橙がんばる、先生もがんばる 

September 16 [Fri], 2005, 18:50
お着替えに少々準備を要したものの、(学校であったいやな事を思い出したらしく、階段で座り込む)予定時刻に施設を出ました。

橙は「車が危ない」という感覚がありません。子どもに注意するときに言う「車をよく見て」は通じません。本当に走ってくる車を凝視するだけ。

「車が勢いよく走ってくる」→「ぶつかると痛い」

ということがわからない。


だから「車が動いていたら止まる」とだけ教えてました。ちゃんとぴたっと止まる橙。がんばってるわあ…(涙)。

茜先生(ちょっと…めちゃめちゃがんばってるじゃないですか…)
銀朱(すごい…止まってますよ…けっこう独り言多いけど…)←彼女はいらいらすると独り言が増える。

心配していたトラブル一切なく、お店に到着。お店の人にはすでに了解を得ています。

「いらっしゃいませ」
銀朱「(どきどき)」
橙「白いケーキ、一個、買う」
茜先生「…おねがいするときは?
橙「…おねがいー…しますっ」
「はい、少々お待ちください」

帰り道もほとんど問題なく。(途中興奮してしまってぴょこぴょこはねまくったので休憩したけど)

三人「ただいまー」
職員複数「おかえり!ちょっとどうだったの!?」


銀朱・茜先生「パーフェクトですっ(うれし泣き)」
橙「ケーキケーキケーキ!」


めちゃめちゃいい思い出になりました。よくやったよ橙!

橙のおでかけ 

September 16 [Fri], 2005, 18:37
銀朱「橙、おかえり〜!」
橙「橙、お・か・えり」
銀朱「おかえりの時のお返事は?」
橙「……たー…ただい・ま」
銀朱「そう!橙おりこうさん!」
橙「橙は、おりこうさん」

橙は「いいこ」と言われるより「おりこうさん」の方がしっくりくる子。「おりこうさん」を何回も言うとニヤリと笑います(笑)

銀朱「よし、おりこうさんだね。約束、覚えている?」
橙「橙、おりこうさん(自分で頭を撫でる)。ケーキ?歩きます?」
銀朱「そのとおり!学校で痛いことしなかった?」
他傷行為が激しい橙。学校でパンチがあったらお出かけは中止の予定。予定が変わるのはパニックになるんじゃあ…と先輩たちとも話し合いましたが、

「あの子の他傷は自閉症だからやってる、『どうしようもない』やつじゃない。あれは本当、『嫌がる姿を見たい』だけだよ。相手しっかり選んでるもん。いじめだよ」

という結論のもと、中止アリの計画に。どきどきしながら担任の先生に聞くと、

「とってもいい子でした


「いよっしゃああああああああああああああ」


おでかけできる機会はそうないのです。彼女が今日がんばってくれてよかった!!


銀朱「橙、今日の予定は?」
橙「着替えてから、おでかけ」
銀朱「お約束は?」
橙「先生の後ろ、手をは・な・さ…ない!」
銀朱「そう!そうだよ橙!おりこうさんだあ」
茜先生「橙お帰り〜」
橙「ただー…いま」
茜先生「あかねせんせいは、今日、一緒に行く人?」
橙「あかねーせんせい、いっしょ」


ばっちりです!!!


(つづく)

おでかけしよう! 

September 16 [Fri], 2005, 18:25
秋晴れ爽やか午後の空き時間…。職員室で真剣な面持ちで小銭を数える職員が二人。
銀朱と、その同僚、茜先生は、今日ある計画を立てていたのです。

「子ども達と外食するぞ!!」


施設が施設なもので、子ども達の中には一人ではお外に出かけられない子達がいます。また、施設生活というのはどうしても乾いたものになりがち。なので、機会を見つけてはお外に生徒と一緒に出かけることにしているのですっ。しかし、今日はそれだけはなかったのです。

銀朱「ふふふふふ…ようやっとこのチャンスがめぐってきたわ…茜先生、本当に協力ありがとうございます」
茜先生「いえいえ次はうちの部屋のお嬢様のときに手伝ってもらいますから」

とっても綿密に計画を立てた今日のお出かけ。
なんと言っても主役は橙ちゃんなのです。

橙はお出かけがとっても大好き。しかしいかんせん、自閉症なものですから目標に突進してしまうことがしばしば。車なんか何のそので道路の向こう側にある店に突っ込んでしまうのです…。

しかあしっ!


柔道をたしなんでいらっしゃる茜先生に協力をお願いし!
職員が沢山いて「二人が1時間抜けるくらいならいいよ」と許可をもらえる日をセッティング!
道のりを全て写真に収めてプリントアウト。道順、気をつけることを全て橙に教え済み!
何日も前から準備していた

「初☆橙のケーキ食べちゃうぞプラン」

がいまここにっ!!おめみえなのです〜〜〜〜〜!!!


(つづく)

渡る…(続き) 

August 01 [Mon], 2005, 17:35
シャウトした藍と、そのシャウトと聞いた銀朱さん。

双方ぶち切れました。



いっくらそれが家庭環境からきた性格だとはいえ!障害からなかなかそれが直らないものだとはいえ!(直らないというかなかなか納得せず、すとん、と自分の中に落ちないのです)


そんな思考回路は叩き潰す!!!


三十分くらいこんこんと説教しました。いままでは新人の先生ということで、私自身、自信がなかったので彼女達と友達付き合いのような接し方をしていた部分があったのですが、そんなわたしが「先生」としてした、初めての説教でした。当然藍もびびり&びっくり。


説教終了後。



「…先生ごめんなさい…」




と泣きながら謝ってきました。「先生だって仕事だからわたしの話を聞いてくれるんだ〜」と言ってきやがったので、その謝罪です。




ま、仕事でなければたしかに彼女達の面倒を見ませんし、彼女のせりふは間違っていません。

でもそれだけじゃないんです。

やっぱり彼女たちのことが好きで、彼女達の役に立ちたいから仕事しているわけです。


仕事だけど、仕事だけじゃないのよ〜。彼女達にわかれっていうのは難しいけどね。



こんなに長くなるとはとりあえず藍の話はこれでおしまい。

渡る世間…(続き) 

August 01 [Mon], 2005, 17:33
いきなりぶち切れた藍…。

話を聞くとどうやら実技(お裁縫)がうまくいかなく、担当の先生からけなされた〜という話でした。「こんなこともできないの?一年生のときにやったでしょ!」と言われて凹んで帰って来たらしいのです。



「あーそりゃひどいなあ。そんなこと言われたの?(ぜってーおまえの中でひどい脚色されてるんだろうけどな…あの先生評判悪いし、似たような問題起こしているし…案外本気でそんなこと言ったのかもなあ)」

「むかつく!できないっつうの!できないだっつうの!でも私は一生懸命やってるんだもん!手を抜いているわけじゃないもん!」

泣きながら切れまくる藍。うぜえ…と思いつつかわいそうだとも思います。手先が不器用な藍にとって、お裁縫の授業はきついものなのです。



ここまでは彼女の言い分もわかった。けども。



「みんな私の事嫌いなんだ!知ってるもん!みんな本当は自分の事しか考えていないんだ!みんな本当は心の中で人の悪口しか言ってないんだあああああああああ!!!」


「てめえええええええええっ!そこになおらんかい藍ぃーーーーーーーーーーーーーー(ぶち切れ)!!!」


(次で終わり)

渡る世間は鬼ばかり… 

August 01 [Mon], 2005, 16:41
担当児のひとり「藍」は普段は物分りがよく、けっこう能力が高い普通の女の子。しかし、やはりなんらかの問題があって「愛育園」に来ている子ども達のこと、ちょっとしたきっかけがあると、問題が浮き彫りになります。


その日のわたしの勤務は午前の朝早くから出勤して、子ども達が学校から帰ってくるころには退勤するタイプのもの。それを1時間くらいオーバーして「さあ帰るぞ〜」となったころ、ひとりの女子生徒がわたしに話しかけてきました。


「あんね、藍ちゃん泣いてる」


「んあ?」


たしかに、学校から帰って来たあたりから元気がないのはわかっていたけども、なんでもない〜と言っていたので橙の様子を見ていた私。彼女の性格から考えたらもうちょっと話を聞いてあげればよかったかなあと反省しつつお部屋へ。

だまりこくりながらぼろぼろ泣いている藍。彼女は一度涙をこぼすとそう簡単には泣きやまず、いつまででも泣きやまず、かつ「自分は世界で一番かわいそうで世界は自分を憎んでいる」という思考に行ってしまうネガティブガールなので、正直いやな場面でした。


(おあ〜…泣いてる泣いてる…正直こいつはこういうとき相手にしたくねえんだよなあ…。うぜえしさあ…なかなか本題話さねえから的確なアドバイスできねえしさ…。しかもわたし、退勤時間とっくに過ぎてるし。帰って晩御飯の用意したいよぉ…プレステ2やりこみたいよぉ…)


心の中ではだめ大人100%発揮していましたが、そんなおくびにも出さない、汚い銀朱さん。


「なしたの?学校でなにかあった?」

「うえぅ…うっ…うっ…」

「泣かれると心配になるわあ…。ちょっと先生に教えてくれない?」

「ふ…うくっ…うえ〜…」

(うぜえええええええ…)「学校?園の方に帰って来たときから元気なかったから気にはしてたんだ。朝は元気だったし…先生と何かあったかい?」

「…嫌い」

「ん?」

「あいつだいっ嫌いだあああああああああああああああああああああああ!!!」




藍がいきなりぶち切れました。


(続く)

人間関係って… 

July 30 [Sat], 2005, 22:48
どの仕事場でもそうだと思うんだけど、人間関係がうまく行かないと仕事もうまくいかないものですよね…。

今の仕事場は、考えていたものよりはずっと上等なのです。上下関係そんな厳しくないし、都市がかなり離れていても、状況によってはため口オッケイだし…(文化部にずっと所属していたわりには体育会系のノリで生きている私)。仕事も教えてくれるし…。


んが。


教えてくれるんですが。


嫌われると、さあ…


一年目だから見逃して!という訴えをしてなお余りあるのでしょうか。わたしではなく同僚なのですが、先輩からかなり目をつけられてしまった人がいます。かなりやばい問題が起こってしまったのですが、その先輩はもう

「わたしではどうしようもないレベルの問題に発展してしまったみたいですから」

とつらっと言ったかと思うと本当に新人一人残して以後問題にノータッチ…そんな先輩がおりました。怖い。ちょう怖い…

たしかにね…その人もすごく忙しい人だし、どっちが悪いかといえばアドバイスを全く生かせなかった同僚が悪いのかもしれないけど、それにしたって先輩にそんな突き放され方したら、パニックになっているものがますますパニックになるじゃないですか…起死回生の方法なんか出るはずないじゃないですか…。

今回はたまたまわたしじゃなかったけど、わたしだっていつ同じミスするかわからないのだし、そうしたら同じように突き放されるかもしれない…。大人の職場なんだから最終的には自分が責任を取るべきなんだろうけど、そうなる前にみんなで協力して乗り切るのが理想なんでは?そのためには後輩の育成指導は先輩の義務でないかなあ。嫌いだからって、気に食わないことがあったって、ああいう突き放し方はないよなあと思ったのでした。

帰宅 

July 30 [Sat], 2005, 11:56
夏休みになりましたので、実家に身を寄せている銀朱です。おひさしぶり…というかHP運営しているといっていいのかというレベルですね〜訪ねてきてくれている方々すいません

夏休みといっても有給がっつり使っているというだけの話なんです。夏期休暇もちらーりとあるけど微々たるものです。なんだあれ!しかし社会人になって夏休みがある、ということ事体幸せなことなのかもしれませんね…有給おおっぴらに使える機会、と考えた方がいいのかな。


お仕事では

あわや校長に親が直訴

ということがあって超びびりました。いや親の気持ちわかるんだけど。もうちょうわかるんだけどちょっと待って。お願いだから待って。いきなり校長に行かないでわたしに伝えて…怒りをぶつけて…そして解決策を見出していこうよ…。


そして

そんな校長とバトル

担当時の指導におけるなんちゃらという議題。校長室というアウェーでかつタイマン。
校長なんていうものは学生のころは、遠くて、かつ偉いから近寄りがたい人間でしたが、こんな職業になってしまった今、やつは直に会う上司としてはマックスレベルなわけで。そうとうびびった。でも話している途中でどうでもよくなった。

ちくしょー!そんな偉そうにいいこと言うならてめえが橙の指導やれ!
大好きなお店の看板見ただけでトラックの前に飛び出す子ども連れて外食になんか行けるか馬鹿!「創意工夫」って言われても漠然としすぎててわっかんねえんだよ!


って言ってやりたかったけどできなかったよエヘ!

職場での人間関係とかもいろいろありましたが、それは次の日記で!

日常生活を切り取ってみると… 

June 15 [Wed], 2005, 19:59
親友がそばにいたときに仕事場から電話がありました。親友の電話の内容を聞いての感想。


「クレヨンが一本無いってだけで一大事だね」


ええそりゃあもう一大事。使いたい色が無いというだけで噛み付いてくるのですもの橙は。
スリリングなお仕事場。しかし廊下でセーラームーンごっこをやっている高校生を見てはちょっと和んでみたり



「せんせええええええええええええええええ!行っちゃった!シンちゃん外行っちゃいましたよおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「止めろーーーーーーーーーーーーーーーー!」


「はいはいカズヤー?先生と反省室行こうねー。ちょおっとお話しようかー」
「カツどんー」
「悪いことしたらカツどんはあげません!なんでみっちゃん蹴ったの!」
「カツどんー」


「…っ誰かっ誰かすいません!手伝ってくださいー!私一人じゃ橙止められませんー!」
「こら橙ー!そこは先生たちの部屋だって言ったろーがー!」
「テレビー」
「銀朱先生一人じゃ無理だから!男三人要るって、手伝ってほしいときはちゃんと声出せって言ったでしょ!」
「橙、男子棟で引き取ってくださいよ…
「橙、ここは、先生たちの部屋、橙の部屋は上。ここには入れないから上でテレビ見なさい。わかった?」
「はい」
「じゃあ行こうか」
「テレビー」
「…すいませーんテレビちょっと見えないところに移動してもらっていいですー?」
「テレビー!」
「暴れるなー!」



スリリング!

PC買えたわけではないのですが 

June 15 [Wed], 2005, 19:36
ちょっとPC触れる機会があったので更新しています


仕事にはちょっとずつ慣れておりますが、なにぶん仕事の内容が内容なので、慣れたつもりになっていたら全然だめだった…てこともありましたつうかまじでくびになりかけたことがありました…。


あれは二週間ほど前のこと。わたくしとんでもないミスをしてしまったのです。さすがに内容は書けませんが、下手したら救急車呼ぶところでした。実際にはまったく問題なかったので結果オーライ、大丈夫!だったのですが、あれには本当に肝が冷えました…。


寄宿舎指導員は高校生と何気ない日常を過ごすことが仕事です。しかし、その中には生死を分けることが実は頻繁にあるものでして…。



てんかん発作、服薬、寄宿舎からの飛び出しを含めた事故、自傷・他傷行為、不審者…障害のあるなしに関係なく、人の子を預かるということは大変なのね…としみじみいたします…


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