いのちのすきま〜第7章 

November 25 [Tue], 2008, 10:12
*注意*
これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



             第7章『別れと向き合う時』


 病院を抜け出したり、体調が悪いことを隠しつつ、彼と会う日が繰替えされたが
さすがに連絡が取れなくなってしまう日が何度か続き、苦し紛れに「親の会社も
手伝うことになり、忙しいから昼間は電話に出れない時もあるし、夜は早く寝て
しまう日もある・・・」と伝えてみた。
 この時期、私は個室にいたので、普段体調のいい日は携帯を使っても何も
問題なかった。(内緒だったが・・・)しかし、体調が悪化したり、クリーンルーム
に入るときは、携帯の電源を切ることになっていたのだ。

 いつの頃からか、彼の態度がよそよそしい様な感覚を感じるようになった。
過去にもそのような時期があったし、そっとしておこうと思っていたが、病気の
話を言い出すきっかけを余計に失ってしまった・・・。それだけが今の私にとって
一番の心残りであった。

 ある日を境に、吐き気が止まらず、食事が殆ど食べられなくなった。ダイエット
に丁度いいかも〜なんて最初は気軽に捉えていた。いや、そう考えようとして
いた。肌の色が黄色っぽくなったように感じてきた。朝、目覚めると、びっくり
するほどの毛髪が落ちていた。髪をとかす事すら怖くなってきた。
 少しずつ、自分の状況を理解し、受け入れてきた。はっきり言ってほしいと
切実に思った。しかし、ここまで来て何も言わないのは、やっぱり自分の思い
過ごしかも・・・という希望ももてた。
私は本当に弱い人間だから、もし本当に悪性腫瘍があって、もう助からない
と直接言われていたら、多分耐えられなかったであろう。父の判断は正しかった
と今更思う。


 夜中の2時頃、彼からの着信があった。慌ててテレビを付けて電話を取った。
前日に普通に会っていたので、これといって特に話題もなく、いつも通りの
取り留めの無い会話を数分していた。

「お前に言わなきゃいけないことがある。」

突然振られたその台詞に、心臓が飛び出そうになった。病院の事がばれたの
だろうか、内定していた仕事で何かあったのだろうか・・・数秒の間に凄まじい
程の思考回路をフル回転させていた。ものすごい緊張感の中
「どうしたの?」
と、冷静を装い言葉を返すので精一杯だった。彼からの返答の言葉は
全ての思考回路を使用したにもかかわらず、全く想像できないものであった。

「好きな人ができちゃったかも。」

一瞬何を言っているのか理解できなかった。テレビのリモコンを持ち、テレビ
を消してみた。自分の行動自体理解できなかった。
沈黙が続いたので
「かも・・・?」
と聞いてみた。

「うん。」

普通の答えが返ってきた。
無言がしばらくの時間続いた。その間私は、再び思考回路をフル回転させ
た。忙しい脳みそだ・・・頭が悪いとこういう時に困るものだ。

「もう会えない。」

フル回転していた脳が止まった瞬間だった。脈拍が凄い勢いで跳ね上がる
のを感じた。呼吸が苦しくなり、頭が熱くなり、変な汗が出始めた。息が上手
に出来ない・・・「呼吸ってどうやってするんだっけ?」というような状態だ。
「ごめん、ちょっとかけなおす。」
なんとか電話を切り、ナースコールを押した。
安定剤と点滴を受け、少し落ち着いて電話をかけ直した。
かけ直すまで、何度彼の番号を見ては、携帯を閉じて・・・を繰り返しただろう。
何かの間違いであってほしい・・・ここまで切実に願ったのは生まれて初めて
だったであろう。

もちろん、その祈りは通じることも無く・・・あっけなく一番大切な存在を私は
失ってしまった。

「幸せになってね。  頑張ってね・・・。」

最後に精一杯で出た言葉だった。それしか言えなかった・・・。色んな言葉が
この世にはあって、生まれてきてから色んな気持ちや思いを伝えるために
沢山使ってきたであろうに、一番大切な時には・・・何も考えられない。

私はその瞬間に、一番大切な存在と同時に、自分が生きる意味、頑張ろう
という希望も失ってしまっていた。
もう死んでしまいたい。こんな試練ならもう受けることはできない。何故私
ばかり?もう頑張れない。この機械を止めたら死ねるんだろうか・・・貯まった
睡眠薬、導眠剤を全てゆっくり飲めば死ねるんだろうか・・・そんな事しか
頭に浮かばなかった。
私は世界で一人ぼっちになったような気分だった。

彼と過ごした8年間は、私にとっては長すぎたのだ。






いのちのすきま〜第六章〜 

June 05 [Thu], 2008, 17:25
*注意*
これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。




       第六章『大切な人と向き合う時』

 私が生きていく中で、最も大きかったのは、大切な人の存在だった。8年間位同じ時間を過ごし、一番頼れて、信頼できて、無条件に私を受け止めてくれる・・・そんな暖かい人だった。元々私の体が弱いことは伝えてあったが、今の病状については何も伝えられていなかった。私以上に心配して、悩ませてしまうだけだと思ったし、その人には笑顔でいてほしかった。幸せになってほしかった。
 彼に会う日は、無理にでも外泊届けをもらったり、入院中に電話がかかってくるとTVのヘッドホンを携帯に近づけてみたり、ネットの音源を近くに聞かせたりして、自分の部屋にいることをアピールしたりしていた。意味不明な行動だったと、今思うと恥ずかしい・・・。
 病院から外出許可を取り、昼から夕方にかけて会い、その後病院に帰ったり・・・かなり無茶な行動をしていたと自分でもわかっていた。
 でも、私にとって彼は唯一の存在であり、これからの将来もずっと一緒にいるものだと思っていた。彼自身もそう言って、婚約をかわしていた。もちろん、些細なことで離れたりしてしまうこともあったが、8年間の絆は恋愛感情をなくして考えても強く硬いものだったのだ。
 私がこれから生きていく中で、彼の存在は特に必要だったし、いつ彼に話をしていいのか毎日毎日考えた。彼を傷つけること、自分で病気を受け入れること、全てが怖かった。これからもずっと一緒にいるということは、いつかは必ず言わなければいけないことで、彼と一緒に時間を過ごして生きたいと思うことが、私の唯一の希望になりつつもあった。
 その想いは、ただの独りよがりだったのかもしれない・・・。

いのちのすきま〜第五章 

April 19 [Sat], 2008, 1:48
*注意*
これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



      第五章『血筋と向き合う時』

前述したことであるが、私は元々心臓が弱かった。平熱は35℃前後
がメインで34℃台のときもある位体温が低く、その分普通の人よりも
免疫能力も低いらしい。
 胃潰瘍なら早く手術してほしいと医者に詰め寄ってもみた。しかし、
今の状況での手術は、外の臓器への影響や2次感染等の危険性を理由に
説得された。なんてポンコツな体なんだ・・・と自分自身の体を恨んだり
もした。
 うちの家系は、癌になってなくなる人が多かった。いわゆる癌家系だ
ろう。
いとこが30歳で肺癌になり、心臓の近くにある(?)とかなんと
かの理由で手術が出来ない状態で、医師にさじを投げられた。発見できた
ときにはほとんど末期の状態で、若さも影響して進行も早く、某癌センター
に入院したが、余命宣告の告知を受けていた。私ももちろん諦めていた。
彼はきっと亡くなってしまうのだろうと思っていたし、その日を勝手に
想像して泣いたりと、かなり失礼なことをしていた。その頃中学生位
だった私には、詳しいことはわからなかったが、ともかく奇跡が起きた
ということは理解できた。心臓に付着していたもの(癌?)が取れた
とかなんとか・・・本当によく憶えていないが、彼は手術を受けることができ
無事に生還したのだ。それから5年以上経過しているが再発も無く、すこぶる
元気である。
 母方の祖母も、末期癌と宣告され、余命3ヶ月との告知を受けていた。
歳も歳なだけに手術はもちろんできず、1泊3万位する個室に移った。1年
経過したが、癌の進行が極めて遅い為か、まだ生きていた・・・。3万×365日
計算するのも恐ろしいが、祖母はそのままホスピスに移った。そこでも2年
近く生きている為、追い出されることになった。現在も彼女は、一人での
歩行は難しくなっているが、非常に口が達者で元気だ。癌と共存している
のか・・・私には難しいことはわからない。しかし、身近でそんな奇跡が2回
も起きていると、自分もなんとなく大丈夫なような気もしてくる。能天気
なだけだろうか・・・。
 まぁ、実際、そう自分自身に言い聞かせていたのだろう。そう信じたかった
のだろう。私自身、「癌です」という直接的な告知は受けていないわけだし、
勝手に悲劇のヒロインに酔っている所もあったなぁ・・・と、今では思う。ある
意味あっぱれだ。
 通院ですんでいたが、体調はすこぶる悪かった。出される薬の副作用も助け
てか、不眠、吐き気、めまい、高熱等の風邪のような症状が続いた。ホルモン
バランスも崩れ、また右手が動かせなくなった。
 1週間に1日〜2日入院、退院して数日後に入院。という生活が増えて
いった。入院の日は、本当に退屈で、何事も悪い方向に考えてしまう。そんな
日は現実から逃れるかのように、ネットの世界にのめり込んだ。ネットの中で
動いている『私』は、本当に元気で明るくて、何にでも素直に感動できて、
私自身が憧れるようなキャラクターでいられた。その世界の存在は大きな
救いであった。

いのちのすきま〜第四章 

March 26 [Wed], 2008, 17:17
*注意*
これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



       第四章『本当の自分と向き合う時』


 いつものその喫煙所には意外にも誰もいなくて、私一人だった。
めずらしいなぁと思いつつ、タバコを1本ケースから取り出し、左手で
風をさえぎる様にして火を付けた。深く息と吸い込みながら煙を奥へと
飲み込み、「ふぅ――。」とゆっくり息をはきながら、ふっと空を見上げた。
雲一つ無い位の真っ青な晴天だった。その蒼さは吸い込まれるような、
優しく包まれるような・・・不思議な世界だった。
空ってこんなにも綺麗だったんだなぁ〜と感じると同時に色々な思考が
頭の中を駆け巡り始めた。突然、私の脳に直接電波を通して送り込まれて
いるような感覚であった。
「血液検査なんて何回もしたよな・・・」「統計?データ?どんだけやれば
出るんだ?」「潰瘍ができてるならすぐに手術して治せばいいんじゃない?」
様々な矛盾が頭の奥でぐるぐる回りだした。
 気づくと、一服しかしてないタバコはフィルターのそばまで火が来ていた。
一本目のタバコを消し、二本目のタバコをケースから取り出そうとした。
なかなかタバコをつまむことができない。指が手が震えていることに気づいた。
気にしない振りをして、意地になってやっとのことで二本目のタバコに火をつけ
また、深く息を吸い込んだ。「ふぅ―――。」と息をはきだした瞬間、左の
手の甲にポトリと水が落ちてきた。一瞬、火種が落ちてきたのかと思い
つい「熱っ」っと声をあげてしまった位驚いた。そして、自分の涙である事、
自分が泣いていることに気づいた。

 確かに、ここ最近・・・1年位ついていなかった。急な怪我により両手を上手く
使えなくなったり、過去の足のくるぶしの骨折が要因で歩くことが難しくなったり、
病気になったり、仕事や人間関係でも、ありえないような状況が続いてストレスを
強く感じる生活を送っていた。友人には御祓いに行ったら・・・?なんて事も
言われたりしていた。確かにおかしいと自分でも思っていた。

 でも、大切な人がそばにいてくれたし、神様が私を試してるのかなぁー位に流し
ていた。基本ネガティブ体質なのに、変なところでポジティブだったりする自分
に今更気づいた。大切な人の存在は本当に大きくて、どんなときも私を冷静に
引き戻してくれた。何もしないし、言わないけど、そばにいてくれるだけで私は
私でいられた。まだ彼には病気の話はちゃんとできていなかったし、入院がばれたくなかった
ので、外泊届けを出したりして家でこっそり会ったり・・・結構面倒な生活をして
いた
 医師との相談の上、今やっている仕事を辞める事を前提で、通院に切り替えて
もらえた。

いのちのすきま〜第三章 

March 17 [Mon], 2008, 0:16
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これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



               第三章『現実の自分を知る時』


 期待を裏切られるように、そのまま入院となった。
最初の病室は4人部屋だった。高校生くらいの若い子、おしゃべり好きなおばさん。
話題はつきなかった。病院内の噂話を沢山仕入れることができた。もちろん、活用
出来る場所はなかったけど…。
 数日入院生活が続き、色々な検査のみが永遠と続いた。はっきり言って、
「とっとと手術するならするで、早くして欲しい。退院させてほしかった。」一番の
ネックは・・・病室でタバコを吸えない事だったし・・・(笑)
 院内の一番端っこに、ポツンと隔離されたような哀愁の漂う喫煙所が一箇所
あるのみで、テラスのようにお洒落な造りをしていた。前面窓のような構造で
今では見るに耐えない真黄色に染まった壁も、昔は真っ白に輝き、綺麗だった
んだろうなと想像できるようなものだった。
 隔離されたようなその空間は、たっぱり自宅の部屋とは違い、心から落ち着く
ことはできなかった。入った瞬間のタバコ臭さ・・・少し、タバコを吸う気分を無くす
ような気分になるものだった。これも、病院サイドの策略か・・・と思うと、「負けら
れない」と、何故か意地になってタバコを吸っている自分がいた。
 入院生活も何日か続くと、だんだんとすることがなくなり、TVも映画も見飽き
退屈な日々が続いた。あんなにおしゃべりだったおばさんもいつの間にか居なく
なり、少々寂しさを感じていたのだろう。そんな時、パソコンを病院に持ち込んだ。
インターネット上のアクションロールプレイングというのだろうか、ラグナロクという
ゲームに入るようになった。昔よくやったゲームだったが、久しぶりにやると
仕様がかなり変わっていて、本気でとまどった(笑)
 ゲーム内での他人との会話や交流は、昔は気付かなかったが、想像以上に
楽しく、今自分の置かれている状況を忘れることができた。

 その数日後、父と共に医師に呼ばれた。
そこには私のものであろうレントゲンの写真が何枚も、そしてやけに眩しく
並べられていた。
「胃の部分に影があるのがわかりますか?」医師に聞かれた。私には全てが
真っ白でよくわからなかった。後に知った話だが、いわゆる「影」は黒く映る
のでは無く白く映るらしい。医師は続いて告げた。
「血液検査の結果レベル5(?)であった」のようなことを言われた。
全く意味がわからなかった。
影?悪性?どっかのドラマや漫画に出てくるような台詞だなと感じる方が
強かった。何故か少し笑ってしまいそうになる自分がいた。
「はぁ・・・」と他人事のように返事をする私に対し、医師は話続けた。
「胃潰瘍や炎症がひどい状態の時に血液検査で、このような結果が出てしまう
ことはたまにあるから、何度か検査をした上で確率、統計を取らないと、はっきり
したことは言えないから、今すぐどうこうと焦らなくても大丈夫ですよ・・・」そんな
ニュアンスの台詞だったと思う。正確にはあまり覚えていない。
 その台本があるかのような台詞を聞きながら、父の顔を見ながら、少しずつ
自分のことなんだなと感じてきた。
 影ということは腫瘍?悪性ということは癌?これが告知というものなの?
色々考えてみたけど、不思議と、泣き出したり叫んだり、パニックになるような
こともなく、まぁ、なんとかなるだろう・・・とか考えていた。自分の中で受け入れ
られてられないと思ってしまう部分もあっただろう。

翌日、タバコを持って、いつものテラス風を気取った喫煙所へ向かった。
扉を開けた瞬間のヤニ臭さには幾分なれた頃だった。

『いのちのすきま』〜第二章〜 

March 11 [Tue], 2008, 0:33
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これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



第二章 「自分の体と向き合う時」

 年に1回くらいのペースで胃潰瘍になっていたので、今までは3ヶ月〜4ヶ月
おきに胃カメラを飲んでいた。しかし、最近はすこぶる体調もよく、1年以上
検査はしていなかった。
 医学の進歩はすさまじかった。胃カメラ=口からというイメージだったが
それよりも苦しくない鼻から入れるという方法が発明されていた…。
画期的な発明だ・・・と、勝手に感動はしたものの、口からの方法に
慣れていた為、突然鼻から入れるのも抵抗があり今まで通りの検査に
してもらった。「時代の流れについていけない私…」少し凹んだ。

 喉の麻酔を受け、横になると口の中に異物が入ってくるのを感じる。
その異物をいつも通りゴクリと飲み込んだ。
「あ〜荒れてるね〜」
いつも通りの医師の台詞が聞こえる。
「ですよね〜」と言いたかったが、まぁ喋れる状況ではない。
話がずれるが、良く、医師が「苦しかったら言ってください〜」と言うが
どうやって言うのだろうかとか、苦しかったらどうやって苦しくないように
するのか、そうできるならなぜ最初からしないのだろうかとつねづね
疑問に思ってしまうのは私だけだろうか・・・。
 胃カメラの検査は大きい病院で受けるので、いつもの主治医とは
違う医師であった。予約を取らない限り、検査の医師が変わることは
いつものことだったが、言われる言葉や台詞は大体同じものだった。
 その日もその台詞を言われ、どういう対応をすればいいのか
わかっていた。
 しかし、その医師の態度は想定外だった。
 普段、胃カメラからの映像を見せられ「ここが潰瘍の痕」とか
「ここが荒れてるね〜」等の台詞を言われながらボーっとしながら
その映像を見ていた。
 その医師の台詞は「荒れてるね〜」という一言から一切無言
であった。無口な人なのかとも思ったが、私の目の前にあるモニターを
「見づらいから少しこっちに向けて」と、近くにいる看護士に指示した。
私の場所からは見づらい方向へと向けられた。頭はボーっとしているし
普段からとりわけ気にしてモニターを見ているわけでもないので
そのときはあまり気にもならなかった。
終始無言の中、一言「ちょっと組織とるからチクッとするよー」と言われた。
「また潰瘍ができてたかぁ…」と自分の中で納得していた。
 胃カメラの検査の後、麻酔が切れる頃に状況の説明が行われる。
言われることは大抵決まっていて、胃の状態から始まり、食事やタバコ
等についての注意をされる。「はい。はい。」と、うんざりしながらも
返事をする私。いつもの光景である。
 しかし、説明より先にレントゲンを取ろうということになった。「レントゲン
あんまし取ってないよね?」そう医師に言われた。確かにレントゲンは
殆ど取っていない。「そんなに悪いですか?」素直に尋ねてみた。
「いやぁ・・・潰瘍になってるね。痛かったでしょう。これはちょっと入院
してもらわないと治療は難しいから入院の手続き取るからその間に
レントゲン撮っておけば楽でしょ?」確かに、食事を抜いて、また
レントゲンのためだけに病院に来るのは面倒だと思った。
 初めて「バリウム?」というものを飲んだ気がした。まずかった…
殆ど味というものはしないのだけれど、ただ不味かった…。
「ゲップしないようにね」と言われた。人間とは意識すると余計に
したくなるものである。言われた瞬間に出た…。音を出さずに
こっそりやったつもりだったが、何故かバレタ…。もう二度とアレを
飲みたくないので2回目は必死で我慢した。
レントゲン、採血と無事に終わり、また医師のもとへと戻った。

 やはり胃にできている潰瘍が思わしくないようで、入院の話へと
進んだ。子供の頃から心臓と胃が弱かったため入退院が多く、
小学校さえまともに通えず、病院内に設立された学校に通って
いた事をふっと思い出す。
 ベットの関係上、即入院では無く、2日後に空く予定なのでそれまでに
入院の手続きや親への説明等をするので後日親と一緒に
来て欲しいといわれた。
「仕事どうしようかなぁ・・・」なんて考えつつ承諾した。入院っていっても
結構早く退院できそうだし、まぁなんとかなるかな…なんて能天気に
考えてる自分も居た。
 親に相談するにも、母親はアルコール依存症だし、父親はとてつもなく
忙しい人物なので、どうしようかと悩みながら、とりあえず父親に
話してみた。返答は思いがけず、翌日の午前中に時間をあけてくれるという
ものだった。違和感を感じつつも翌日、父親と一緒に病院へと向かった。
もちろん、入院の準備など何もしていなかった(笑)

『いのちのすきま』 

February 28 [Thu], 2008, 0:44
*注意*
これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



        第一章「自分と向き合う時」

「ふーっ」
真っ青な空を見上げながら大きく息を吐いた。
少し白くなりつつある息に絡まりながら、タバコの煙がふわっと広がった。

 違和感を感じるほど綺麗だった青空。何かに包まれているかのような
温かさを感じるほどの風景は、忘れられないものとなることを今の私は
知る由もなかった。

 2ヶ月ほど前にさかのぼる。
テラス状に装飾の施された喫煙所でタバコをふかす自分がとても
その場に馴染んでいないような気分がしていた。

 確かに、子供の頃から体は強いとは言えなかった。特に心臓と胃が弱く
成人式など迎えられないだろうと思う時期も何度もあった。
そんな日々を過ごしながら、いつの間にか二十歳をとうに過ぎていた。
体調もその頃に比べれば想像できないほど安定していて、普通に仕事を
したり資格をとる勉強に生をだしていた。
 今振り返ると、一番幸せな時間だったのだ。人は不思議なもので
自分が当たり前に幸福だと、その幸福に気づくことがなかなかできない。
私自信が一番気づけていなかったのだ。
普通に走れることが幸せだった。学校に通うことが幸せだった。
家に帰れることが幸せだった。皆と同じことが出来ることが幸せだった。
そんな些細なことでも大切だった思いを忘れてていた。

 他人から見れば、恵まれた家庭環境とも言えない状況であったかも
しれないが、当たり前に母がいて父がいて兄妹がいた。そして大切な人もいた。
その存在が、どれだけ大切でかけがえないものなのかは、やはり・・・
失ってみないと、中々わからないのかも知れない。
でも、気付く頃には、既に手遅れ・・・なんてことがよくある話だ。それでも
自分とは全く関係のないことだと、私を含め多くの人が思っていることは
悲しい事実だろう。


 仕事のストレスのせいか、胃に痛みがあると感じる日が日増しに増えていった。
子供の頃から胃炎や胃潰瘍に悩まされ、解熱剤をもらうのも主治医と「熱が
下がって楽になるのと、胃が痛くならないのとどっちがいい?」なんて笑いを交えた
ジョークを交えながら相談して決めていた。いつの間にか痛みの感覚で胃炎
胃潰瘍、胃痙攣などを判断しその状況によって自分がどのように対応すれば
いいのかわかるようになっていた。
 しかし、最近の胃痛は、今までと少し違っていた。

 まず。微熱を伴い、風邪のような症状が長く続いた。ただの風邪だろうと
普通に生活していたが、背中やみぞおち、胸の辺りまで痛くなってきたので
やむなく胃カメラを飲むことになった。

ビバ!大阪! 

February 12 [Tue], 2008, 1:05
先日お仕事で大阪行ってきましたー(●´▽`●)わほーぃ
そんでもって、大阪OFFしてきましたー(●'ω'●)どっちかというと
お仕事の方がのあの中ではおまけで・・・OFFの方がメイン!

蹴り球さんとカイリちゃん、ベルトさん、社さん、アスリートさんが来てくれました!!
しっげー久々のOFF。ちょっと不安もあったけどワクワクq(・ω・*)(*・ω・)pドキドキ
で前日眠れなかったのあ(’’

蹴り球さんは会ったことあったからどーでもよかったんだけど・・・
何よりも・・
カイリちゃんに会えるのがっ!!!
すっっっっっごい楽しみでした♪

待ち合わせの時間が近くなるとソワソワしちゃって、結構怪しい子だったかも
(`ω´;)うみゅぅ

最初に会えたのは社さんでした!写真とかで顔知ってたので、思った以上に
すんなり会えたっ!一番最初に会う人が一番緊張しるので、ちょっと一安心。
ROのイメージ通り頼れるお兄さんって感じ!(のあの方が年上なのに…
テンション上がっててのあ一人で喋ってた気がしる・・・反省(´・ω・)(´_ _)ペコリ

次に会えたのがベルトさん!ROで話してる時は全然わかんなかったんだけど
会う前に(結構)年下だと聞いて愕然とした記憶が蘇る(笑)
ROでは優しくて強くてかっこいいイメージがあって…内心すっごいビン底眼鏡
とかだったらどうしよう・・・とか思ってました(*ノωノ)
会って安心しました!期待を裏切らないでくれました(⊃Д`)アリガト
かっこいい爽やかBOYでした☆ 
きっとのあは、しげーおばちゃんに見えたことでしょぅ・・・ゴメンナサイ

蹴り球さんが車で迎えに来てくれて焼肉へGO〜☆
座った席の鉄板・・・火が付きませんΣ(゚ロ゚ノ)ノさすが大阪!
こんなところでも突っ込みどころを用意してあるなんて・・・ビバ!
仕方なく席をゾロゾロとお引越し(’’
その途中でカイリちゃんとアスリートさんがついに登場(*'∀'*)

カイリちゃん・・・
可愛い.+:。(´ω`*)゚.+:。

ROのイメージよりももっと可愛い感じ!!のあはファン倶楽部作ろうかと
思っちゃったのだ^^b
話とかしげー盛り上がって・・・初めて会った気がしなかった(’’
きっとこれは運命・・・

一番予想を裏切ってくれたのがアスリートさん!!全くイメージと
違ったかも(*ノωノ)
ROではなんとなく勝手に怖い人・・・って・・・・ゴメンナタィ
次のGvとかでこっそり話しかけてみよぉかなっとかたくらむのあ( ̄ー ̄)ニヤリ…


楽しくてあっという間の時間だったのだ。来てくれた皆様本当に
ありがとうでしたっ!!調子に乗ってちょっと酔っ払いかけたのあでしたが・・・
最近ちょっと落ち込むこととかいっぱいあってへこたれてたのあは
みんなに元気をもらってパワーアップでしっ(vo・ω・o)vぶぃぶぃ
本当に感謝なのだー♪


PSのあのROとリアルのギャップにも負けずにこれからも仲良くして・・・
 くださぃ・・・_| ̄|○


歳はとりたくないもんだのー。・゚・(ノД`)・゚・。

タイミングのチェーンメール 

January 24 [Thu], 2008, 21:54
大学時代の友人から今日不思議なチェーンメールが届きました。
のあの、最近の状況も何も知らないはずなのに絶妙なタイミングで送られて
きたので、ちょっと驚きました。

加工が入ってるんじゃないか…(`ω´;)と感じるくらい不思議な写真でした。

でも、「自分が幸せになってほしいと願う相手に送る」という文句のチェーンメール
だったので、のあの大切な人には送ってみました(’’

ここにたまたま訪れた人にも幸せが舞い降りるように…UPしてみました。



沖縄で何年かに一回現れる『神の手』という雲だそうです。

恋も仕事も健康も…全てがうまくいかない1年を過ごし、生きることを
諦めそうになった事もあったのあでしたがΣ(・ω・;≡;・ω・)
もう少し頑張ってみようかなと感じました。

皆に幸せがありますように・・・。

おばぁちゃん。 

January 23 [Wed], 2008, 23:36
こばんわ。傷心気味ののあでし。

昨日、おばぁちゃんのお通夜で、今日告別式でした。


89歳とい大往生でした。入院してからかなり長く頑張ってくれたけど…
頑張らせ過ぎちゃった気もします。凄く苦しかったんだろうなぁ。
「肝っ玉おばぁちゃん」って感じで、のあにとっては
お母さん代わりのような人でした。



おばぁちゃん。何にもしてあげられなくってごめんね。
いっぱい心配かけてごめんね。
いっぱい愛してくれて、ありがとう。

色々伝えたい想いはあるのに、ちゃんと言葉にはできなかったな。
棺の中で、眠ったような穏やかなおばあちゃんの顔を最後に撫でた時
体温の冷たさに、あぁ…いっちゃうんだなぁ…って実感が沸いてきて
泣き崩れてしまいした。やっと楽になれてよかったねって思ってたはずなのに。
笑顔でおわかれできなくて、ごめんね。

おじいちゃん、ちゃんと迎えに来てくれたかな。

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