もう戻れないことは分かっているんだ。
それでも「もしかしたら」に縋ってる。
そんな私、酷く可哀相。
いつも傍にいたアナタ、なんて。
ねぇ、本当は距離だけじゃなくて心までも離れていたのね。
みっともなくて、情けない。
泣き叫んで、鼻水垂らしてそれでもアナタに縋ってる。
つらいときとか、いつでもアナタがいてくれると思っていたから。
悲しいときとか、いつでもアナタが慰めてくれると思っていたから。
嬉しいときとか、いつでも一緒に笑ってくれると思っていたから。
嫌だよ、終わりたくない。
ねぇ、夢なら覚めて。
*MurderGirl
気がついたら、いつもアナタを傷つけていた。
些細なことで手をあげていた。
自分でも最低だと分かっていた。それでも止まぬ衝動、情けない。
私はある時アナタに伝えた。
「誰でも良いから、人を殺してみたいんだ。」
アナタは酷く驚いた顔で、「俺だけは殺さないでくれよなー」と言って私の頭を撫でた。
その時のアナタの顔と声だけは、今でも忘れられない。
一人で格好付けていた。
孤独が好きだなんて、ぬかしていつも一人でいた。
冷めたフリをして、人を小馬鹿にしていた。
いつも無表情を装っていた。
そんな私でも、アナタは手を差し伸べてくれた。
「**っていつも一人でいるよな。なんでだ?」
私はわざとらしく溜息を吐いて、「楽だから。人間なんて、嫌いだから。」と言った。
その時の私の顔と声、なんて歪んでいたんだろう。
本当は、心を伝えたかった。
「大好き」と言ったアナタに応えて、私は「愛してる」と言いたかった。
拒絶されることは分かっている。アナタは嘘は嫌いだから。
それでもこの広い世界、一人でうずくまっている私の動機にはなったんだ。
今になって思えば、それはただの自己満足でしかないのだろう。
アナタにとってはそれはいい迷惑でしかないのだ。
そんなのは分かってる?口で言うのは、何よりも簡単だ。
いつから?こんな風に孤独を装うようになったのは。
いつから?心を無くしたように、感情を隠したのは。
いつから?人を馬鹿にして、自分を優位に立たせたのは。
いつから?本当の自分を殺してしまったのは。
何の因果?…教えて。
ある日の帰り道、羽根の折れた小鳥を拾った。
痛々しく動いて鳴く様を見るのは、とても可哀相だった。
だから殺してあげた。
今日も通り魔事件があった。また誰かが殺された。
そんなニュースを見ていた時、車の激しいクラクションが鳴った。
野良猫が轢かれて死んでいた。
ニュースで殺されたことを告げられた誰かより、その野良猫の方に気持ちが動いた。
羽根の折れた小鳥と一緒に庭に埋めてあげた。
私はどこか変だったのだろうか。
言葉を交わしては、食い違ってその度に心はすれ違う。
「私とこの人は違うんだ」嫌でも考えてしまう。
何度も何度も分かろうとして、それでも誰かは違うと言う。
なら私はどうすればいい?
あれは幼い夏の日。もう一人の私が見えた。
目の前で死んでいた。あれは誰?
瞳と手は覚えていた。
そっと、耳元で囁いた。「さよなら」
ゲロが出そうな嫌悪感。あの日殴られた傷が少し痛んだ。
(了)
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復活の野球少年の夢を書こうとしたらどんどん変な方向に…orz
元ネタ曲は牢獄Pさんの「私可哀相」です。