病気の話B 

March 12 [Mon], 2018, 12:53
スキンケアで通われている患者さんから電話があり
弟さんがたまたま日本に仕事で立ち寄って
飛行機の中からずっと嘔気が続くとのことで
空港の病院で診てもらい胃薬を処方されたのだが
翌日もすぐれず、胃痛と嘔気が続くため診てほしいとうちで診てもらいたいと

お姉さんは
「どうも胃じゃない気がする。先生、心電図とってください。
と開口一番。
これまでの経験上、こういうのは、特にビジネスとかほかの道で成功している方の直感みたいなものはrespectの一択。
結果、
典型的な前壁中隔梗塞パターン
心カテをやるための病院を手配して救急車で。
この間30分程度で非常にスムーズでした。

心筋梗塞は典型的には心電図所見、典型的な胸痛、血液検査所見の3つが揃いますが、いわゆる日常の生活の途中に院外死の割合が約半数もあり、とても高いという特徴があり(1/4が即死)、病院でゆっくりと診断できるのはむしろ幸運といえるかもしれません
実際には血栓を溶かしたり、詰まったところを再開通させたりすることが治療なのですが、方法論的には80年代から確立されており、むしろポイントはその病気の性質上、いかに早く診断して施設まで運び込むかという時間の問題ですが、それも現実には難しく、2000年以降の死亡率は横ばい。つまり、一番大切なのは予防、普段の自己管理ということにつきます。今回のケースも体重が105sだったとか

1週間後、元気に退院して帰国されたと聞き安堵しました
後日来院されてとても感謝されましたが、
「勝負を分けたのはお姉さんの直感ですよ。僕はそれに乗っかってみただけですよ。

学生時代に聞いた神経内科の教授の授業での話です
「僕は沖内内科の出身で、、、日本でも内科学の草分けの東大の名門ですが、、、」
(なーんだ自分の自慢話か、、。)

「その沖内重雄先生ですら引退後の回顧録で生涯正診率が4割だったと述べられております。」
(えっ、それじゃあ、授業にあまり出ない学生は野球の打率もいかないじゃないwww
とても印象深く今も記憶に残っています
 
当然当時と画像診断とか技術面での進歩があるので数字はさておき、
その謙虚さ、率直さを
見習うべきだと肝に銘じています
(さらっと言ってしまう大物感しかり

先入観を除いて
そこから見えてくるものがまた違っていたり
新たに見えてきたりするということではないでしょうか

同じように白紙の上に描かれた上手な絵のように
ちょっと目からうろこの話




I'm Old Fashioned
Tommy Flanagan



南の島のフードコート


病気の話A 

February 07 [Wed], 2018, 16:09
グルテン不耐症

最近よく目にするグルテンフリー食品

フランス・パスツールにいたころ、肝臓がんの原因遺伝子を調べるため、パリ郊外にある大掛かりなゲノム解析施設であるジェネトンGenethonにしばらく通ってていたことがあります。

http://www.genethon.fr/en/

パリからの道々にはルノーF1のファクトリー本拠地もあってかの国の合理的な科学技術センターの集まる一帯でした。当時はゲノム解析が世界的競争になっていて仏政府や民間から全面的な支援を受けたこのヨーロッパ最大規模のゲノムセンターには世界から沢山の留学生が集まっていました。(フランスっていろんな分野でこうした要領がすごくいいところがあって、日本人のようにあまり必死感がないのに、気が付けばちゃっかりと、とてもいいポジションにつけているということが多い。)

さて、そこにイタリアから留学してきていた栗毛のお嬢さんは誰もが知るオペラ作曲家の血を引くらしく、気品があり、かわいらしいのだけれどもちょっと気が強い(北イタリアは貧しい南を切り捨てて独立すべき、が持論)人でした
尋ねてみると「セリアック病」の遺伝子研究をしているとのこと。
「名前は憶えがあるんだけどどんな病気だったっけ?」
「イタリア人なのにパスタが食べられない人がいるの。」
(それって、、、インド人がカレーを食べられないと同じような、、、
「そりゃ大変だ。」
(2018年は硬いイメージのシリーズでいこうとしたのに早くも、、、

グルテン分解酵素の欠損により腸管にダメージが出たりするのがその病態であることを改めて認識した覚えがあります。

それから、時は流れ、
自由が丘にクリニックを開いて血液検査会社の社長さんと話をしていた折に
(遅延型)グルテンアレルギー
という概念があって、
それを食べ続けると子供の発育に悪影響があり、多動症、自閉症や広範性能発達障害に陥るということを聞き勉強してみると
いわゆるかゆみが出たり湿疹が出たりするアレルギーとしてよく知られたIgE抗体による速時型ではなく、IgG抗体が関与する遅延型アレルギーではグルテンの不完全分解により生じた短いペプチドがもともと人間の脳にある大麻草などのオピアトレセプターに偶然構造が似ていて適合するために摂取すると良い気分と同時に障害を与える可能性があるというメカニズムが提唱されています。

つまり、そこから導き出される答えは、
子どもの遅延型グルテンアレルギーを見つけたら食事からグルテンを含むものをカットしなくてはならないということになります。
実際そのころのニュースで、全国の学校で一番「荒れる」のが長野県という統計があり、現場で学校給食からパンを一切除きお米に変更したらその不名誉な地位から脱出したということが報じられていました

ということで、
あまり知られていないこの概念、親御さんの熱意に触れて、こちらで何かお役に立てることがあればと検査や診断を始めて10年間に全国から集まった子供の200以上のカルテがたまっていました。

診断はIgGの数値が出るので簡単なのですが、食事をカットすると決めたらそこからパンやパスタなどの麦製品だけじゃなくて厳密には麦を原料とする醤油や味噌を脳の可塑性が終わる13歳くらいまでカットする。とても大変なことで親御さんには頭が下がります。

結果、恐らく他の要因が強くて正直全然歯が立たなかった例もありまずが、見違えるように多動症状などが改善し、特殊学級からスタートして中学で県のトップになったお子さんとか聞くと、ちょっとうれしい話です

Poor Butterfly
Coleman Hawkins



病気の話@ 

February 01 [Thu], 2018, 12:25
日常の症例からー
数年来ジアゼパムを服用。筋肉痛、数日前から発熱、倦怠感、CK(CPK)1377(正常値45-280)、CKアイソザイムMM型100%、ミオグロビン1159(154.9以下)、LDH252(120-240)、白血球10100(8600以下)、甲状腺機能、肝腎機能正常。

横紋筋融解症rhabdomyolysis
はその名の通り筋肉が解けて壊れる病態で、筋肉痛、まひなどを主張とします。

主要な問題は筋肉の崩壊した産物であるミオグロビンが分子量が大きく、それが腎臓からうまくろ過排泄されずに詰まって腎機能障害をきたし、腎不全で透析とかが必要になることもあるということ。
血液検査上、血中ミオグロビンが上昇し、CK(クレアチンキナーゼ) などの筋原酵素も著しく上昇します。血尿が見られることもあります。
横紋筋融解症は激しい筋トレや挫滅である程度生じることもあるが、原因として大切なのは甲状腺機能低下症と薬です。
中でも薬は、高脂血症治療薬が有名で、ほかに抗生物質、特にニューキノロン系、抗精神病薬、抗うつ剤、睡眠薬(ロヒプノール)、降圧薬(ノルバスク)、解熱消炎鎮痛薬(ボルタレン)、痛風・高尿酸血症治療剤(コルヒチン)、漢方薬など多岐にわたり報告があります。もちろん、これ以外のお薬にも可能性はあると考えられています。

悪性症候群Neuroleptic Malignant Syndrome
は、横紋筋融解症と若干オーバーラップする部分的な概念でもありますが、特に向精神薬の副作用として見られ発熱、筋強剛、血清クレアチニンフォスフォキナーゼ(CPK)値の上昇、発汗、白血球増多などがあります。

今回原因は特定されませんでしたが、内服薬はすべて中止、点滴とアルカリ注射で2日後にデータも正常化しました。

心療内科などでお薬を服用されている方で激しい筋肉痛や発熱などの症状があればCKは通常の肝臓、腎臓の機能検査に含まれているので早めの受診、検査をお勧めします。

ダイエットの話 

January 31 [Wed], 2018, 11:55
年末は当たり前のように
いろいろとせわしく
仕事納めの午後には4時ごろから
品川のオープンテラスに行ってシャンパーニュを飲んで
寒暖かい場所で忙しそうに道行く人を眺めながら
ほっと一息入れるのが恒例になっています
「寒いのは苦手だけれども
12月はやは鮮やかな街の電飾に始まり
クリスマスやカウントダウンやついでに誕生日まであって華やかで
やっぱり一年のうちで一番好きな月だなあ。
などと考えながら

そうしてそのままのんびりして
正月休みが過ぎると
これも恒例の
体重増加というおつりが、、、

昨年初めには一念発起してダイエットに挑戦
試行錯誤の末
夕食に「ダイエットお好み焼き」なるものを考案しました

これは
通常のお好み焼き(広島焼き)では生地の上にいろいろと
乗せてそばとか入れていくのですが
そうした炭水化物系を省いて
要はキャベツと卵とお肉を炒めてお好みソースをかけたもの
他はブロッコリーなどのゆで野菜
ちなみにお酒はワインかハイボール
ビールとシャンパンは禁止
お昼はもともと玄米ご飯のみ、朝はビタミンのみです

成果は4カ月でマイナス11kg
その後普通に戻したらプラス4kgという現状維持という状況です


2018年にダイエットお好み焼きを再開したところ
さすがに飽きていて
「もう何が楽しみで生きているのかわからないよ
などと泣き言を言いつつ
新しいメニュー「ダイエットポトフ」を考案
ここでのメンバー交代は
ジャガイモ→コンニャク
ニンジン→ブロッコリー
ソーセージ→煮込み用お肉
あとは、
「気合いだあ

でも、出来は、
「ちょっと、、、微妙。」
という1月末です

I know why
Red Garland



からすみの話 

December 28 [Thu], 2017, 18:01
からすみはこの時期ワインや日本酒にあうおつまみとして
(独断的ですが)とても有能で
日本では長崎が産地として有名です
一方でイタリア料理でもパスタなどに使われる素材です

まず不思議なのでは
イタリアと日本とこれだけ離れた地で
あくの強い凝った造りのものが存在することについて
その起源が知りたくなって調べてみました

結果やはりギリシャ・ローマ時代にその起源があり
大陸を通じて中国から日本に伝わったということです
イタリアではボッタルガbottargaとして、特にサルディニア島のものが有名です

ここで、さらに、
サルディニア島というと、何を思い浮かべるか
私共日本人が普通に知っていることは、、、地図でコルシカ島の下。イタリア領
コルシカ島というとナポレオン
フランス人によるとサルディニアやコルシカ島は海洋民族の侵略の歴史が長くあるから閉鎖的でよそ者に気を許さない、気難しい人が多い、とか

サルディニア島についてさらに調べてみると
この島は100歳を超える人の比率がイタリア本土の6倍いる長寿の島らしいのです
しかも、よくあるヨーグルトとか定番のものの影響ではなく



肥満や予防接種や様々な寿命に影響しそうな因子を調べてみると
一番重要な因子としてランクされたのが
社会的統合 social integration
でした(7:20あたりから)。

コミュニティーの中で孤立するものを作らないよう
日常の生活において村人や社会の構成員が囲う
挨拶から、雑談から、何でもいい
人との触れ合いを大切にするという感じのものです

理解はできるものの都会ではなかなか難しい
ただ、これは私達の仕事にも関連しているように思われます
人を診ると同時に見る、そして観る
ということ。

時間があるときにはよく雑談をしますが
構えて硬い医学的な内容の話よりも
ざっくばらんな話をしているときのほうが
人は見えやすいように思えます

こうして
いろいろ書いているのも
雑談の類ですが
人が見えるように気を付けていたいものです

それでは、
あっという間の一年でしたが、
皆様良いお年をお迎えください


Whisper Not
Oscar Peterson Trio



AIの話 

November 30 [Thu], 2017, 12:04
最近何気にある証券会社のHPを見ていると
「AIによる銘柄選定」サービスを始めました
というタイトルが目に飛び込んできました
内容はAIを用いて決算後に選定した銘柄18を10営業日モニターしたところ17銘柄が上昇していたというもの
かねてから、この分野ではこうした日々刻々変わるデータを処理し、市場に適応していくのが適していると考えていましたが早くも出てきたかと
何故実用化が早そうかというと、わりと責任がない業界なので

このAI、もちろんいろんな分野で力を入れているようですが
医学とかの応用ではそういう意味でも内容によっては補助的な診療はできるかもしれない。例えば、すでにGoogleのAIシステムでは糖尿病の眼科所見を的確に診断することも可能でインドとか眼科医が不足している一助になるとかニュースを見たことがあります。 

このようなAIの進化の先に見据えているものの一つが
脳機能の模倣、と言ってもその範囲は幅広いものです
単純記憶は機械の真骨頂なので社会貢献するロボットとか定番
でも、一方で、チョイワルのにおいがするのだけれども
例えば自分の記憶を含むすべての脳機能を膨大な機能を有する機械に翻訳(移植)し
肉体はやがて滅んでも、脳の機能はそっくりそのまま生き続けるとか
そして肉体の代替が作れるテクノロジーがやがて登場すれば再移植で、、、
そういう目的の研究もどこかで行われているかもしれません

関連して、最近見た興味深いDr.SethのTEDで
紹介されている意識体験のメカニズムとは
私たちの知覚perceptionは常日頃幻覚hallucinationをみていてそれが脳によって補正されいくつかの部分は現実realityに置き換えられる。これを日々繰り返しているので予想・期待prediction/ expectationしたりすることでその効率を高める、という内容
ここで補正というプロセスはコントロールされた幻覚controlled hallucination、つまり現実、コントロールされないままの幻覚uncontrolled hallucinationはそのままの幻覚と表現されています
このkeyになるコントロールというプロセス
がであって、それが個々の身体を構成する細胞から導き出される拍動や腸管の動きや生命によって左右される(たとえば、脈拍に類似した心地よく感じる太鼓のリズムとか)つまり知覚処理は危機管理など生命活動の不可欠な要素、ある種の本能、その一つだという説明をしています
なので、このような意識のあるAIは作り出せないと結論しています

Your brain hallucinates your conscious reality

ただ、その結論と少し違っているのは
作ろうと思えばこの意識を模倣したシステムは可能ではないかと考えるのです
そのためにはまず2点、
これも難しいプログラムに違いないと思いますが、
光と栄養素にしか反応しないような単細胞生物などの単純なシステムから始める
さらに。そこに生存、老化や寿命という因子を付加する。例えば、エラーを繰り返すと寿命が短くなるとか
そうして考えればいつか意識を持ったAIが誕生することが可能になるかもしれません

さて、
Grand cruとかgrand vinとかの文字列から
prediction/ expectationして
味わうcontrolされた幻覚は、、、やはり美味しいようです


Stay As Sweet As You Are
Sonny Red



20年前の話 

October 31 [Tue], 2017, 16:40
「今から20年前の人に言ったら信じてもらえなさそうなこと。」

というタイトルのスレッドを見つけて興味深く読みました
ちょうどCan you celebrate? とか流行った頃
そのいくつかを下にピックアップしてみました

「世界のTOSHIBAが、消えてなくなった事」

「20年前なら1997年だから・・・
中国が日本よりGDPが上回る。近鉄バファローズがなくなる。ダイエーと三洋の消滅。そごう倒産。」

「シャープが台湾企業の子会社に、東芝がボロボロ。都市銀行が4つになる」

「携帯電話が一万円以下で話し放題になる。」

「日本の家電業界が衰退し中華系の傘下に」

「中国のGDPが日本の3倍近くになってる」
これやぞ

「20年前だと中国のGDPは日本の5分の1くらい。まぁ中国の成長速度の異常さもあるが、アメリカとの差もぐんぐん広がってるから。結局四半世紀くらい停滞してる日本がおかしいのだが。」


などなど。こう書くとあまりいいことがないようですが、
どうでしょう
確かにサッカーは強くなった

つい先日もNYに暮らす患者さんが帰国ついでにクリニックに来られたので一息お話をしていると
「20年前に住んでいたころと比べ向こうは物価が高くなってまるで自分が後進国から来た外国人みたい。
とおっしゃっていました。
自分でもそれを感じることが夏にあって
久しぶりに海外のリゾートに行ったら当時はいろんなものが安く感じられたのに今は全然
むしろミネラルウォーターやビールなど日用品が高くなっている

日経平均株価が2万2千を超えて指標が上向いて
いるにもかかわらず、
もあちこちで聞こえてくる声
「実感がない
というのはつまり、
日本経済がどんどん衰退しているということに気づきます
ちなみに、今年の一人当たりGDPは世界22位
20年前は3位で数字を出さなくても感じ取れるのがそういう現実
山一證券の破綻などはその始まりだったのか

一方で、医学を含めサイエンスは一つの単純な真理と、それを導く法則や定理を探っている学問です
たとえば
相対性理論の複雑な仕組みを解いていくとでてく表れるシンプルなE=mcとか。

前置きが非常に長くなったのですが
この20年間を現に見て
科学的に分析し、解をもたらす法則を探すならば

バブルとその後処理もまずさ

というシンプルな一つの答えが出てくるのではないでしょうか

バブルで経済が良い時に
消費に税金をかける
→未だにデフレ脱却ができない。
福祉や手当や保護が選挙のたびに争点になる
→働いたら負けとか言う伝説が生まれる。
教育も詰込みではなくのびのびと、、、
→ゆとりが誕生、若い人のがむしゃら感のなさ。社会に出たら厳然と競争があるのに教育ではそれを否定するという矛盾
教育コストも削減する、無償化する
→教育や医療は社会資本という概念が薄れる
首都圏の地価の高騰で遷都など革新的構想が出ない
→ドイツのように遷都で東半分を活性化する手立てがない

バブルの恩恵をさほど受けなかった地方が真っ先に沈んでいくので、
大阪や福岡でオリンピックを開こうとしても難しい
東京でやるのが精いっぱい

現状はいつまでもデフレで給料は上がらない。
上がらないのに、、、祝日は増え続ける。

バブルの崩壊は総量規制という国策のミスリードによるので
なかなか個人の力では如何ともしがたい
例えば70年以上たっても回復しがたいものがたくさんあるように

中国のバブルははじける、はじけると言われて久しくそうならないのは
こうした先例を徹底的に研究しているからだとよく指摘されています

当たり前のように、タイムトラベルできない以上、
私たちは未来の材料を分析できないので過去のデータを分析しそれを未来に当てはめようとする、例えば相場のチャートみたいなのものですが
おそらくこの原理、手法はAIを導入しても変わらないはずです
現在日本の外交政策は日英同盟を手本にそれを模倣しようとしているともいわれるように
このように歴史にはヒントがある
特に明治維新あたりの勢いがあったころの
歴史ものを秋の夜長に読んでみるのは意義があるように思い
毎晩司馬遼太郎を手に取っています

Time after Time
John Coltrane


コミュニケーションの話 

September 26 [Tue], 2017, 13:36
7月、広島のおばさんと話をしていて
「試合があるときは
街中真っ赤になるから
東京でもきっとそうなんでしょうねえ、、、
(こっちではだれも、一度も着ているのを見たことがないのですが、、、、
そこで、チャレンジ

ホームの白いユニフォームを着て
毎週末行くコーヒーショップで、
コーヒーを作ってくれているお兄さんが早速
「カープですかあ、、、強いですねえ。
「あなたもファンですか?
「いや、僕はベイスターズなので。55番は誰でしたっけ?
「エルドレッドです。やっぱり野球のだいご味はホームランだから。
「なるほど。
それ以来コミュニケーションが始まりました

次の週は赤いTシャツ背番号25で行くと

「熱いっすねえ。
「まあねえ。

白のガチャピンの時は

「全開っすねえ。
「いやあ、それほどでも。

赤いユニフォームを着てその後3回行ったのだけれどもシフトの関係か何かでうまく会えず、4回目に普通の格好だった時にいて

「優勝よかったですね。ところで、今日は(カープ)違いますね。」
「いたいた。先週赤着てたんだけど、、
「いや、もういいっす、、、はい。(笑)」
「、、、

そのほか、街を歩いていると見知らぬ人によく話しかけられて、たとえば
「うれしいですね。そういうのを見ると。私は廿日市出身なんですよ。
と年配の女性とか、タクシーに乗った時は運転手さんに
「僕はね7番のを持ってる。」(うーん、にわかだからどの選手かわからない、、、
などなど楽しませてもらいました

「私、大学でカープ女子の研究してました。
そう若い女性に声をかけられたときに
「そうですか。じゃあ、今度はカープおじさんの研究もしておいてくださいね
とお願いしておきました

おばさんの勘違いで始まったのですが
考えてみれば、スポーツ観戦やコンサートとにいくとか
In other words, 一種のコミュニケーションということに改めて気づきます
ただ単純に内容を楽しみたいのであればTVの前とかが一番いい席ですから
それなりにエネルギーも必要だし、小恥ずかしいのもあるけれども
前に出ていくということ
引きこもりとかその背景にあるといわれる昨今の社会のコミュニケーション不足に関して少しのヒントがあるのかもしれません

もう一つ付け加えると
外国暮らしをするとうまくコミュニケーションに必要な要素はかなりところ変われば、、、違うというのもよくわかります
たとえば、欧米だとまず断然ユーモアhumorのセンスがあれば案外コミュニケーションはうまく進みます
楽器とか言語以外の共通するコミュニケーションができるとなお良い
一方で外国人が日本人とうまくコミュニケーションする秘訣は、謙虚modestyではないしょうか
ちなみにフランス人やスイス人、イタリア人など複数の知り合いから直接聞いたのは
「ヨーロッパ人は身なりで人を判断する。
ということです。実際住んでみると確かに言えてる
気が置けないとみる向きもあるが、逆にそれを知ったうえで上手くやればスムーズに活用もできるでしょう。
In other words, コミュニケーション能力のもう一つの要は適応力adaptationだと思うのです

東福寺


Fly Me To The Moon Live In Paris
Diana Krall


青の話 

August 28 [Mon], 2017, 17:29
東京の8月は記録的に天気が悪くて
曇りと雨と、時々雷雨
スカッと晴れた青空がまだ8月というのにあまりなく、、、
たまの晴れ間に空を見上げてその青さが
やはり夏はこの青さなのだなあ
とふと青を想う

濃い薄い、からアルマーニ・ブルーのように黒が入ったような青
いろんな青色があって
「青は藍より出でて藍より青し」
という例え
その深さというものに気づかされます

たとえば、私たちの服装をみても
白と青や紺を持ってくるととても夏らしい
冬は黒っぽい中に青をもってきたりします
(色はできれば2色、多くても3色までに抑えるのがオシャレ
こうすれば季節感をとてもうまく演出されます

何故ほかの色と違って季節感や
深みを感じるのか
私的な見解ですが、
地球の大気や海の色
光が生み出す色だからではないでしょうか

昼間は白い雲が浮かぶ空の青さ 
これはまさに夏のコントラスト。元気で明るい

一方、明け方や夕暮れ時の暗い中に残存する青さ
これはまさに冬のコントラスト。ゆう鬱、陰気という感じ

そして、
ロイヤル・ブルーとブルーカラーという風に、
相反するイメージを内包するのも青の特徴

そして、今年の青い夏もあと少し、、、ですね 

Blue Skies 
Diana Krall

勘違いの話 

July 27 [Thu], 2017, 17:47
クリニックの人事関連で面接をしていると今回なぜか
北海道の人と会う機会が多かったので
子供のころ聞いた
「北海道の人はみなスキーができる」って本当ですか?
「本当です」との答えでした

そうか、、、あれは正しかったんだ
それで、面接の最中でしたが、
そういえば、いろいろ
子供のころ勘違いして信じていたこと
ってたくさんあったなあ
と思いを巡らしてしまいました

・「ウサギおいしかのやま、、、」、えっ、美味しい?ウサギを食べるの

・缶詰じゃないパイナップルも最初から空洞だと思っていた

・ウニはあのとげで刺すと信じていた、、、大騒ぎして初めて手で持った時なんともなかったという衝撃

・魚貝類、、、

・「かまいたち」現象というのを本で読んで、それが人工的につむじ風を巻き起こすことで起こせてそれが武術として使えると信じ、、、しばらく本気で練習したのに、、、

・水虫という虫

・瀬戸内海にはサメやクジラはいない、、、スナメリという超小型クジラをみたことがいる

・エクトプラスム

・クマに出会ったら死んだふり、、、幸いまだ出会っていないけれど

・トリプルクロスカウンター

・念力、透視、、、割とブームだったのか漫画本の後ろ辺りによく特集がありました。君も試してみよう、、、きっとできるはずだ、という具合に。スプーン曲げが出てきたのは少しそのあとです


子供の頃って、今にすれば全くばかばかしいような
いろんなことを無邪気に考え、信じたり、夢見たり
また、それを遂行しようと必死になったり

でも大きな発想力の原点はその辺にあるように思うのです
パソコンは便利だから持ち歩けるようにしよう、、、
という着想からiphoneが生まれるとか
大人になっても
失いたくはないものです

Body and soul
John Lewis


P R
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:lapinciel
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自由が丘のドクターナガイクリニック院長。広島大学医学部卒業、大阪大学医学博士。大阪大学助手、フランス・パリ・パスツール研究所客員研究員、日本医科大学助教授を経て現職。自社コスメブランドはLapin Ciel。
2018年03月
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