grllr4

July 30 [Mon], 2012, 4:18
わるいと云ったって仕方がない。「それじゃまた遊びにいらっしゃい」と鈴をちゃらちゃら鳴らして庭先までかけて行ったが急に戻って来て「あなた大変色が悪くってよ。どうかしやしなくって」と心配そうに問いかける。まさか雑煮
ぞうに
を食って踊りを踊ったとも云われないから「何別段の事もありませんが、少し考え事をしたら頭痛がしてね。あなたと話しでもしたら直るだろうと思って実は出掛けて来たのですよ」「そう。御大事になさいまし。さようなら」少しは名残
なご
り惜し気に見えた。これで雑煮の元気もさっぱりと回復した。いい心持になった。帰りに例の茶園
ちゃえん
を通り抜けようと思って霜柱
しもばしら
の融

けかかったのを踏みつけながら建仁寺
けんにんじ
の崩
くず
れから顔を出すとまた車屋の黒が枯菊の上に背

を山にして欠伸
あくび
をしている。近頃は黒を見て恐怖するような吾輩ではないが、話しをされると面倒だから知らぬ顔をして行き過ぎようとした。黒の性質として他
ひと
が己
おの
れを軽侮
けいぶ
したと認むるや否や決して黙っていない。「おい、名なしの権兵衛
ごんべえ
、近頃じゃ乙
おつ
う高く留ってるじゃあねえか。いくら教師の飯を食ったって、そんな高慢ちきな面

らあするねえ。人
ひと
つけ面白くもねえ」黒は吾輩の有名になったのを、まだ知らんと見える。説明してやりたいが到底
とうてい
分る奴ではないから、まず一応の挨拶をして出来得る限り早く御免蒙
ごめんこうむ
るに若

くはないと決心した。「いや黒君おめでとう。不相変
あいかわらず
元気がいいね」と尻尾
しっぽ
を立てて左へくるりと廻わす。黒は尻尾を立てたぎり挨拶もしない。「何おめでてえ? 正月でおめでたけりゃ、御めえなんざあ年が年中おめでてえ方だろう。気をつけろい、この吹外人さん 出会い系

い子

の向
むこ
う面
づら
め」吹い子の向うづらという句は罵詈
ばり
の言語であるようだが、吾輩には了解が出来
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:glglrtlr
読者になる
2012年07月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新記事
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/lrlgr4l/index1_0.rdf