勇者の行進 

September 01 [Thu], 2011, 13:21
『勇者の行進』


登場人物

戦士♂   とても せいぎかんが つよいぞ。
武闘家♂  そうしょくけい だんし だぞ。
僧侶♀   みんなだいすき ひんにゅうめがね だぞ。
魔法使い♀ だれよりも おかねに うるさいぞ。
大賢者♂  えらそうな おじいちゃん だぞ。


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戦士「はぁ…はぁ…流石にあの悪魔、強かったな」
僧侶「私もMPが尽きてきました……」
魔法使い「あ!あの部屋の扉…村で見た紋章と同じよ!」

SE:重い扉の開く音

大賢者「旅の者よ、よくぞ参った」
武闘家「あなたは…!」
魔法使い「40年前、魔帝を封印した伝説の勇者一行の…!」
僧侶「…大賢者ジラル!!」

大賢者「ほっほ。だがわしはもうこの通り老いぼれじゃ。
 きみら若い者たちのほんの手助けくらいしかしてやれん」
僧侶「私たち、村で話を聞いてここにやってきたんです」
魔法使い「伝説の魔法と伝説の剣技を習得したくてね!」
大賢者「お安い御用じゃ。その二つの勇者の専用奥義を伝授しよう。
 勇者よ、こちらの部屋へ来るがよい」
戦士「え?…えっと…」



魔法使い「あー…なんて言うのかしら…」
戦士「俺たちのパーティ、勇者はいないんだけど…」
大賢者「……勇者がおらん……とな…?」
武闘家「はい…」
大賢者「…すまんが……勇者以外は習得できん技じゃぞ」
僧侶「そんな!私たち前の部屋にいる悪魔を倒してわざわざ来たんですよ!」
戦士「俺頑張ります!絶対に習得してみせるよ!」
大賢者「…とは言ってもじゃな…
 勇者の血筋に眠る潜在能力を利用する奥義なんじゃ…
 それと言いにくいんじゃが…このダンジョンの名前を見たか…?」
魔法使い「名前は確か地図に書いてあったわね…」
  パラリ。
魔法使い「……勇者の…神殿……」
戦士「ゆ、勇者って俺たちみたいな勇気ある者って意味じゃないのかよ!!」
武闘家「やっぱり世界は世襲制に支配されてるっていうのか…!」
大賢者「なんかすまん…」
僧侶「大賢者さま、なんとかできないんですか!?
 それと私たちもうHPもMPもギリギリなんですけど、何か回復できるところは無いんですか?」
大賢者「すまんな…それから回復もできんのじゃ…
 一昨日の地震でそこにある『いやしの泉』の浄水器のパイプに亀裂が入ってしまってな…
 明後日の昼に業者が来てくれるんじゃが、今は使えんのじゃ」
戦士「浄水器…?」
魔法使い「いやしの泉って源泉かけ流しじゃなかったのね…」
大賢者「それから…もう一つ…言いにくいんじゃが…」
武闘家「な、なんですか…」
大賢者「実は、ここで勇者が二つの聖属性の強力な技を覚えるようになっておるのじゃが」
僧侶「さっき言ってた技ですよね?どうしても無理みたいなんで諦めますよ…」
大賢者「それはまぁ、すまん…
 実はそれを習得してこのダンジョンを出るのが大前提ということで、
 ダンジョンから出ようとすると先ほどきみたちが倒した悪魔がゾンビとして蘇るのじゃ」
武闘家「マジですか!で、でも、一度勝ったんだし、道具を使いまくれば何とか回復も間に合いそうだし!」
魔法使い「そうよ!それにさっきは火属性が効かなかったけど、ゾンビってことは火が弱点になるわけよね!?
 火の魔法は私の大得意分野よ!!」
戦士「大賢者さま、大丈夫だ!全員さっきの戦いでレベルも上がったしやってやるよ!」
大賢者「えっとな…それがな…悪魔ゾンビはじゃな…
 聖属性の二つの勇者奥義を重ね掛けすることでしか倒すことができないんじゃ…」
僧侶「え?…ってことは…?」
武闘家「僕たち…」
魔法使い「ここから出られないんじゃ…?」
大賢者「…そうなるな…」



戦士「………してやる………」
魔法使い「戦士…?」
大賢者「だ、大丈夫か?」
戦士「…倒してやるうぅ!!」
武闘家「そ、その意気だよ!頑張って悪魔ゾンビに…」
戦士「違う!!どうせ死ぬなら、大賢者もろともだーー!!」
大賢者「えええーーーッ!!!」
僧侶「そうですね…こんな大物倒したら経験値もガッポガッポですし…」
大賢者「なにその略奪思想!!」
魔法使い「確かに…何もしないよりワンチャンありそうよね」
大賢者「ないよ!?ワンチャンないよ!?」
武闘家「…そうですね…このじいさん、なんかさっきからアレだしね…」
大賢者「アレって!わしのせいじゃないぞ!!」
戦士「うるせぇ!!」
戦士武闘家僧侶魔法使い「覚悟!!!」
大賢者「ぎゃーーーーー!!!!」


おしまい。

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written by 左右
P R
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