第7話 

August 27 [Sun], 2006, 12:36
ある日、私の大嫌いな算数の時間、
「次回テストをします」との最悪な一言が
先生からこぼれ出た。私はショックで死にそうだった。
でも、ここは結構いままでの算数の中では得意だから
大丈夫かな…と想っていた。
すると健がどこからともなく現れて
「今回のテスト、高得点取れそう?」
と聞かれ、「まあまあ」と答えてしまった。
「じゃあ、競争しようぜ?」
「え?」
「どっちがテストの点高いか。お前が勝ったら
俺が土下座する。俺が勝ったら何か絵描け」
そんな無謀なことを言われても、と想ったが私の口から
「別に良いよ」。今思うと何故そんなことを言ったのか信じられない。
・・・そして私と健はテストで勝負することになった。
当日、テストを受けた時、これはいける!と想いながら
問題を解いて行った。

テスト終了、健がこちらに来て
「どうだった?俺はバッチリだぜ」
と自信満々に言われて、悔しかったのか私は
「私だってバッチリだよ!」
と言った。2人でテストが帰ってくるのを
待ち構えていた。
――テストが返さた…65点位だった。私はうげっと想った。
健が物凄い笑顔で来た。
「おい、どうだった?はやく見せろよ」
私は焦った。「…せ、せーので見せよう」
「せーのっ…」2人で声を合わせた。
…健は66点だった。
なんだこのッと心でニヤケてしまった。
お互いにダメじゃんとか想ったが
負けは負けだった。
「あっぶねー!でも俺の勝ちだぞ」と浮かれていた。
「…なにを描いて欲しいの?」
と聞くと
「セントチヒロ」最近公開されたジブリ最新作の
千尋だった。私は思わず笑ってしまった。
こいつ、面白い…。

気が付けば健の印象は良くなっていた。

第6話 

August 27 [Sun], 2006, 12:12
…今日は待ちに待った席替えだった。
私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
くじ引きで決めていった。「余り物には福がある」
といって中々クジを引かない奴もいた。
私はさっさとくじを引き発表されるのを待った。
…どうやら1番後ろの席のようだ。前の人は結構なかのよい
友達で嬉しかった。…ん?斜め前にいるのは…
「…け、け、健だ…」
私はどうも、こうも健と一緒になる確率が大きいのだろう。
とブツブツ想った。班が一緒なので給食を食べる時は
ななめ向かい合いだ。でも、やっぱり心の中で
少し嬉しいという気持ちがあった。何でだろう…。
そして今更思い出した事があった。
5年生の時の劇でうらしま太郎をやった。
主人公のうらしま太郎は健だった。
そして何故か私はうらしま太郎の妹役だった。
「お兄ちゃん、遊ぼうよーーーーーー!!」

「うぇーん、うぇーん」
「お兄ちゃん頑張ってね」
の役しかなかった悲しい役だ。
そのときの健の横顔が印象に残っていた…。

…楽しみにしていた図工の時間だ!私は
誰よりも早く図工室に向かった。班ごとにテーブル、イスがあった。
「今日の図工は電ノコを使って板を切って作品を作ります。」
「えーーーーーー」
と言う言葉が広がった。私も「えー」と
口にした。私は絵を書くことは好きだが
木を切ったり電気のこぎりを使った作業が大嫌いだった。
しょうがなく、私は両側にインコが描いてある本立てにしよう
と想った。何故インコかは自分には分からないけど、
しっかりインコの形に切って絵を描こうと想ったが
いざ電ノコの前に立つと何も出来なかった。
そのとき後ろから「やってやろうか?」
優しい言葉をかけてもらい、本当に助かった
と想い後ろを向くと健がいた。
「…え」と想ったがやってくれるとありがたく
言ってくれたので喜んでやってもらった。
以外に切るのが上手くて関心した。
「すごいじゃん!」私は笑顔で言った。
健は照れながら自分の木を切り始めた。
けっこう頼りがいがあった。

第5話 

August 27 [Sun], 2006, 11:49
…もう朝か。あまり寝ていない気がしたが
気分は晴れ晴れとしていた。今日は気分が良かったから
早めに家を出た。電車も空いていたので気分は更によくなった。
――もう発表してる…。去年同様人が戯れている。
私は駆け寄った。どれどれ…。自分を確認出来ただけで
後は人ごみに押されてみる事は出来なかった。
…4階かー…。結構疲れるものがあった。息を切らせながら
クラスへ向かった。…どうやら好きな人とは同じクラスになれなかったようだ。
ちょと残念がっている私にまたもや追い討ちをかけるように聞き覚えの
ある声が聞こえてくる。
――け、健だ…心の中で「健」が響く。3年間結局同じクラスに
なってしまった。でも、私の心の中ではちょっと嬉しい、という
気持ちも生まれて来た。なん何だかはわからない。
新しい先生は若い女の先生で涙もろい性格なんだか。
面白い先生だったのでホッとした。
「りーーーーーーーーん!!」大きな声で私を呼ぶ声がした。
同時に2年間同じクラスの大親友の女子が手を振っている。
もしや、と想いたずねてみた。「もしかしてこのクラス?」
「もちろん!!最後のクラスで一緒になれて嬉しい!!」
と2人で大盛り上がり。私は最後の年に
いい事がある気がした。

――「あれ、凛また同じクラスかよ」
…健の声がする…。
「…そうだね、また同じクラスになっちゃったよ…」
と言うと健は何を言い出すかと想ったら
「楽しいクラスになると良いな」
…え?と私は想った。健がそんなこと言う人だったか
と頭の中で回転した。
健は純野球少年であった。時々サッカーをやって
遊んでいるのは見る。
「…うん、なるといいね」ちょっと照れながら言った。

―――これが最後の6年の始まりだった。―――







第4話 

August 27 [Sun], 2006, 11:18
――もう5年も終わりか…と想っていた。
家では今住んでいる所から引っ越す事になった。
でも、学校は変えず、小6の最後まで、電車通学を
することになった。中学校はその家のすぐ近くの
中学に行く、と決まった。次は最上級生か。
と呟きながら家を出た。まだなれない電車で
おどおどしていた。やっとのことで学校に着くと、
私の引越しの話しで友達が盛り上がっていた。
「凛!引っ越したの!?しかも電車で来てるんだー!
かっこいいね!今度家に招待してね」
私は笑顔で「うん」とうなずいた。
―今日は6年生の卒業式だった。5年生は
参加しなくてはいけなかった。随分前から5年生も
練習に加わっていた。何で5年は卒業しないのに卒業式に
参加しなくちゃいけないんだ…と想いながら6年生の輝かしい背を
見ていた。「…私も6年の最後は卒業式に出るのか…」
当たり前のことだが、「卒業」の言葉は眩いばかりに頭を走る。
卒業式が終わり、泣いている人を沢山見かけた。
「こんなんで泣けるのかな」なんて想いながら教室に戻った。
…先生が春休みの過ごし方を話していたが耳に入らなかった。
そして、先生からのお別れスピーチが始まった。
「君達はもう6年生。最上級生になります、その重みを背負って
すばらしい6年生になってくださいね」私は
6年生になった時のことばかり考えた。
――春休み、そわそわして、遊んで遊んで親に怒られたり。
春休みなんてすぐだ…。と想うのだが、楽しみは長い。
学校に行く前日、やはり眠れない。楽しみなことがあると眠れない体質だ。
うー…眠れない…。6年になる輝きとクラス替えの楽しみだ。
…クラス替えか。誰となるかまた楽しみだった。
好きな人となれればいいな…。その当時私には好きな人がいた。
無論片思いだ。女子から人気がある、いわゆる「美形」とでも言うのだろうか。
そんな奴を何故好きだったんだろうか今は理解できない。
しかし、当時は見るもの全てが新鮮だった。
私はとりあえず、好きな人と一緒になれることを願った。
そして仲のいい親友といっしょになれることを願った。

楽しい楽しい6年生になりますように…!

第3話 

August 27 [Sun], 2006, 10:10
私と健は国際理解の先生を迎えに行く事になった。
その頃には難しく、意味不明な英語で挨拶をしなさいという
無謀な言葉が先生の口から発せられた。先生は紙になにか書き始めた。
それを私に手渡した。…なになに…?
「Hello My name is OO.
Please go to tha class room」
そんなような事が書いてあった。当然5年生の私には
解読不可能、未知の言葉だ。1人で頑張って解読していたら
健が来て「お前、1人で覚えようとしてるだろ!」と言われた。
…実はその通りだった。健が紙を取り上げて
解読し始めたが、しばらくすると頭をかしげながら
「…行くか」と。た、頼りねぇー…とか想いつつも
職員室へ向かった。国際理解の先生に
「ま、マイネームズイズズズ…」と何を言いたいのか分からない
言葉が出てきた。同時に国際理解の先生から
笑い声が出た。先生は私たちにゆっくりと説明してくれた。
「マイネームイズ・・?」「マイネームイーズ…」と。
…なんとか最後まで言えた。先生は笑いながら
「Let's go !」と。私は何を言っているのかわからなかったが
ジェスチャーで分かった。健はボケーとしている。
教室へ向かう途中、私の髪の毛についている飾りが
とても気になったようだ、先生はその飾りを触っていた。
私は2つ結びをして、小さなビーズが入った飾りで結んでいた。
「Oh ! It a cute」…意味がわからなかったが頭をなでてくれた。
健は隣で笑っている。・・教室に着き、やっとホッと出来た。
国際理解が終ると、健が私のところへ来て
「お前のボンボンに興味津々だったよなーー!」
と回りにいる友達に言いまわすように言った。
私は黙ったまま少し笑った。
それから少しは健の印象も良くはなってきた。
でも、気が付けば健に「バカ」と言われただけで
泣いている自分がいた。「バカ」だけで泣くとは自分は
どれだけ弱かったのか、と考えると恥ずかしい。
そして私は5年生の時「漫画イラストクラブ」に入っていて、
良く絵を描いているのだが、しょっちゅうその絵を健が
わざと盗んだり取ったりして追い掛け回していた。
…健の印象はまた悪くなった。


――――気が付けば、5年の終わりになっていた…。

第2話 

August 27 [Sun], 2006, 9:32
…楽しい学校生活、なんて考えてるうちに
1年経ってしまった。早いものだ…。今日は新しいクラスが
発表される日だった。私は5年生になるのだ。
緊張と楽しみが膨れ上がってきた。
そしてもう1つの楽しみは、かなり古かった校舎を引越し
新しい学校に引っ越すのだ。ピカピカの学校に
皆が眼を輝かせていた。私も嬉しくてしかたがなかった。
…今回のクラス、楽しくなるかな…。と思いながら新しい学校に
足を踏み入れた。皆が戯れている。多分あそこでクラスが発表されて
いるのだろう。私は駆け寄った。
…私は何処だ…?と探し、見つけた自分は
即座に教室へ向かった。階段の近くにエレベーターがあった。
スロープもある。この学校はエレベーターまであるのか…と関心しながら
新しい教室、3階へ向かった。
教室には4年生の時仲の良い友達が居て、そこへ駆け寄った。
「同じクラスになれてよかったね!」と話ながらあたりを見回す。
すると、とんでもない悲劇が眼に入ってきた。
…健だ…健も同じクラスになっていた。私はチェッと思いながら
自分の席に付いた。…驚く事に、先生まで4年の時と一緒だった。
私に楽しいことは起こるのか?とか変なことを想いながら
休み時間を過ごしていると、なんだか聞き覚えのある声が私を呼ぶ。
「おい、凛」私は「うげ・・・」と心の中で想った。
「また同じクラスだな、まったく」…健が話し掛けてきた。
「まったくはこっちのセリフだっつーの」小声でつぶやく。

しばらくたった日、国際理解の先生(外国の先生)との交流が
あるので、その先生を迎えに行かなくてはいけなかった。
その日の日直が健だったので健が行く事になった。
先生はもう1人欲しいなとつぶやき、クラス全体で先生とじゃんけんを
して最後まで勝ち抜いた人が行く、という変な案を生み出しさっそく
実行した。私はじゃんけんの運が良いわけでもないから大丈夫
だろうと想いながらじゃんけんに挑んだ。…1回目、勝ってしまった。
2回目…勝っちゃった…3回目、勝ち、決勝戦…
「じゃんけん…」私はグーを出した。相手はチョキだった…。
給食の欲しいおかずじゃんけんでは勝てないのにどうしてこう
変なときに勝つのかまったく理解できなかった。

第1話 

August 26 [Sat], 2006, 20:08
これは、ノンフィクションの短編物語。
小学生の頃からはじまった小さな出来事から
始まる小さな小さな恋物語――。          (名前は仮名です。)

主人公は4年生の時に静岡から横浜に引っ越してきた
少女「凛(リン)」こと「私」。まだ新しい学校になれない凛に
ちょっかいを出している2人の男子がいる。
この男子の1人が私「凛」と関係してくる少年「健(ケン)」
2人で私に向かって言った。
「お前って転校生なの?」
私は知らない男子を前にして少し下を向き足をブラブラ。
「ねえねえ…」2人は私に問い掛ける。
私は思い切り足をブラブラさせている。
私の足が健に少し当ってしまった。すると健は何を想ったのか
「あ、お前俺のチンコ蹴ろうとしただろ!!」その正直すぎるような、
はしたないような答えは私を困らせ、また2人の印象を悪く想った。
…こんな学校で楽しく過ごせるのだろうか…私の不安は募るばかりだ。
その頃、私たちの間ではゲーム、「ポケモン」が流行っていた。
私は小さい頃から大好きだった。
新しい先生がみんなに紙を配り、「はい、自分の好きな絵を描いて下さい」
と笑顔でみんなに言った。私は大の絵を描く事が大好き人間。
すぐさまポケモンを描き始めた。するとさっきちょっかいを出してきた
1人「カズ」という少年は出席番号順で次の人、ということに気が付いた。
先生が「そこまで」と言って自由時間をくれた。
その時、後ろの席のカズが「うっわポケモンー?」
私は焦った。するとその言葉に惹かれる様に健がやってきた。
「え!?何処?何処!!ポケモン!!」と笑みを浮かべながら
こっちを見ていた。完全に嘗められてる…と私は想った。
それからというもの、健とカズにはたくさんからかわれた。
2人の印象は「最悪」と言う言葉でいっぱいだった…。
でも、同時に色々なことを教えてくれていた。
学校の事、放課後の過ごし方…。
それでも印象は悪いままだった。「ムカツク」なんて想ってた。
それがすべての始まりだったのかも知れない―――
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