23 [Thu], 2004, 21:38
長い長い殺人
長い長い殺人


12/23 読了。  この作品は、持ち主の財布が語る10編から成り立っています。財布の一人称というのはアイデアだと思うのですが、些か無理もあったと感じました。まず財布がどこまで情報を手に入れ、読者に提供できるかということです。財布が鞄やスーツのポケットに入っている間は、登場人物たちの顔も様子も行動も描写できないはずなので、ストーリーは単純でもかなりハードルをあげた書き方を試みたんだなと感じました。他の方がどのように感じられるかは判りませんが、幾度か先に挙げた点での矛盾を感じました。ただ物語自体は面白く読ませてもらいました。
 これといって魅力的な人物がいなかったのが残念です。伊坂氏や高村女史の物語では主人公でなくても自分が好む登場人物が出てくるので。今回、この「長い長い殺人」では、登場人物は多かったけれど、それだけだったのが残念です。アイデアとしてはよかっただけに、もう一押しというところ。
 文章については、一人称を利用した口語調である所為か、いつも感じる違和感もなくすんなりと読めました。

ひげとからだの毛が、パイプの穴のおくにざーっとなびくのを感じました。 

December 23 [Thu], 2004, 20:30
子ねずみラルフのぼうけん
子ねずみラルフのぼうけん

ベバリイ・クリアリー, Beverly Cleary, 谷口 由美子, 赤坂 三好

12/23 読了。
 この作品はアメリカのオレゴン州生まれの女性作家ベバリー・クリアリー(Beverly Cleary)が書いた児童書です。日本では80年頃に出版されたもののようです。
 一匹のねずみ、ラルフが主人公の動物ファンタジー。人間の少年キースと心を通わせ、ラルフが玩具のオートバイに乗って住処であるホテルを走り回る。玩具の救急車に乗ってキースに薬を届けるシーンなんてとても可愛らしかったです。
 この作品は児童書としてのポイントを押さえてあり、想像するとおかしくて笑えるシーンや、少ししんみりできるシーンがきちんとあり、ただ面白いだけでなくて読んでいる子どもに夢を与え、暖かい気持ちになれます。
 ねずみがオートバイに乗るなんて、アイデアものです。絵的にも可愛いので、絵本にしてもいい作品だと思いました。同じようにねずみが人間みたいに生活する物語では、「スチュアートリトル」という映画がありますね。勿論、私はあの作品も大好きです。
 この本を買ったのはつい最近、古本屋でのことだったんですが、児童書を読むととても気持ちが穏やかになりますね。ラルフの冒険にはまだ続きがあるようなので、本を探したいと思います。

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December 22 [Wed], 2004, 23:50

そのことを稔がどんなふうに感じているのか、なにがしか怖い気がして、イワさんは訊いてみることができなかった。 

December 21 [Tue], 2004, 23:48
淋しい狩人
淋しい狩人


12/21 読了。
 また借りてきたので読んでみた宮部みゆきさんの作品。今回は短編集です。短編集といっても一話一話が別の話ではなく、主人公であるイワさんと孫の稔くんが関わるショートストーリーが集められた作品集。
 個人的には「六月は名ばかりの月」、「黙って逝った」、「うそつき喇叭」、「歪んだ鏡」が好きでした。
 特に「歪んだ鏡」では、山本周五郎氏のなかでも私が好きな赤ひげの話が軸になっていたので読んでいて面白かったです。
 相変わらず文章には違和感や辿々しさを感じますが、物語やネタを考えるのは凄く上手いと思います。この祖父と孫の物語は、三冊読んだ宮部さんの作品の中でも一番お気に入りかもしれません。ただ一つ不満があるとすれば、最後の一話であり、本のタイトルにもなっている「淋しい狩人」。
 イワさんや稔のごく普通の会話やできごとと対照的に起こる事件の数々。話的には凄く好きなんですが、二本の軸があまりうまく絡むことなく、また稔くんの恋愛がいまいちピンとこなかったんで。そこがもっと消化されるように組み立ててあれば、より面白く感じたと思いました。

さらに頂上 乱気流が全てを翻弄オマエの細胞洗浄 オレンジ色に洗脳 

December 20 [Mon], 2004, 23:53
ヴィデヲ・ラ・コンタクト
ヴィデヲ・ラ・コンタクト


12/20 鑑賞。
 TSUTAYAに勤める友人に取り寄せてもらい、19日に購入しました。疲れていたので見るのが翌日になってしまい残念でしたが、ようやくメンバーの顔を認識できた気がします。
 このDVDでプロモが見られるのは「キリキリマイ」「上海ハニー」「ビバ★ロック」「落陽」の五曲。ノリの良さと音の重さでは「キリキリマイ」が一番お気に入りですが、プロモで一番好きなのは「ビバ★ロック」。以前から低音の子(RYOくん)の声が一番好みだったんですが、やっと顔を覚えました。

 次にDVDが出たら、また買おうかなと思っています。

「不公平だと言ってるんだよ」 

December 19 [Sun], 2004, 2:59
最悪
最悪

奥田 英朗

12/19 読了。
 タイトル通り「最悪」な話です。この小説が面白くなかったという意味での「最悪」ではなく、逆に人間ドラマがとても面白い物語だったのですが、主人公たちに起こるできごとの一つひとつが本当に最悪。悪運の続き具合に最後まで救いがないのではないかと読んでいて心配でした。
 起の展開が遅いので途中で読むのを止めようかと思ったんですが、これも一つの展開技でした。登場人物たちが絡む事件が本当に最後まで出てこないので、起の展開は遅いというわけではなく、単に事件性がない。最初にインパクトがあるともっと面白かったと思います。物語は偶然性で展開されていくこともないのでごく自然。リアリティすら感じました。
 文章も上手く、さすがコピーライターや構成作家として活躍していた奥田氏だけはあります。

一緒に住まないか? 

December 16 [Thu], 2004, 23:35
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人


12/16 鑑賞。
 予約していたDVD、前日に入荷したので買ってきました。夜に見たんですが、どの子も成長していてびっくりです。毎回子役の四人に変化があるので、それだけでも見ていて楽しいシリーズ。ただ今回は、監督が変わったと一目で判る作品になっていたことが残念でした。前2作の方が雰囲気的にも好きだったし、単純に判りやすい、けれどもミステリー仕立てにしているあたりが好きでした。今回、原作は読んでいないので判りませんが、原作のストーリーからあのような話なんでしょうか。だとすればとても残念です。今度機会があれば読んでみたいな、と。
 何より残念だったのが、映像の技術はクオリティが高いけれど、それに脚本がついていっていなかったこと。伏線も弱い上に、最後はどこか中途半端です。
 ドラコの髪型が変わっていたことは、最初残念でしたが、見慣れるうちに好きになりました。一番好きなハーマイオニーはより大人っぽく成長し、相変わらずの性格は健在で、見ていて楽しかったです。
 内容的には、ハリーポッターのテーマが出ていた作品だと思います。親子愛や友情が色濃く現れていました。それをうまくストーリーにしていてくれれば、もっと好きになれたと思います。おおよそ、脚色の仕方が拙かったんだと思いますが。映画化というのは如何に原作を壊さないかが重要だと思うので、次回はもっと原作を大事にして脚色して欲しいと思います。良くも悪くも、ただエンターテイメントを狙うだけなら、原作のない作品の方が受けやすいのでは。

君の言葉は、夢の優しさかな。嘘を全部、覆い隠してる。 

December 15 [Wed], 2004, 23:55
grow into one(CCCD)
grow into one(CCCD)


 今日は朝から散々な一日で。仕事が進みません。今更、前の某会社には関わりたくないのでコンペ頑張りたいんですが。

 さて、倖田來未のCDを友人に借りました。もともと倖田來未は好きなんですが、一時、いろいろつき合いのあった方が「1000の言葉」が好きだと言っていたのを機会に購入しただけで、特別、倖田來未のCDを購入することもなく。けれども貸してくれるという言葉に甘え、借りてみました。倖田來未は歌も好きですが、声も好きです。今度BoAと倖田來未のCDアルバムがまた出るようなので、予約してきました。ついでにオレンジレンジのDVDを取り寄せしてしまう結果に。まさかDVDを買うほど好きになるとは思っていませんでした。

 BGM**1000の言葉 by.倖田來未

でも、もう必要ねぇけどな。 

December 15 [Wed], 2004, 12:07
猿ロック 4 (4)
猿ロック 4 (4)

芹沢 直樹

12/15 読了。
 以前立ち読みしたときに、ヤンマガだけあってちょっとエロいなぁと思い買う気になれなかったコミック。結局決意までに時間がかかりましたが、サイトウくんが気になって買うことに。
 昨日ようやく4巻まで揃えたんですが、サイトウくんが予想していた性格とは(というかキャラクターとは)違ったので少し残念でした。でも個人的には一番好きなキャラクターなので、買って損した気分はなく。内容も確かにエロいカットは多いと思いますが、題材が興味深いのでこの先も楽しみにしています。テンポのいい進み方なんで、読んでいても飽きませんでした。

 サイトウくんといえば、大河ドラマ「新撰組」、最終回を迎えました。リアルタイムで見ていたんですが、ああいう脚本にするとは、意外でした。物足りない気もしますが、中途半端な映像になるよりはすっきり纏まっていたかも知れません。近藤勇の首は京都で晒されたのち、誰かに持ち去られているとは歴史上ある話だったと思いますが、近藤勇処刑時のことは殆ど記憶になく、正しい歴史であるかは不明です。持ち去った人物も判っていなかったように思いますが、定かではなく。
 今回、ドラマでは容保に頼まれた斎藤一が取り返しに行っていました。勿論ドラマとして脚色はありなので問題はないんですが、個人的に近藤勇処刑前後のことはうろ覚えなのでまた調べたいと思います。今回、近藤の首を取り返しに行った斎藤氏が「会津藩お預かり、新撰組三番隊隊長 斉藤一」と名乗るシーンは特に好きでした。

手遅れだったけれど分かりあえていたのかもしれないと思った。 

December 14 [Tue], 2004, 23:40
魔術はささやく
魔術はささやく


12/14 読了。
 宮部みゆきさんの作品はこれが二冊目です。文章は事前に読みやすいと聞いていたんですが、個人的にはそこまで読みやすさを感じませんでした。女性らしい言葉の選び方だという印象はありましたが、どこか辿々しい気がします。
 女性を描く上ではやはり同性故に上手いと思います。主人公の少年の、心理描写も書けている。発想もとても面白いのですが、現実離れを含んだミステリー、受け入れられない人もいるのでは。
 私はストーリーは面白いと思いましたが、だからといって読み終えたあと満足感はありませんでした。発想やストーリーは面白いけれど、文章に辿々しさを感じたことが要因かもしれません。また、構成の所為か、総て計算済みか──主人公の父親については予測しかねましたが、あとは予想がついた展開だったので、もう少し騙して欲しかったと思います。

 機会があればまた宮部さんの作品を知人に借りようと思います。