W杯南アフリカ大会で日本代表をベスト16まで導いた岡田さんと、将棋界のトップを走り続けている羽生先生の対談本「勝負哲学」を読み終えました。
まだ読んでない方のためにネタバレは控えながら、ちょっとした感想をまとめてみたいと思います。
第一線で活躍しているお二方なので、一つ一つの言葉に重みがありました。
そして、私たちが表現しにくいな〜と思っていることを、さらっと言語化してくださってるので読み進めていくうちにモヤモヤがすっきりします。
先ほどネタバレは控えると言いましたが、この羽生先生の言葉だけは紹介させてください。
「『わかる』ことをきちんと押さえておけば、『わからない』ことへの対処の幅も広がる」
この言葉は、勝負の世界だけではなく、私たちの日常でも役に立つことだと思います。
基本的な知識を身につけておけば、想定外のことが起きてもそれを基にして対処できる、ということでしょうか・・・。
う〜ん、深いです(笑)
ほかにも、直感と経験の相関関係や、リスクテイクについて、全体を見渡せる広い目を持て、などなど興味深いお話が盛りだくさんです。
将棋ファンの私が印象に残ったところは、15歳のプロ入り間もない羽生先生が対局した、その当時74歳だった老棋士との朝の五時半ごろまで続いた感想戦の話でした。
70歳を超えても衰えない情熱。
そこまで熱くさせる「将棋」というゲームには、羽生先生ですら理解しきれていない何か深いものがあるんでしょうね。
その「将棋」は、やはり人を極限の集中状態に陥れ、狂気の世界へ導いてしまうほどの吸引力を持った「魔物」でもあるようです。
スポーツの世界にも「ゾーン」という、似たような現象が起こるようですが、それについて岡田さんも自身の体験から話されています。
興味のある方は、ぜひこの本の第3章を読んでください。
さて、だいぶネタバレしてしまったかもしれませんが(笑)このあたりにしておきます。
今回の対談は、羽生先生はいつも通りたんたんと、という感じなんですが、岡田さんがすごく面白い話をたくさんしてくださって、それを思わず羽生先生が聞き入っちゃうところもあったりして、そこも見どころかなと思いました。
トップで活躍してるお二人だからこそでしょうか、ホントに息の合った対談でした。