今日目が覚めたらケータイにたくさんの着信があった。
それを見て気付いた。
今日は介護体験実習の日だった。
これがないと中学校の教員免許はもらえないし、
その免許がないと私は安心して
大学院や学士編入の入試が受けられない。
「落ちても先生の道がある」
って思えないからね。
しかも中学校の教員免許のためにやってきた
教育実習とか
6日分の介護体験実習とか
授業とか
ほんといままで大変だったから、
それが全部むだになるんだって
一瞬にして考えが巡ってパニックに陥った。
一番に電話しようと思ったのはやっぱりあの人だった。
でも忙しいって言われそうで怖くて別の友達に電話した。
そしたらその子にはつながらなくって、
やっぱりあの人にかけた。
「いまだいじょうぶ?」
っていう一言を聞いただけで、私のピンチぐあいに気付いたらしく
「どうしたの!?」
って話を聞いてくれた。
やっぱり2年半一緒にいたんだもんね。
私のことここまでわかってくれるのはあなただけだよ。
彼は私を落ち着かせてくれて、
今何をすべきなのかを的確に指示してくれた。
別れてもこうして頼ってしまう自分が情けないのと同時に、
今でも自分の中にくすぶる恋心に今一度気付かされた。
別れるとき、
長いこと離れて、自分の本当の気持ちを確かめてってあの人は言った。
うちは正直いままで彼に「好きだ」と言いながら
ふらふらしていた女だったから、
彼の提案はものすごく筋が通っていると思ったし、
実際私も別れてちょっとしたら新しくすきなひとがすぐにでもできるんじゃないかって思ってた。
でも時間は彼を忘れさせるどころか、
彼への思いを私に確認させるばかり。
今までふたりでやってきたことを
ひとりでやらなくちゃいけない、そういう体験をするたびに
彼の偉大さに気づかされる。
どんなこともひとりでできると思ってた。
私が彼を支えていると思ってた。
でもそうじゃなかった。
あの人は物理的にも精神的にも私を支えてくれてたんだね。
愛されるということがどれだけ自分の自信につながっていたか。
今思い知らされてる。
どんなミスをしても、どんな悪口を言われても、
あなたが「そんなお前も愛してる」って言ってくれたら
それでよかった。
それですべてが「だいじょうぶ」だった。
でも今は、ミスをするたび、人に罵られるたびに
自分をきらいになっていく一方だよ。
確かに私、何も努力してなかったよね。
愛されてることに安心してた。
だから愛想尽かされたのも当然だって分かってる。
でも今こうして自分のわるいところにたくさん気づけたんだよ。
あなたなしの生活を半年以上もしてきて。
だからひとつひとつ改善するって約束するから
もう一度チャンスがほしいよ。