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February 18 [Thu], 2016, 3:37


階段を昇り、右に曲がると黄昏の街。
見慣れた、けれど懐かしい景色を目にして気付いた。


この街に来るのは父の他界以来だ。


あの頃は、毎日 毎日 この景色を目にしていた。
希望とか、諦めとか、そんなものすら抱けないくらい突然の事態に食らいついて行くのに必死だった。
父が回復した時に、支えにならなければいけないこちらまで倒れてしまったら元も子もない。
深く考えたら、立ち止まったら、気を張っている糸が切れてしまうかもしれない――――よく働いていない様でいて、妙に冷静さもあったあの頃の頭の奥底では、そんな意識が働いていたのかもしれない。


そんな事を考えながら、もういない父の病室の方を見つめて信号を待つ。

この街に久しぶりに来る最初の用事が音楽に纏わる事でよかった、と思う。
なんだかよくわからない、くだらない理由でなくてよかった。
そんなことで何かが変わるわけでもないけれど。
でも、父も喜んでくれるだろうし。




突然に倒れて、気がついた時には病室に寝かされていた父は混乱の所為か不穏状態になった。
倒れて何日目かの昼、

『S先生から聞いたよ、第一回○○○○賞をとったんだって?』
『受賞した曲は、どんな作品なの?』

と、父が若い頃、とてもお世話になった故人の名を冠した作曲賞(そんな賞は存在しない…今のところ)を私が受賞した夢を見たらしく、それを現実の事と思い私に尋ねてきたことがあった。
思わず、え?何の事?と言ってしまったけれど、S先生から聞いたのだ、どんな曲なのか、授賞式はいつか、と何度も嬉しそうに訊いてきた。
この状態で彼の言葉を否定をしてもいけない事はわかっていたので、ああ、うん、と受け流しながら、父がどれだけ音楽の道を選んだ私を気にかけているのかを改めて感じた。

そして、その期待に応えられる程の状況ではない自分が腑甲斐無く思えた。





間口の狭い、店の2階。
必要なものは幸いすべて在庫があって、何軒も回らずに済んだ。

あのあと―――葬儀を済ませ、煩雑な手続きを終えて心の整理をつけたあと―――また師匠のところへ通い出した。
父が倒れる前よりも、少し、本当にほんの少しなのだけれど、書くスピードも上がった。
そして、作曲のほかにも、別のカタチで音楽を楽しめそうな機会も友人にもらった。


この街に久しぶりに来る最初の用事が音楽に纏わる事でよかった。
些細な事だけれど。
些細な事でも、とてもよい刺激になるかもしれない。
どこか…”上”の方にいる父も楽しんでくれると、いい。


大きな荷物を抱えて、もういない父の病室の方を見上げた。




***************************************

気がつけば、長い間放置しっぱなし。
もう閉じてしまおうかと考えたこともあったけれど。

誰も見ていないから書ける事もある。

ちょうど好いや。
時々、書きに来よう。



感激雨霰 

April 13 [Tue], 2010, 1:31
前回の日記はドン暗い雰囲気でしたが、
実際はひとのあたたかさを感じられる出来事だったのもあって、ドン底な感じだったわけでもなく。

その翌々日くらいにはだいぶけろっとしとりました。


しかも、そのまた数日後には未来が明るくなる様なありがたーい打診なんかもいただいたりなんかして。
今日(つうかゆうべ)は、その件である場所へおじゃまさせていただき、よいお勉強になりました。


真面目に生きてりゃ、神様は褒美をくれるもんなのか。


昨日(つうかゆu…略)には、デトックス(の様な事)も出来たし、学生最後の学年の初新学期、よいスタートが切れそうです。




昔から思ってることですが、私ゃ人に恵まれてるみたいだわ。

いろんな方々に救われて生きておる気がします。
力いっぱい感謝していかなきゃね。

ありがたや、ありがたや。

サイゴのネガイ 

April 01 [Thu], 2010, 4:12
世界は優しくて、あたたかで…けれど 無慈悲だ。



それでも


その胸に

この胸に


久しく永久に光がある事を願わずにいられない。


どうか、幸あれ。

ミチル 

March 30 [Tue], 2010, 23:05




ひたひたに満ちた夜。

遥か頭上では、表面張力のぎりぎりで持ちこたえる様に佇む銀色。

厳しさを少しだけ秘めた寒さは私を包んで、心を何処かへと漂わせてしまう。



胸が、騒ぐ



―あの月の様に、明日になれば溢れ零れてしまうのかもしれない―



弦の音が耳に蘇り 震える指が空を彷徨う



流れ出したその雫の行く先が あの空の向こうの朝陽にあると、いい。

嘘といって 

March 08 [Mon], 2010, 3:18
やりきれない。
昨年から、ちょっと、素晴らしい才能をもった人々が亡くなりすぎでキツいなあ、と思ってたけど。

ここへきて、先月の ALEXANDER McQUEEN とさっき知った Mark Linkous の大好きな2人の死が、ツラすぎて。



それぞれ、彼らの胸の裡や、おかれていた境遇やらなんやら、は、わからないから、その 終わり についてはなにもいえないけれども。

まだまだ、イイもん作って魅せてほしかった。
と、思ってしまうのは、ファンの身勝手かな…。



せめて、これからは、ずっと ずっと やすらかに眠れますよう、祈りたいです。




ちょっと、もう、キツすぎるので、吐き出したくて。
たまたま見た人、いきなり暗いの読んじゃうことになったらスミマセン。

helios 

August 26 [Wed], 2009, 0:59
久々更新。

一足早く、昨日夏休みが終わり。


そして、今日は今年の夏最後のお楽しみ。

Helios Live !



メインでお目当てのHeliosは機材トラブルなんかもあったりで、観ていてハラハラしたりもしたけれど、他にもXELA, aus, Hologram …と、ニカいいとこどり!なLiveで楽しいひととき。



レッスン終了後に慌てて代官山に急いだおかげで、最前列でじっくり演ってるとこ観察。
サスガに2年以上オンガク学んでると機材やなんかが気になってしまうので、至近距離で観られるのは嬉しい。



機材トラブルは大変そうだったけど、でも、あの人(Keithさん)器用だなあ…!

と、感心。

『生ドラムを加えたライブならではのセット』と聞いていたから、ドラマーさんも一緒なのかと思ってたら、PCやキーボードの機材の載ったテーブルの傍らにバスドラとスネアとハットが…。

PCやキーボードいじってたかと思ったら、要所要所でスティックに持ち替えていきなり叩く…。
場合によってはバスドラ踏みつつ、片手でスネア叩いて、もう片方の手でキーボード弾いてた…。


やっぱ、いいもん作る人はレヴェルが違うのか…。


自分も精進せんとー!







因みに、終演後すぐにお客さんがいるフロアに近い場所に出てきてくれていた…!

お客さん、サイン貰ったりしてる…!

わ…私も…!

と、思ったけど、上の階のロッカーにノートとかペンケースとか置いてきてしまってたので無理でした…。


五線ノートの表紙にサイン…欲しかった…。

…今よりマシな曲作れる様になりそうじゃない、そんなとこにサイン貰えたら…。(←…。)

うりゃっっ! 

July 18 [Sat], 2009, 8:02
いつも思うけれども、第一線で活躍されている方達は、押し並べてやっぱ頭の回路が精巧だなあ。と、思う。






今まで味わったことのない規模の懇親会で面食らったけれども、

すさまじく良いエナジーに満ちていて、密度の濃い時間を味わう。


自分にとっての栄養となる様なものってのは、物の鑑賞だけではなくて、人と会って頂く刺激がやっぱり大きいのね。と、当たり前すぎることを改めて実感。


勉強になりました。

あんな集団のなかで私も対等に渡り合える様な人間になりたいなあ…と、いうか、なるぞ!



と、青臭いと言われそうなことを相当真面目な心持ちで思っている現在。





私で役立てるんか? とビビる様な提案なんかもいただいたりで、

恐くもあるけど『ここで頑張らんでいつ頑張るんだ』って感じなので、もしほんとにお話が実現するなら、ある意味「バカ」になって頑張らねば、だわ。






ついこないだも書いたけども、今年の夏は、成長と飛躍のための時間になる様にしたい。




今までに身につけた武器だけで、どこまで行けるのかはわかんないけどね。

でも、一歩でも多く、進んで行けたなら。





兎に角、出来るだけたくさんの作品制作と『良い』ものの鑑賞と、多くの人との交流!

これまた当たり前すぎることだけども、改めて誓う、夏の朝。





(…そして、一睡もしてないのに矢鱈ハイな今。)

Lesson 

July 15 [Wed], 2009, 0:52
なんと、自分は人に恵まれたのだろう、と思った。


「そんなに辛かったのか」と、傍らで穏やかに呟いた声の、なんと優しかったことか。


親と、この師匠からの恩だけは、何があっても忘れてはいけない。
それ忘れたら人として終わり。

そんくらい、救われた気分だ。



これだけは、覚えておかなきゃ、と思ったので、覚書。






今年の夏は、もっともっと、成長しなければ。

そうでなければ、嘘になる。




やることだらけだ。

ぎっしり 

April 24 [Fri], 2009, 2:57


時間割が、わりとすごいことになってるぞ。




あと、授業内容の濃さ。







行きたい美術展やらなんやらもたくさんあるのに、スケジュール確認してみるとすべて行けるか微妙…(涙)

※因みに、今のとこ、「万華鏡の視覚展」と、「阿修羅展」には行きました。
新旧の、奇想。
どちらも刺激びしばし貰える展覧会でした。






そんなこんなで、余暇の時間は慣れるまでは今のとこ削減気味な日々ですが、昨年度までの2年間でも充実してたにも拘らず、より一層深くつっこんだ内容の授業が増えて、すごく楽しい毎日です。

理論の授業は一層良い先生が担当になったし、昨年度まではクラシックコース在籍なために諦めざるを得なかったデジタル系の授業もまた、充実してきたし。





なにより、MAX/MSP の授業が…!
秋には、ミュージック・コンクレートの授業も…!



ついに、プログラミング(といっても、ビジュアルプログラミング言語だけども)にまで手を出せるとは…。
学校入学前は、PC自体あまり有効活用出来てなかったのに…(遠い目)。


まさかそんなマニアックな授業まであるとは思いもよらなかったのもあり、自分にとって大好物なジャンルの授業が増えて、もう、嬉しくて、嬉しくて…。

しかも、学割だとMAXって安いのね。
欲しいいいい!
…使いこなせる見通しがたった暁には、是非ゲットしたいと思います。





Jitter もついてるから、究めればインスタレーションだって可能だぜ☆

(それに見合うだけのセンスがあるのか?とか、一体ドコへ向かうつもりだ。というツッコミはナシの方向でお願いしたい。)





兎に角、出来るだけたくさんのものに触れ、聞いて、観て、学んで…いきたいなあ、と思うちょる昨今です。





昔、ある芸術家が、


「自分は、自分に養分を与える(インプットする)時間も、(行動の)時間割に初めから入れてるから。苦にはならない。」


といったことを言っていたのを思い出します。





いつまでも、そんな風に思って行動していきたいものです。

夜明け前 

April 02 [Thu], 2009, 2:02










気がつけば、長いこと放置。



生きてます。




一体、いつぶりだったか、と前回の日記を見返してみたら、
「冬休みがやっと明けた」
という内容でたまげました。


ひええ。



その後、
卒業試験を終え、
無事最後の音出し(一管編成オーケストラ1曲とSAX4重奏1曲)を終え、
卒業式を迎え(そしてみんなで飲みまくり)、
矢鱈遅い編入試験を終え、
無事編入試験に合格し、
風邪をひき…



と、

いろいろなことがありました。

怒濤の3ヶ月弱でしたが、すべて無事に終え、そして新年度が迎えられることが嬉しいです。





さて、いま、上にも書きましたが、そんなこんなで編入しました。
同じ学校のなかの、4年制の学科の3年次へ。


これは、昨年秋頃から、考えていたことで。
学んでみればみる程、まだまだ、学びたいことがあり過ぎて。
奥が深い…のは、勿論わかっていたけれど、改めて、実感したので、決めました。


それを許してもらえた、周囲の人たちや環境に、感謝せねば。
そして、残り2年間、今までの2年間より一層、悔いのない様にせねば。

というのが、今の気持ちです。


卒業したら、2×歳(無駄に伏せ字)ですしね。





頑張ります。
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