----カラクリニンギョウ----【6】 

January 13 [Fri], 2006, 22:42
・ ・ ・ ・ ・

それからの事は僕はよく覚えていない

・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・ 本当ハ、ハッキリト覚エテル

・ ・ ・ ・ ・

気がつけば僕は

・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・ 信号ハ空ト同ジ色ヲシテイタニ違イナイノニ

・ ・ ・ ・ ・

ただ、家にあるご主人様のベッドに横たわっていて

・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・ ゴ主人様ガ走リ出シタ途端ニ

・ ・ ・ ・ ・

僕はすでに赫い靴を授かっていた

・ ・ ・ ・ ・

----カラクリニンギョウ----【5】 

December 03 [Sat], 2005, 20:18
微笑んでいる顔、眠っている顔、不機嫌そうな顔、必死な顔

僕の知らないご主人様はいない、と言い切れるくらいに

ずっと一緒だった

ただ 泪で濡れた顔だけは一度も見かけたことがない


それが僕には少し

強がっているようにも見えた時もある


まだこんなに小さいのに しっかりしている人

パパやママの言いつけを守らない事はなかったし

夕方からバタバタ忙しそうなママをお手伝いしたり

疲れて帰ってくるパパに肩たたきをしたり

・・・何より僕を拾ってくれた・・・

とても とても優しい人


そんなことを思いながら

僕の手はご主人様の掌の中に埋まって

小さな銀世界を何周も、何周もしていた


・・・・・


聞こえたであろう、ドアの向こうのママの声が気になる


ママは僕たちに何を伝えようとしていたんだろう

・・・・・

朝、「いつも通り」に僕の前で微笑んだご主人様

「いつも通り」の水色のスモック

・・・・・


僕を連れて行くなんて

「特別」なのかな


・・・・・


ちがう


・・・・・

・・・・・


今日は

    日曜日だ


...to be continued...

CLICK??

----カラクリニンギョウ----【4】 

November 25 [Fri], 2005, 20:24
ご主人様は洗いたての水色のスモックに包まれて

僕の手を取り 真白な世界へ踏み出した

「ね!真白!きっと幼稚園もぴかぴかしてるよね!」


その時微かに

閉めたドアの内側から

ママの声が響いた・・・   気がした


まっさらな地面に印をつけるように

ご主人様の足跡が残って行く

何度も同じ場所に戻ってくる

どうやらご主人様は道に迷っているみたいだ

きょろきょろして 眉は少し傾かせて

だけど泪は流さない


僕はご主人様が泪を流す所なんて

一度も見たことがなかった


...to be continued...

CLICK??

----カラクリニンギョウ----【3】 

November 19 [Sat], 2005, 23:35
それからはずっと一緒で

片時だって離れたりなんてしなかった

君は幼稚園に僕を連れて行きたいって

ママに泣きながらごねたことさえあった


    こんな 僕 なのに


寝るときだって 遊ぶときだって

君の温かい掌と 僕の冷たい手

ふたつをうまく繋いで



―――そんな風に

やっぱり“ユキ”は暖かいものを運んできてくれて

何日もぽかぽかした日が続いてた

----カラクリニンギョウ----【2】 

November 18 [Fri], 2005, 20:45
僕はずっと長い間待っていた

玩具屋[ウチ]に長い間居座って

僕を拾ってくれるご主人様を

だけど 僕は紫色のような変わった身体の色をしていて

ずっとずっと待っていても 横目でちらりと物珍しそうに眺められるだけ


冬の寒いある日

僕はガラスごしに空から白いものがふわふわ落ちてくるのを見つけた

子供たちはそれを見てキャハキャハはしゃいでいる

“寒くないのかなぁ。”

僕は その白いものは暖かいものだというのを知った

そんな時にひとりの女の子がパパとママに囲まれて

幸せそうな笑みを零して 玩具屋[ウチ]に入ってきた

「ママ!“ユキ”って私好きなの!とっても真白!」

あぁ あれは“ユキ”っていうのか

「だけどこの色も好きよ。だってとっても不思議で吸い込まれそうなの。」

その女の子は僕の前でそう云うと

「だから、この子を連れて帰る!」

僕を指差して あの笑顔をもう一度見せてくれた


それが今のご主人様だ

あの時の気持ちはきっと忘れない


...to be continued...


CLICK??

----カラクリニンギョウ----【1】 

November 16 [Wed], 2005, 18:49
僕の名前は カラクリニンギョウ

僕のご主人様はたった5歳の女の子

だけどもう いない

ある日突然遠くへ行った

僕をひとり残して


僕の宝物は この赫い靴

1度だって履かなかったなんてことはないんだ

僕に残った君からの 最初の贈り物


僕の身体には5本の糸

きっと 僕と君とを結ぶ “ずっと一緒” の糸


両腕 両脚 首の根っこ


この糸の先はずーっと遠くで僕には見えない

きっと 僕には見えないこの先で 君は僕を動かしてる


だから僕は君と ずっと繋がっていられるんだ


...to be continued...

初日。 

November 15 [Tue], 2005, 22:38
ヤプログ!でのコンテスト企画を知って、

応募したいなぁと思ったので、別館を作ってみました。

本館はリンクにあります。

此方では「裏」の心持中心に日記やら雑記やらやってこうと思っております。

裏へはコチラ

できれば毎日更新で。

「本」っていうのは実は私の夢で、

このコンテストは挑戦するしかないんじゃないかと感じ、

今に至っております。

明日から更新していこうと思います。


まずは「表」でやってた絵本を文章体でやっていこうかな。
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