二院制って? 

October 26 [Wed], 2005, 19:19
衆議院選挙、自民党圧勝。
3分の2以上の議席獲得を意味するのは、憲法改正も衆議院の一任で、つまり自民党の一任で、故に首相の一任で決定されるということ。参議院の必要性が見直されている昨今、そもそも二院制ってなんだろう?

二院制は、大きくわけて3つのタイプに分けることができる。
(1)連邦制をとっている国の二院制
(2)ある階級の代表と国民の代表で構成される二院制
(3)どちらも国民の代表で構成される二院制

(1)の典型が、アメリカの議会。アメリカは50の、かなり独自性の強い州からなっている連邦国家で、州ごとに憲法、法律を決めているくらいであり、ただ単に国民の数に比例して国会議員を決めていると、人口の少ない州はあまり代表をだせず、不利益をこうむることになる。そこで、州の代表を別に置くことになっている。これが上院で、国民の数に比例して選出されるのが下院となる。

(2)の典型は、イギリスの議会。上院はいわゆる「貴族院」で、世襲貴族や一大限りの貴族などから構成されている。中世のヨーロッパでは、身分ごとに議会が分かれていた。フランスにあった「三部会」は貴族・僧侶・庶民の議会で、この伝統が、二院制のもとになった。フランス議会の上院(元老院)も、貴族ではないが、市町村長や市町村議員たちが大半を占め、支配層的な人びとから構成され、国民から直接選挙された下院(国民議会)と対峙(たいじ)している。ただ、(2)の場合、現在では国民から直接選ばれた下院のほうに権限を多く与えているのが普通。

(2)は何のために上院を置いているのか理解できないが、(1)は理にかなった二院制であると考えられる。

そして、(3)の典型は、日本ということになる。

『よくわかる政治』 辻 雅之 AllAbout

ディープインパクト三冠 

October 24 [Mon], 2005, 18:59
競馬界の歴史がまた一つ、つくられた。

皐月賞、日本ダービー、菊花賞と日本のクラシック三冠。94年のナリタブライアン以来。シンボリルドルフ以来の無敗三冠を達成。サンデーサイレンス産駒として初の三冠馬誕生。

強かった。配当は歴代最低配当の倍率1.0倍で元返し。単勝支持率は79.03%という脅威の数字に関わらず、異次元の末脚、圧倒的な強さを見せた。

これほどの期待を寄せられ、いとも簡単にとも思えるぐらいに期待に応えるやつに尊敬をせずにはいられなかった。こんなに強い馬に出会えるのは一生に一度あるかどうか。歴史の瞬間に立ち会えた感動で涙が溢れた。

これからどういう道を歩むのか。ジャパンカップで世界を制すか、有馬記念で夢を制すか、両方成し遂げ、史上最強の名誉を得るか、楽しみでならない。

靖国参拝と中国 

October 20 [Thu], 2005, 16:58
中国が靖国参拝を嫌がる理由はやはり、「中国を侵略した」とされるA級戦犯たちが祀られている場所に、日本の首相が参拝することに対する不快感が、第一にあるのは間違いない。
ただ、これは中国の「外交カード」という見方も強い。中国当局は、いざというとき、「靖国カード」を切ることで、日本政府を窮地に追い込み、自国の立場を有利にする…そんな影が、見えかくれしないわけではない。
そもそも靖国問題の前に、1982年、いわゆる「教科書問題」が浮上するわけだが、これも、日本メディアの報道によって内容を知って、はじめて中国が日本政府に抗議をするようになり、政治問題化したもの。靖国の問題には疎かった。靖国神社とそれをめぐる政治家の動きも、1985年近辺になって、ようやく把握した。こうした中、靖国という「外交カード」が登場する経緯は次の通りである。


『よくわかる政治』 辻 雅之 AllAbout

「タカ」と「ハト」 

October 19 [Wed], 2005, 17:39
自民党内には、「タカ派」と「ハト派」と呼ばれる思想の違いが見える。一般に、

タカ派・・憲法改正(特に平和主義をうたった第9条の改正)に賛成、国家の団結をより重視
ハト派・・憲法改正に反対(「護憲」)、国家よりも個人の幸福追及を優先

と言われる。主な政治家を挙げると、

タカ派・・小泉首相(森派)、石原慎太郎東京都知事、中曽根元首相、山崎拓
ハト派(中間派)・・野中広務元幹事長(橋本派)、田中真紀子、加藤紘一(宮沢派)

という感じになります。中国とのパイプが強い派閥や人物はハト派、又は中間派になるようだ。
このようにみると自民党には「改革派か抵抗勢力か」というだけでなく、タカ派かハト派か、という別の対立の図式があることがよくわかる。
小泉首相が構造改革を行っていく上では、どうしても「ハト派であり改革派」の人々の協力が不可欠。参拝はしても、彼らに配慮しなくてはならない。その当たりの微妙さが、参拝につながった可能性もあるといえる。

自民党の思想・人間関係、かなり複雑です。

『よくわかる政治』 辻 雅之 AllAbout

自民党内事情 

October 18 [Tue], 2005, 17:19
靖国神社への参拝理由は、自民党内の対立をゆるめ、結束を強化するためにおこなわれてきた面がある。
終戦記念日にはじめて首相が参拝したのは1975年の三木首相がはじめて。ただ、これには複雑な自民党の党内事情があった。三木首相はもともと「ハト派」の色が強い政治家で、あまり参拝に積極的ではなかったはずだが、小派閥出身で政権基盤が弱かったため、政権を維持していくためには、いろんな勢力との妥協が必要だった。その妥協の1つが、首相による終戦記念日参拝だったわけ。もっとも、あくまでプライベートとし、政教分離原則に違反しないよう気をつかっていた。その後、これが慣例として、福田首相・鈴木首相・中曽根首相によって終戦記念日参拝が行われた。

1985年の中曽根首相が「公式な」終戦記念日参拝を行ってからは、公式でも非公式でも、首相の終戦記念日参拝は行われていない。あまりの堂々とした「公式参拝」だったため、かえって靖国神社のA級戦犯問題が表面化し、国内・国外とわず激しい反発がおこってしまったからだ。

その後、旧橋本派の巨大派閥の基では、こうした統率が不必要であったが、「反橋本派」をかかげて総裁選に勝利した小泉首相には、参拝の必要性が再び出てきた。

そして今回の参拝の場合には、中国、韓国などの国からの圧力に屈したと見られることを一番に警戒しなければならなかった。

『よくわかる政治』 辻 雅之 AllAbout

1つではない靖国問題 

October 17 [Mon], 2005, 18:28
靖国神社というのは明治時代、旧江戸幕府側の勢力と新政府軍の戦争である戊辰戦争での政府軍の戦死者をとむらうためにできたもので(当時は「東京招魂社」)、以後、日本軍の戦死者を神として祭るという珍しい形の神社として、今日まで発展してきた。
こんなところから常に政治的意味を持つある意味特殊な神社であるといえる。

1つ目の問題は、首相の参拝が憲法で定められている「政教分離の原則」に違反するのではないかということ。本来、宗教に国家が肩入れしたり、あるいは弾圧したりすることなく、中立的な立場をとらなくてはならない。
特に公明党は最大の支持団体である宗教団体、創価学会が戦争中はげしい弾圧を受けており、そのことから首相参拝に対する批判がもっとも強い政党の1つとなった。
公明党が自民党と連立基盤を持ちながらも、対立することがある理由はこういったことからであり、これが火種で、太い信頼のある両党のパイプが折れる可能性もある。

もう1つの問題は、靖国神社が「A級戦犯」を祭っているということ。A級戦犯とは日中戦争〜太平洋戦争の原因をつくり、アジア各国を侵略したという罪に問われ、国際裁判(東京裁判)によって有罪、一部は死刑になった当時の政府首脳、軍首脳たち。
国際的にはアジア侵略の「犯人」とみなされている人物。それを首相が神として「参拝」することには、外交的にも大きな問題があるというわけ。
中国や韓国はこの点を問題視し、今までも首相や大臣の靖国神社参拝に、はげしく反発している。

これらの問題点を抱えながらも、参拝する理由とは・・・。


『よくわかる政治』 辻 雅之 AllAbout
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