夜明け近くの街灯が落とす影 

August 16 [Sat], 2008, 19:54
雨の朝に日は昇らない。
 
ふとつまみあげた腹部の肉が、この長く続いた雨のように
暗く沈んだ関係を物語っている。
 
至極リラックスした様子で寝音を立てるその男は
いまだ起きる様子もない。
 
少しだけわざとらしく置いたコンビニの袋も
寝返りで音を立てても気づかない。
  
私はこれからどこへいくのだろう。
扉の向こうはカラ。
 
なんでもすべて持っているようで
私には何ひとつ持ち物はなかった。
置いていきたいものもない。まるで遺書も残さず失踪するようなものだ。
どこかで息絶えることも視野に入れたように。
 
コンビニまでの道中髪にはりついた雨粒が、温度を冷やす。
いつもの面倒くささが、たちまち行動をやめるようにかけめぐる。 
ただ、私は進まなくてはならないのだ。
常にリセットして新たな自分に武装しスポットライトを浴びる。
 
このポジテイブたるゆえんの憂鬱。
脳内に潜む現代の病魔。
 
ただふつうに街にたたずむ人間でさえ、
不利益も焦りも叩き割っていくのだ。
現実をつかみきれずに、この扉の向こうへ泳ぎだす。
 
すべてを蝕むメランコリ。
candlelightはこの場所にも見つからなかった。
 

 
P R
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