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November 11 [Fri], 2011, 11:11
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ラッシュライフ / 井坂幸太郎  

March 20 [Thu], 2008, 14:54

 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。 父に自殺された青年は神に憧れる。 女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。 職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。 幕間には歩くバラバラ死体登場―。 並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。 不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。


 まったく違う人生を歩む4人の物語が、掠めるように絡んでいます。 最初は関係ないようにみえるのが、次第にリンクしていることが分かっていく。 その辺のうまさは、パズルのピースが徐々に組み合わさっていくような面白さがあります。 でも私はどの登場人物にも感情移入や共感ができなかったのがいまひとつに感じた理由かと思います。 登場人物に全く魅力がないわけではないんですが、感情や思考の動きにやや違和感というか、エキセントリックな印象を受けました。 綺麗につなげてある凝った物語なんですが、強引といえば強引で不自然なところもあり、作為的に感動を呼び起こそうという意図を感じてしまいました。 綺麗にストーリーをまとめようとしすぎて何かが欠落している感があるのが残念でした。

おススメ度 **

殺人の門 / 東野圭吾 

December 24 [Mon], 2007, 20:18

 「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生は いつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいては ならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているもの はいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、 「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。


 まず、主人公のアホさにイライラしました。 でも読者に見えていることは、主人公にも同じ様 に見えているわけじゃないので、騙されやすい人というのは現実にもこういうものかもしれな いと思います。 面白いのは、主人公と幼馴染・倉持の二人の関係、それと主人公の倉持の 本性への疑問だと思います。 わざと貶めているのか、それとも? 倉持の行動に振り回され 翻弄される主人公。 最後の展開はもう、、、少し抜けているというのは不幸だと思いました。

おススメ度 ****

夜明けの街で / 東野圭吾 

September 21 [Fri], 2007, 15:55

 渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった 。 僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。 その後、僕らの距離は急速に縮まり、つ いに越えてはならない境界線を越えてしまう。 しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えてい た。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるとい う事件まで起こっていた。 殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも 、沈黙を貫いてきた。 犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く 。果たして秋葉は罪を犯したのか。 まもなく、事件は時効を迎えようとしていた・・・。


 ミステリとしても、恋愛物としても、ちょっと中途半端でした。 ミステリ要素よりも不倫の面を やや強く描いているように感じましたが、なんというか、男のご都合主義な流れだと思いまし た。 でも、女が強気になると途端に及び腰になって逃げ場を取っておくような男のずるさな んかはよく描かれていて、そうそう!と同意してしまう点も多いです。  ラストは…気に入らな いけれど、女は強く逞しく一枚上手であってほしいという他力本願なところと、そういう期待に寄りかかりすぎな感 じがして、女の私としてはそんなのは男の勝手だよと言いたくなりました。 総合的にはさらり と読めてそこそこ楽しめましたが、東野圭吾の作品としてはイマイチだと思います。

おススメ度 ***

赤い指 / 東野圭吾 

September 21 [Fri], 2007, 15:53

 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署 の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。 ひとつの事件を中心に描き出されるさまざ まな親子像。 東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。


 引きこもり、介護問題など、家庭問題が絡めた殺人事件もの。 こういう家庭問題は多いだ ろうし、起こりえるなとは思うので、面白い設定だとは思うのですが、不甲斐ない親や息子た ちに若干イラついてきました。 実際こういう事件を起こすのはそういう感じなのかもしれない とも思いますけど。 最後にすべてが明らかになるのですが、それも少し無理があるというか 、不自然さが残り納得しがたいように感じました。

おススメ度 **