成松だけどセレベスメダカ

October 21 [Fri], 2016, 19:40
私の好きな小説は「博士の愛した数式」という本になります。この小説の主人公は、ある事故により脳に障害を負ってしまったため、記憶力や注意力や人間関係を保つ能力が少し健常者と比べて低くなってしまっていることを念頭に入れて読んでいくと博士の対する愛着が湧く本ではないかと個人的に思っています。博士は脳の病気のため、奥さんだった方との関係もうまく保てずに離れで一人で暮らしているため、身辺処理を行うための『家政婦』さんを雇い、生活の質を保っています。その家政婦さんと主人公と家政婦さんの息子(あだ名はルート)との3人で繰り広げる『数学的なやりとり』もとても面白いと思っています。博士は大学の数学の先生であったため、数学をこよなく愛しています。家政婦さんやルートとの会話のやりとりの中に数学的な会話がたくさんでてきたり、難解な数学の問題を解く博士の姿も小説の中に出てきます。私は、昔リハビリのスタッフとして勤務したことがあるため、本を読むに当たり博士には世間一般的に『高次脳機能障害』と呼ばれる障害を負っている方ではないかと推測できました。特に記憶が80分以上持たないとかの症状は、リハビリによる訓練でもう少し改善できる症状ではないかと思いながら読みました。また、数学的なセンスは脳が障害を受けても比較的保たれている部分に凄さを感じ、自分がもし同じような病気であったら、もっと数学的な事を忘れてしまうのではないかと思いながら、これは小説だからと自分に言い聞かせながら最後まで読んだ本になります。また、本を読んでいて感じたことは、別棟で暮らしている元妻の主人への愛情が少し伝わってくる場面や家政婦さんの息子のルートに数学の楽しさを教えていく部分が博士の事故に遭うまでの元の性格ではないかと思い、病気で少し性格が変わってしまったように思われがちですが、もともとは優秀でとても優しい数学を愛する一人の男性ではなかったのではないかと推測しながら読みました。最後に、家政婦さんも主人公の家政婦さんを一時期離れてしまうこともありますが、家政婦さんの息子のルートが数学の先生になる設定なども感銘を受けるくらい楽しみながら読みました。人は脳梗塞や脳を損傷する事故をしてしまうと、記憶力や注意力が落ちてしまったり、考えたりすることもままならなくなってしまう場合があります。個人的には、リハビリを受けながら家政婦さんを雇い博士が生活をするともう少し楽しい人生になったのではないかと思いました。特に、医療関係に進みたいと思っている高校生などに読んでもらいたい本だと思っています。




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