汚れた刑事と犬の警官。

September 28 [Wed], 2011, 3:55
窓を開けっ放しで寝ていたら、早朝寒さで目が覚めた。そんな季節か。それはそうと、せっかく買ってきたサラダ菜をくろまるの餌入れに入れてやったのに喰いきが悪い。相変わらず好き嫌いが激しいなあ。かと言って、好きなものばかり与えていたらすぐに飽きて喰わなくなってしまうし。いものいもな休日。ということで、朝からぶらりと難波へ。TOHOシネマズなんばで『ダーティーハリー』(一九七一)を観る。今さら解説の必要もない刑事アクションの金字塔。もっとも、テレビ放映で何度も観ているとはいえ、映画館の大スクリーンで観るのはこれが初めてになる。個人的に、クリントイーストウッドというと山田康雄さんの吹き替えというイメージが頭にこびりいているため、イーストウッド本人の地声で、字幕版でこの作品を観るというのは最初は少し戸惑いもあったのだが、映画が進行すると、もうそんなことなんかどうでもよくなってしまう。シネスコ画面をフルに使い、サンフランシスコの街並みをとらえた撮影が素晴らしく、派手な見せ場の数々はもとより、それ以外の地道な捜査の場面も丁寧に描いていることがドラマに厚みを与えている。犯人とおぼしき男を追っているうち、イーストウッドが間違って関係ない夫婦宅をのぞき込んでいるのを見咎められ、男たちから殴りけられる場面なんて、テレビ放映ではカットされやすい場面だけれど、こうした場面があるからこそ、いざというときのイーストウッドのかっこよさが引き立のである。あの有名な銀行強盗阻止の場面にしろ、夜中に公衆電話の指示を追って走り回る場面にしろ、犯人をフットボールのスタジアムに追いめる場面にしろ(この場面での、カメラが引いてスタジアムの全景を映し出す空撮が凄い)、あのクライマックスの展開にしろ、もう何度も見て展開なんか判っているのに、スクリーンに釘付けになってしまう。クライマックスでは、い無意識に弾の数を数えてまったほど(観た人なら何のことか解りますよね)。ちゃんと辻褄は合っておりました。流石どうでもいいけど、あの有名な台詞「」はまだ第一作では出ていなかったのだなあ。てっきりあの銀行強盗を取り押さえる場面で出てくるものだったと思い込んでいたのだが。(検索したら、続編で出てくる台詞らしい)余談ながら、この映画の連続殺人犯「さそり座の男(スコルピオ)」のモデルになったのは、かの有名な猟奇犯ゾディアック。元になった事件を描いたデヴィッドフィンチャー監督の『ゾディアック』(二〇〇七)には、担当刑事たちが『ダーティーハリー』の試写会に呼ばれるエピソードが挿入されている。映画の後、難波の高島屋に寄ろうとしたら、店の前で見知らぬ若い女性に呼び止められ、「道頓堀にはどう行ったらいいですか」と(大阪人にとっては)摩訶不思議な質問を受ける。いや、道頓堀といっても範囲は広いんですが。脇の荷物からして観光客だということは容易に見当がいたので、「道頓堀のどの辺に行きたいんですか」と尋ね直したら「グリコの看板のある場所です」というので道を教えてあげたのだが、なるほど、地方の人間にとっては「道頓堀」は一点を指す地名であるかのように認識されているのかと妙におかしかった。ともあれ高島屋の地下へ入り、東北から期間限定で特別出店しているアルパジョンを探し、クマの手シューラスクのオニオンンガーリック味を五袋まとめて買う。先日の東京行きの際あのさんからいただいたのがあまりにも美味しくて、しかし震災の影響で一番私好みのオニオンガーリック味だけがネットショップでも品切れの状態で、ずっと探していたら、今の時期に阪神百貨店と高島屋大阪店に出店していることを知って(どちらも今月二十七日まで)、足を延ばすことにしたのである。これでこのシューラスクをしばらくじっくり楽しめるぞ。幸せ幸せ♪でもって昼飯に、先日ネットで見かけてちょっと興味を持ったラーメン屋「丈」に入ることにする。日本橋のカメラのナニワの脇にある細い路地を入っていったところにある店で、マニアの間では結構有名な店らしい。昼休み時に行くと混むだろうなと思って、ブックオフなんかで少し時間ぶしして(『チャイナシンドローム』のDVDが九百五十円で出ていたのでゲット)、時間をずらして行ったのだが、それでも少し待たされる。ともあれ中華そば大(七百五十円)を注文。出てきたラーメンは鶏ガラベース醤油味のスープで、上にかかった黒胡椒の香りが利いている。スープは醤油がやや濃いめで、個人的にはもう少しあっさりした方が好みではあるのだが、自家製のチャーシューがスープや麺と合っていてなかなか美味い。メニューに「『麺固め』等(の注文は)お断りします」と断り書きがしてあるのも店主のこだわりを感じさせてポイント高し。醤油ラーメンの好きな人なら足を運ぶ価値ありかと思います。その後、久しぶりに日本橋の電気街を歩き、中古のDVDを漁ったりする。『虹男』のDVD見けて買う。歩いているうち今宮戎の近くまで来たので、いでだからと参拝。近くをよく通りかかっているもののなんだかんだで入る機会がないままで、境内に入るのはこれが初めて。もっとも、全国のえべっさんの総元締めである西宮戎神社のお膝元で育った私からすると、拍子抜けするほどの狭さと味気なさで呆気にとられる。なんだかなあ。今宮戎駅から南海電車経由で堺に戻り、自転車でMOVIX堺へ。ひとまず試写会の招待葉書を座席券に引き替え、まだ上映開始までには時間があったので、せっかくだからと映画館のすぐ隣にある「祥福」というスーパー銭湯に入ってのんびり過ごす。風が強いので露天風呂はちと寒かったが、たっぷり湯に浸かって体が火照った後だと、かえって気持ちいいくらいだった。映画を一日三本も四本もはしごするのもそれはそれで充実して楽しいんだけど、たまにはこういう無駄な時間をだらだら過ごすのも悪くないなあ。それはそうと、風呂を出たところで、映画館の脇にあった巨大なホームセンター「’」が建物ごときれいさっぱり無くなっているのに気付いてちょっと驚く。町外れという中途半端な立地条件がネックになったか。映画の合間の暇ぶしにはちょうどいい場所だったのだがなあ。早めの夕食をすませ、映画館に戻り、試写会で『DOG×POLICE純白の絆』を観る。検挙率は高いものの個人単独での先走った行動が多く問題児扱いされてきた警官市原隼人は、警視庁の中でも「犬屋」と馬鹿にされている警備部の警備犬担当に回されてしまう。上司の時任三郎からは血統は優秀なものの体質に問題のあるシロという犬を押しけられ、自分の教育係である戸田恵梨香とも噛み合うような噛み合わないような状態で、シロの訓練も思うように進まない。折しも無差別に市民を狙った連続爆破事件が発生。犯人は大胆にも犯行予告の電話を捜査本部にかけてくる。爆発物捜索のため出動要請があり、警備部の面々は予告のあったショッピングセンターに乗り込むが――。警備犬の部署の面々の個性がうまく展開の中で生かされていなかったり、市原隼人の熱血ぶりが場面によっては少々鬱陶しく感じられる部分もあったり、状況説明を台詞で処理する場面が多すぎたりと、いろいろと欠点は多い作品。たとえばシロの嗅覚の優秀さにいての設定なんて、探索の過程でのシロの行動を見た主人公が「もしかすると、こいは優秀な嗅覚をもっているんじゃないか」と気付くといった展開にすれば映画的にも面白い場面になるだろうに、「親犬が優秀なんだから、シロだって嗅覚は優れているはずです」という主人公の台詞一で話が進んで行ってしまうのはどうかと思う。クライマックスであのキャラまでが単独行動に走ってしまうのはどうかと思うし、時限爆弾の残り時間など、絡め方次第でもっと切迫感のあるものに出来たのではないか。とはいえ型通りのお話ながら、メインのキャラクターの背景をきちんと描き込むことでそれなりに共感し楽しめる物語には仕上がっている。これ、二時間の映画にするよりは、ワンクールのテレビドラマにして、それぞれの要素をもっと掘り下げて描き込めばさらに面白くなるお話なんじゃないのかなあ。同じキャストでドラマをやってくれるなら、ぜひとも見たいぞ。帰宅してくろまるに餌やり。あえてもう一度サラダ菜を餌入れに放り込んだら、腹がすいていたということもあるのだろうが、割合素直に齧り始めた。とりあえずは食べられるものとして認識してくれたらしいとほっとしたものの、後で見たら半分ほど平らげただけで後はほったらかしにしている。困った奴だ。アブノーマル
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