傷跡に染みる雨音 

February 14 [Thu], 2008, 20:07
雨の日は傷跡が疼く
ポツポツと窓を叩く雫が、流れ落ちる
アイツが出て行った日も、しとしと冷たい雨が降っていた
アタシは涙を流しながら、アイツに縋った
わかっていた
アタシたちはもう終わっていた
食事をしていても、セックスをしていても、心はどこかに置き忘れたまま
交わす言葉でいつも過去に戻り、未来は遠い。それも果てしなく
短く鳴った携帯メールの着信音
送り主を確認しただけで折り畳む
「誰から?」
そう聞けないアタシは、冷めたオンナを演じていた
余計な詮索はアイツを遠ざけるだけだと思っていた
時間稼ぎにしかならなくても、あの頃のアタシは1分1秒でもアイツのオンナでいたかった
雨がアイツを連れ去っていく
雨がアタシを置き去りにする
雨が思い出を流してしまう
雨が遠い日を甦らせる
アタシが零した涙の雫たちが千の流れになって大河に合流する
その様を、別のアタシが冷静に見つめている。見下している
河の流れに突き落とそうとしている
まるで、生きている価値なんてないとでも言うかのように
濁流に飲み込まれる姿を想像して、それも悪くないと思う自分が確かに存在する
アイツを見返したい
アイツを忘れたい
アイツに忘れられたくない
こんな矛盾を常に抱きながら、こんな自分をいとおしく感じたり、絶望を感じたり
心と体がバラバラになっている
アンバランスに揺れた体を自分では支えきれなくなっている
嗚呼、誰か、アタシを助けてよ
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