4-2. 使用機材
2009.08.20 [Thu] 11:30

リンレイマルトという人は、とても気さくでシンプルな人柄であり、いい意味で機材に関してもおおらかなようである。

いつも使っているジャズベースは、モーリシャスで知人から安価で手に入れたものらしいが、正確な製造年は本人も知らない。彼は約20年くらい同じベースを使っている。すみからすみまで知り尽くしているので、自分で調整の仕方も全部わかっているとのこと。

エフェクター類は「もらいもの」らしいが、見た目はボロボロである(笑)。セッティングもいまどきのプレイヤーにしては非常にシンプルな方だと思う。今回の日本公演では会場によってアンプも違っていたようである。PAのせいか、ミキシングのバランスのためか、一部ベースの音がいまひとつくっきり前に出ないこともあり、少々残念であった。しかしながら、リンレイ本人はZawinulバンドの中で、精一杯ベストを尽くすのみ!というこれまたシンプルな姿勢なのであった(笑)。

ちなみに、ベース本体には2箇所ほど、大きくえぐれた部分がある。これは長年の「酷使」によりついた傷であるとのこと。リンレイは右手・左手とも、親指の爪をとても長く伸ばしている。時折、激しくたたきつけたり、親指をピックのようにして弾いたりする結果生まれる傷なのであろう。また、彼はフラメンコギターも弾いてきたらしく、右手首の角度など、奏法にその辺りの背景が現れている。

リンレイ奏法というと大げさであるが、これまでの観察によれば、ブリッジ寄りのポジションにおける高速演奏や、アフリカ系の音楽にマッチするようなパーカッシヴな音を多用するところが特徴のようである。何度も至近距離で見ていても、いったいどうやっているのかまったく理解できない。ある種、手品のようであるともいえよう(笑)。

Zawinul Syndicateでは、多少セットリストは変わるものの、全体の構成や各メンバーの見せ場はほぼ毎回同じなので、リンレイのソロも同じ曲の枠組みの中でばかり行われたが、できればいろいろな楽曲において、それらに応じたソロやインプロヴィゼイションを見せてくれる機会を期待したい。おそらく彼の潜在性や創造性は、我々の想像をはるかに超えるものであるに違いない! (管理人)。










linley marthe
 

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