絶妙な切り返し

February 27 [Mon], 2012, 13:00
棋王戦第2局の結果は・・・。

郷田先生の勝利でした!!

後手番では必ずと言っていいほど△8四歩と突く郷田先生ですが、今回は△3四歩と指しました!
こうなれば、久保先生は当然石田流を選択します。

石田流に対して、郷田先生がどんな対策を見せるのか!というところだったんですが・・・。
先に仕掛けたのは久保先生でした!!

7筋から仕掛けて5五角と飛び出す、一見するとアマチュアが指しそうな攻め。
これが成立してたら、居飛車党としてはたまったもんじゃないでしょう。

しかし、郷田先生は絶妙な切り返しで、その攻めを完璧に咎めました。

それは、△1二飛!

まったく働きそうにない場所に飛車を打ちましたが、働くんですねー、これが。

8筋の飛車を4筋に、1筋の飛車を3筋に持ってきて、先手の玉頭を狙う、すばらしい構想でした。
あとは、郷田先生の華麗な寄せが決まって快勝でした。

久保先生は局後、「やってみたかった形」とおっしゃっていましたが・・・。
郷田先生が完璧な切り返しを見せましたね〜。

郷田先生は、自然な指し手を積み重ねて勝つのがうまいと聞いたことがあります。
それで勝てれば話が早い!という指し手で勝っちゃうから、かっこいいんですよね!
居飛車党のだれもが憧れる、郷田先生の将棋。
金井先生が郷田先生をゴリ押しするのもわかります(笑)
それだけかっこいいんですから。

さて、1勝1敗になった棋王戦。

久保先生は王将戦が1勝3敗と苦しいのに加え、順位戦も残留争いでギリギリのところを戦っています。
過密スケジュールなので、まともに研究はできなさそうですが・・・。
ここが踏ん張りどころですね・・・。

流れは変わるのか!?

February 25 [Sat], 2012, 16:11
王将戦第4局の結果は・・・。

久保先生の勝利でした!

もう負けられない久保先生。
先手番のエース、石田流を採用しました!

康光先生が積極的に攻めますが、その攻めがあまり成功してなかったのかもしれません。
ここで時間を使ってしまったので、なんと中盤の難所で一分将棋になってしまいました・・・。

最後、康光先生にもチャンスはあったのでしょうが・・・。
やっぱり時間は大事ってことがこの一局でわかりました・・・。

地元で一番返した久保先生。
このシチュエーション、3年前の王位戦を思い出します。
深浦先生が3連敗で地元の佐世保に戻り、カド番をしのぎ、そのあと4連勝で王位防衛を果たしました。

今回の王将戦も、この一勝で流れが変わるのでしょうか。
それか、康光先生が王将を奪取するのか。

今後の展開に注目です!

銀のトライアングル

February 18 [Sat], 2012, 13:52
王将戦第3局の結果は・・・。

康光先生の勝利でした!!

3連勝で奪取に王手、逆に久保先生はあとがなくなりました。

久保先生は1局目で敗れてしまいましたが、タイトル獲得の原動力となったゴキゲン中飛車を、再び投入。
流行りの超速3七銀で対抗した康光先生。

銀対抗の形になり、誰もが相穴熊を予想していたところで、康光先生は左の銀も繰り出し急戦を仕掛けました!
二枚の銀で中央突破を狙う、アグレッシブな指し方です。
康光先生の気合いが感じられました!

このシリーズの1局目では、▲5七玉というビックリするような手が出ましたが・・・。
今回は、銀が中央で3枚並ぶ珍しい形が出現しました!
▲4五銀、▲5四銀、▲6五銀と、銀のトライアングルですね(笑)
毎回ホントにおもしろいし、それで勝っちゃうのがすごいです!

敗れた久保先生は、悪い手を一つも指してないと思います。
とにかく、康光先生が強すぎます・・・!

戦法の移り変わりが激しい、最近の将棋界ですが、ゴキゲン中飛車と一手損角換わりが対策を立てられて使いにくくなってるのかなーと思います。

というか、すぐに研究されちゃうので、安定して使える戦法なんかほとんどないのかもしれませんが・・・。

久保先生は振り飛車党の第一人者。
指したものがそのまま定跡となることもあるほど、影響力があります。
振り飛車一本でやってる人が少ないっていうのもあるからでしょう。

さて、カド番に追い込まれた久保先生。
次は先手番なので石田流でしょうか。
はたまた、意表の四間飛車もあるのでしょうか。

注目の第4局は、来週です!

最後の一人になりたい

February 14 [Tue], 2012, 18:00
山崎先生、お誕生日おめでとうございます!!(>∀<)

というわけで、今回は山崎先生への思いをつらつら書いていきたいと思います。

私が初めて山崎先生の将棋を見たのは、3年前の7月の順位戦でした。
あの時は、将棋覚えたばかりで、指し手の意味がなんとなくわかってきたけど、まだまだわからないことだらけでした。

名人戦、棋聖戦と、タイトル戦で羽生先生をはじめ、トップ棋士の皆様の将棋を見ていく中で、定跡という制約の中で戦わなきゃいけないのは大変だなと思ってました。

でも、山崎先生の将棋は違いました。

序盤早々から、おもしろい手、不思議な手をどんどん指す。
あの時控室にいた、渡辺竜王でさえ思いつかない。
そんな手を指して勝ってしまう。

そして、山崎先生の将棋を見続けていくと、いつも新しい、独創的な手を指してる!ってことがわかりました。

位取り、薄い王様、形にとらわれない独特の陣形。

この3つが、山崎先生の将棋の特徴だと思います。

おもしろい、独特の構想で戦うということは、定跡に真っ向から立ち向かい、自分で一から将棋を作っていかなければならない。
それに加え、少しでもバランスが崩れたり、読みぬけがあれば一気に負かされてしまう、それほどリスクが高いんです。
一番大事なのは勝負に勝つことですが、見てる人たちに楽しんでもらえるようにと、高いリスクを背負いながら指してる姿って、かっこいいです。

人まねを嫌い、先手番になれば必ず初手に2六歩と指す、居飛車党の中でもかなり頑固な部類に入る。

というようなことを、棋譜コメントに書かれていたのを思い出しました。
その通りだと思います。

山崎先生がよく揮毫される「独往」。
自分の信じる道をひとすじに進むこと。

誰に何と言われようと、自分のスタイルを貫く。

私は、2009年度のNHK杯決勝で、羽生先生が印象深い一局として、山崎先生との対局を選んでくださったことを忘れられません。
それに、自分が指した一手ではなく、山崎先生が指した一手を取り上げてくださったこと。
あの最強棋士を驚かせる一手を指せる、それが山崎先生のすごさ。

「最後の一人なりたい。」

少し前に、山崎先生がおっしゃってたこと。

どれだけ勝っても、優勝して最後の一人にならなきゃ意味がない。
NHK杯で優勝したとき、周りの反響がすごかったのを、王座戦に出たとき、ホントに幸せな時間を過ごせたのを忘れられないから。

羽生先生や谷川先生みたいに、すごい速さでタイトルを取る人がいる。
それはそれですごいけど、苦しんで苦しんで、やっとトップに上り詰めた!っていう方が、喜びは大きいと私は思うんです。

関西期待の星と言われながら、思うように結果が残せない。
下からはどんどん有望な若手が出てくるし、上の世代は衰える気配がない。
焦りもあるだろうけど、でも、それが気持ちを燃え上がらせて、いい効果を生むと私は信じています。

どこか遠くを、まっすぐ見つめるあの目を見たとき、この人はもっと強くなるし、もっとすごいものを見せてくれる。
そう感じたから。

誰よりもファンを大切にし、気配りができる人。
ちょっとひねくれてるけど、そこがまたいいところだし(笑)

私たちファンは、応援することしかできないけど、それが少しでも力になれば!と思ってます。

人の心をつかんで離さない、おもしろい将棋をまた見せてください!

愛をこめて
Happy Birthday!

自分との戦い

February 07 [Tue], 2012, 13:40
棋王戦4連覇を目指す久保先生に挑むのは、この舞台に14年ぶりに登場する郷田先生!
郷田先生といえば、「剛直流」、「一刀流」などなど、相手の戦法を真っ向から受けて立つ、かっこいい棋風で有名です!

注目の第1局の結果は・・・。

久保先生の勝利でした!!

後手番になった久保先生は、当然のようにゴキゲン中飛車を選択。
エース戦法を惜しみなく投入します!

対する郷田先生。
流行りの超速3七銀を選択。
局面は持久戦模様に、と思ったら、郷田先生は6筋の歩を交換させました。
それから穴熊に組むという、工夫を見せました。

そこからはお互いの持ち味が出まくりの、大熱戦となりました!

久保先生が、郷田先生の穴熊に食いついて有利に進めますが、郷田先生もなかなか崩れません。
7筋8筋方面での攻防は、めちゃくちゃかっこよかったです!

特に印象に残ったのは、穴熊側の桂馬を跳ねる△7三桂!
あれ?これ、どっかで見たことあるような・・・?
そうです。
去年の棋王戦でも、久保先生は穴熊側の桂馬を跳ねて勝っています。
常識では考えられないんですが、これが手になるとは・・・。
もっと驚いたのは、その△7三桂に対して、郷田先生がノータイムで▲8七銀を指したこと。
どこまで読んでんだよぉ!って感じです・・・。

さて、構想が上手くいき、先勝に成功した久保先生。
石田流とゴキゲン中飛車を主軸としていますが、居飛車党からすれば対策を立てて勝ちやすいでしょう。
勝つのも大変だと思いますが、久保先生は常に振り飛車の可能性を探りつつ、強敵を退けてタイトルを獲得、そして防衛してきました。

しかも、今回挑戦者に迎えてるのは、郷田先生と康光先生。
超強敵といってもいいくらいです。

でも、久保先生はいつもこうおっしゃいます。
「相手とではなく、自分との戦いだから。」

どんなに強い相手でも、逃げないで真っ向から戦えば必ず勝てる。
逃げ出しそうな弱い自分にも勝たなければ。
そういう感じでしょうか。

ダブルタイトル戦に加えて、順位戦のほうも残留できるかギリギリのところです。
久保先生がどう乗り切るのか、注目です!
プロフィール
  • ニックネーム:ハチ
  • 性別:女性
  • 職業:大学生・大学院生
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