911 

September 11 [Thu], 2008, 23:29
テレビからは同時多発テロのニュースがたくさん流れてる。
4時からバイトだったから、それまでの時間をテレビとパソコンを相手に過ごした。

10時半過ぎ。
いつものように恋人から仕事終わりの電話が来た。

おつかれさま、とわたし。
眠かったでしょ、
ごはんちゃんと食べた?


彼は
「食べる気にならない」と言った。

「お前が苦しい思いしてるって思ったら
 食欲なんて出るはずないだろ。
 大丈夫、俺は丈夫だから、」

わたしはというと、ストレスから過食に走る人間なので
むしろ食べ過ぎという程食べた。


でもちゃんと食べてね。と涙声で言った。
どうして食欲出ないんだろうね。
お腹空かないの?


彼は「空かないよ。」と一言だけ言った。


今日もまた無言時間が長かった。
わたしのすすり泣く小さい息だけが
部屋に響いて余計に哀しかった。

ごめんね、ごめんね、って
またたくさん謝る彼。

わたしはその度に、わたしが悪いんだよ、と言う。
それか、わるいのは二人で、
どちらか一人のせいじゃないよ、と。

でも彼は頑なに
「違う、おまえは悪くない。俺だけが悪いんだ。」
と言った。


そんなやりとりをしているうちに、電話を切る時間が来た。
彼はいつものように
明かりのついた家に帰っていくんだ。
たとえば家の中が全然温かくないとしても
明かりがついているだけで温かいと思う。

わたしは不安と焦燥と哀しみの中
バイトから帰って自分で電気をつけて
泣いたせいで大量に消費された
ティッシュの残骸をボーっとみてた。

本当はそばにいてほしい。
でもそんなの叶わない。
電車で1時間半の距離は、幾らなんでも遠すぎる。
今までだって我慢してきた。
今回だって、少し事情ができただけで
きっと今までと変わらないんだ。
我慢するしかない、耐えるしか
自業自得だから。
P R
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