ALBINO−2 

November 11 [Wed], 2009, 14:30
ALBINO−2


あれから・・・10年




「岳人…岳人…っ!」



 長い長い廊下に兎斗の声だけが響き渡る。
どれほどこの廊下を走ったのだろうか。
朝起きてからさんざん探し回っているというのに、岳人の姿が一向に見えない。



「兎斗様・・・!お待ちください!」


「っ…がくとぉ…!」



 廊下を走る兎斗を捕まえるために、後ろから見習いの巫女達が追いかけてくる。
それに捕まらないように兎斗は必死に逃げる。
だが、、次第に体力の限界がきて足がもつれる。



「は…ぁっ…兎斗様…捕まえました」


「嫌っ!岳人は?岳人はどこッ・・・!」



 伸びてくる手を振り払うように兎斗は暴れる。
いなくなるはずなんて、ないのに。
ずっと、ずっと一緒だと…思っていたのに。


「岳人様は…まだ、生きてらっしゃいます」


「え…?」



 巫女達のその言葉に兎斗の動きがピタリと止まる。
生きている。
その一言に兎斗から安堵の息が漏れた。
ドッドッドッ…と変に心臓が跳ねる。

そして、動けなくなった兎斗をいいことに、巫女達は兎斗の両腕を掴んで立ち上がらせる。
体力がなくなった兎斗はそれでもしっかりと立つ事が出来なかった。



「岳人…生きてる、んだ…」


「………えぇ。最後に、兎斗様にお会いしたいと」


「僕…に?」



 ドクンと、より大きく兎斗の心臓が跳ねる。
岳人が、一体兎斗に何の話があるというのか。






それとも…?







「さぁ、兎斗様。着替えていただきます」


「・・・うん」



 かすかに、兎斗の体が震えた。
これから自分の身に、そして岳人の身に何が起きるのか。
それは怖すぎて想像したくなかった。


 いっその事、本当はこのまま・・・。








少し前から、親や周りに言い聞かせられていた。
僕たちは、巫女の中でも王族につく巫女だと。
そして、その巫女になれるのは、僕か岳人のどちらか。



片割れは巫女となり、





片割れは国のための人柱になる。






それは、この国で双子は禁忌だから。








どちらかには死が待っている。









そして、巫女として選ばれなかったのは……。










「岳人…」
















fin


************************


短いですが、2話はこんな感じです。
岳人さん出てきませんでした…。長くなりそうだったのでいったん、切りました。
何話まで続くかわかりませんが、頑張りたいです!!!


 

ALBINO―1 

October 30 [Fri], 2009, 19:15
「兎斗!兎斗早く!」


「っ…岳人待ってよ!」


人里離れた森の奥で幼い10歳ほどの双子が戯れている。
顔はそっくりだが、一人の髪は綺麗な紅色。もう一人は銀色の髪をしていた。一本一本が細く、光を浴びるとキラキラと光を放つ。


それが余計に神秘さを醸し出していた。
事情を知らぬ者が見ればそれはただの睦まじい双子の遊びになる。






だが、事情を知る者が見れば……。





「やべぇ!この泉の中魚がいる!」


「それはそうだよ!泉だもん」


「なぁ、兎斗」


「何?岳人」


「鬼ごっこしようぜ!俺、鬼な!」


「え!岳人いきなり…っ…ちょ!」



急に追いかけ始めた岳人から逃げるように兎斗は泉の周りを走り始める。


双子故に基礎体力はほぼ同じ。追いつかれそうになったり追い抜いたり。


それが楽しくて次第にどちらが鬼なのか分からなくなっていく。





どちらが…鬼…なのか…。





どちらが…








「岳人、岳人!」


「兎斗、早く!」




ぐるぐると何度か泉の周りを走る。次第に体力が尽きた二人はそのままもつれ合うようにして草の上に倒れ込む。


「はぁっ、もっ…無理だって…」


「ははっ!俺も!」


何がおかしいのか二人同じタイミングで笑い出す。
双子故の共鳴。
巫女という運命を背負っているだけに、その繋がりは普通の双子よりも強い。



本当に二人で一つのような…。




「ねぇ、岳人」


「あ?」


「僕達、ずっと一緒だよね」






「当たり前だろ!」


「ふふっ」



二人は額を合わせて目を閉じる。そうすれば余計にお互いが分かる気がするから。




ずっと、ずっと一緒に居られればいいと。






たが、二人は知らない。





この国の掟






この国の災い











そして、この国の禁忌








知っているのは只一人。


この国の王子






「アーン?テメーらはただ俺様に跪いてろ」



綺麗な瞳が何かを企んで艶めかしく光る。












FIN





*************

第一話?こんな感じです。イマイチまだよく分からない感じがしますが…。次から話しが進みますよ!



世界観/登場人物 

October 27 [Tue], 2009, 21:17
氷帝とか全く関係ないです。


雰囲気は中世的な感じです。巫女がいます。なんとなくな感じですが小説内で説明してきます。


■岳人(がくと)
双子の兄。
赤髪でおかっぱ。
巫女として生まれてきたが、16歳になった時に何かが起こる。
一人称は俺。

■兎斗(うと)
双子で岳人の弟。
銀髪で目が兎のように赤いため兎斗と名付けられた。巫女として育てられている。岳人と二人で一つ。16歳までは…。
一人称は僕。性格は似ているが兎斗の方が少し柔らかい。


■跡部
岳人と兎斗が住んでいる国の王子。俺様で自分の事しか考えていない。



■忍足侑士
隣国の王子。優しい顔をしているが黒いところは黒い。






時々いろいろ増えていきます。

簡単ですが、こんな感じです。

隣(若岳) 

October 26 [Mon], 2009, 22:27

 冷たい雨が降り始めた。
小雨なんて可愛いものなんかじゃなくて、もう大雨。
こんな時に置き傘があって良かったなんて思う。

 もちろん、部活は中止になった。
慌ただしく帰る準備をする生徒に交じって、そのまま俺も帰る準備をする。
家に帰って勉強しよう、とかそんなくだらない事を考えながら。

 あぁ、でも。部活がないって事は…






 あの人に、会えない。






「……ふん」



 そう思っても、わざわざあの人がいるクラスに行くのも変だ。
一緒に帰る約束をしているわけでもない。
それにクラスに行けば、きっとうるさい連中があの人に周りにいる。

 その状況を見るのは耐え難い。
走り寄って来てくれる自信はあるが、行きたくはない。





「……あ」




 そう思って下駄箱へと向かう。
また明日になれば会える事だから、と自分に言い聞かせて。
でも、そこで、見つけてしまった。


 赤い華



「よし!」


「って、何やってるんですか。アンタは」


「っ…日吉!」



 雨の中、傘もささずに学校から出ようとした先輩の襟足を掴んで引き戻す。
何が、よし、だ。
濡れて帰ろうとするなんてただのバカだ。



「えっと、傘、なくてさ」


「忍足さんは?」


「なんか雑用があるって言ってた」


「…だからって、傘ささないってのは…」


「平気だって!ちょっと濡れるだけだし!」


「アンタ、ほんとバカですね」


「う、うっせ!」



 この大事な時期に風邪とかひいたらどうするつもりなんだ。
それ以前にもっと、人に頼ればいいのに。
頼ってくれれば…俺だって…



「俺の傘あげますよ」


「日吉は?」


「濡れて帰ります」


「お前、バカだろ!」


「向日さんに言われたくないです」



 先に濡れて帰ると言ったのはそっちだ。
そんな事も忘れたように先輩は俺を見上げてくる。
何だ・・・?



「あ、あのさ」


「?」


「い、い、い…」


「何ですか」


「一緒に…帰れば…いいんじゃねーか?」




 そんな一言を言うために、この人は…。
外見は女の子みたいで、中身は男らしいのに。
変なところで恥ずかしがりやだ。


まぁ、そんなところが、可愛いんですけどね。
ちょっと赤くなってて。




「向日さんが帰りたいなら、いいですよ」


「お、お前は帰りたくないのかよ!」


「さぁ?」


「くそくそ!」



 そんなわけ、ないじゃないですか。
なんて事は言わない。調子に乗るだけだから。




「じゃぁ、帰りましょうか」



 靴を履き替えて少し、外に出る。
パンっと大き目の傘を開いて、向日さんに視線を向ける。
向日さんはまだ少し赤くなったままこちらを見ようとせずに一歩一歩ぎくしゃくした動きで
近寄ってくる。


 何をいまさら。




「大丈夫ですよ」


「?」


「これなら、くっついてても変に思われませんから」


「な…!」


「いくらでも、どうぞ?」


「ば、バーカ!!!」



 向日さんが俺の隣に並ぶ。
傘をさしてるから、ヘタに離れる事が出来ない。
制服の下からほんのりと向日さんのぬくもりが伝わってくる。

 暖かい。


 たまには、こんな下校もいいのかも、しれない。



*************************

あいあい傘をする若岳が書きたかったのです。
そして、帰りながらギャーギャー言う岳人さんも書きたいです!!!


増えますホホ 

September 30 [Wed], 2009, 21:25
俺様…!

新刊、増えます
跡岳でコピ本を…!

これから書きます

ちょこちょこ 

September 30 [Wed], 2009, 7:57
まだ、跡岳やら忍岳やら若岳やら書いてます。moonlessnightのおまけ用で。

ぺぱは跡部誕生日とかにしたいです。
どこでも祝ってないという悲しさ。

次の日、自分誕生日だし!とりあえず、跡部様に全力かけます!


休みも取れたので~

おめでた 

September 28 [Mon], 2009, 22:04
友達が出産しました〜~~~~

生まれたての写メ付きで報告くれました咐
めっちゃ可愛い「「


今度遊びに行きます
子供欲しいなぁとはこういう時に思います。
その前に今は仕事が第一だけど


その前に結婚か…



想像が出来ないm

未だに… 

September 27 [Sun], 2009, 8:17
バスの中が冷房でびびりました…。
寒い

温度調節は難しいっす

では、今日も元気に仕事です!

久しぶりに! 

September 25 [Fri], 2009, 22:47
自分のを読み返してみたりしました??

何を書いたのか覚えてなかったのですが、跡岳でした!せっかくの跡部様お誕生日なので2冊ほど持っていこうと思います??

部屋を片付ける度に何かしら出てきます。
どんなまとめかたしてたんだ…orz

更新… 

September 22 [Tue], 2009, 6:18
なさすぎで本当に申し訳ないです

頭の中は妄想でいっぱいなのに…!!
原稿テンションを上げるために少し前から聞く曲を忍岳やら氷帝やらにしてます。

久しぶりに、くらふてぃーなどなど聞くとニヤニヤしちゃいそうになります
そういえば忍足さんこんな素敵な声だったと…!
原稿頑張ります。
その前に仕事行ってきますorz


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