2012年2月18日 ラングドック・セミナー
2012.02.21 [Tue] 12:56
先週の土曜日、近くのレストランの中間時間を使わせて頂き、
ラングドック・ワインセミナーを開催致しました。
今まで、ラ・ヴィネではシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール、アルザスに
スポットをあてたセミナーを行ってきましたが、ラングドックは初めての試み・・・。
お客様が集まるか少し心配だったのですが、
当日は30名弱の南仏ファンの方にお集まりいただきました!
今回初めてセミナーを行わせて頂いたお店は「NOSTALGIE table」さん。
ガーデンプレイスのすぐ裏手にある素敵なイタリアンのお店でした。
マネージャーの金丸さんはピエモンテ州カナレにあるマルヴィラのアグリツールリズモで働いていた経歴を持つ、とってもイタリアワインに詳しい方でした。

明るいガラス張りの店内。
古き良きイタリアをイメージした落ち着く内装。
今度ゆっくりとワインを飲みにきたいな・・・。

<ラングドック・セミナー>
それでは当日のワインをご紹介いたします!

CREMANT DE LIMOUX CARTE NOIRE VIEILLE EX DRY SALASAR 写真左
シャンパーニュよりも100年以上古い発泡性産地とされるリムー。
サラザールはもっとも南部の、CAMPAGNE SUR AUDEに100年続く老舗です。
モーザック種のほんのり苦味を含んだ酸とミネラル、リンゴや桃のアロマが心地よいアペリティフ向きのクレマン。年号表記なしですが瓶内熟成を5年しているので、泡立ちがすごく細かいです。
LIMOUX BLANC LAS GRAVAS 2009 CHATEAU D'ANTUGNAC 写真右
リムーではその標高の高さを利用して、ラングドックで最も上質なピノ・ノワールとシャルドネを栽培しています。1997年、マコネのドメーヌ・ドゥー・ロッシュが南仏のシャルドネの可能性を追求する為に始めたのがこのシャトー・ダントゥニャックです。リムーで最も冷涼な小高い山の頂上(500m)の畑の北向き斜面に植えられた高樹齢のシャルドネを使って仕込まれます。ハーバルで芳香性の高い印象は、この地区のシャルドネらしい表現です。

MINERVOIS COUP DE THEATRE (CINSAULT100) 2009 DOMAINE LA ROUVIOLE 写真左から1番目
カルカッソンヌの北部に広がるモンターニュ・ノワールの東の麓に広がるミネルヴォワ・リヴィニエール。乾燥しがちなミネルヴォワでも適度な雨に恵まれ、ワインに柔らかな複雑味を与えます。「クープ・ド・テアトル」はその年に成功した単一品種で仕込まれるコンセプト・キュヴェ。09年はサンソー100%というなかなか飲む機会の少ないワインです。果実味が非常に豊かで、アルコールの収斂性からくる渋みが少ない優しいタンニンが特徴的です。
このあたりから南仏ワインの
MINERVOIS COUP DE THEATRE (SYRAH100) 2007 DOMAINE LA ROUVIOLE
写真左から2番目
2007年のクープ・ド・テアトルはシラー100%で仕込まれました。
真っ黒な外観、濃厚なプラムの香り、甘スパイシーは味わい。
なのに飲みやすいのは何故でしょう?
全体を軽やかな印象にさせるハーバルな香りのおかげでしょうか。
CABARDES L'ASPHODELE FONT JUVENAL 2005 写真右から2番目
CABARDES LA SAUVAGE 2005 FONT JUVENAL 写真右から1番目
カバルデスは1999年から正式にAOCとなったラングドックのワイン産地。
城塞都市カルカッソンヌの北側に広がり、大西洋の気候と地中海の気候の影響を受けるため、
葡萄もカベルネ、メルロなどと、シラー、グルナッシュなどが植えられており、南仏よりもボルドーに近い印象です。
他品種を使い分けるノウハウはさすが元苗木業者だったフォン・ジュヴェナル!
CABARDES L'ASPHODEL 2005
このキュヴェはメルロー主体に仕込まれます。
ボルドー右岸のような香りの雰囲気にシラー由来の酸とタンニンが現れる個性的なバランスが○。
LA SAUVAGE 2005
こちらは世界市場を標準にしたカベルネが58%、シラー15%、メルロ18%、グルナッシュ9%というキュヴェ。
ラスフォデルと比べ、全体にタンニンが引き締まった味わい。これからの熟成も可能なポテンシャルです!

LANGUEDOC MONTPEYROUX HEMERA 2007 DOMAINE DES GRECAUX
写真左(写真はマグナムですがリンク先は750mlです)
世界を渡り歩いた末、98年にラングドックにたどり着き、ワイン造りをはじめたアラン・カジョル・ガゼ。
このエメラは、モンペイルー最上のテロワールを持つ標高300mに位置する石灰岩の大地で有機栽培されるシラーを主体としたトップキュヴェ。ガリグー由来のタイムやローズマリー系の香りがたまりません!
COTEAUX DU LANGUEDOC CLOS SYRAH LEONE 2002 DOMAINE PEYRE ROSE
南フランス・ラングドック地方、モンペイルーから西へ約20キロの山中。。
強力な生命力を持つハーブしか育たない、地中海性気候の石灰質乾燥地帯。
1983年、マルレーヌ・ソリア女史はそれまでの不動産業界のキャリアを捨て
この荒れ果てたガリッグ地帯に自身のドメーヌを造るため移り住みました。
そして、ブルゴーニュのグラン・クリュを凌ぐ超低収穫で育てられたブドウを、
マダムがたった一人で醸造と熟成管理を行っています。
艶やかな深みをたたえた、桁はずれな爽快感。
熟成させたピノ・ノワールに匹敵する官能的な芳香。
20年以上熟成させると最初から最後まで圧倒的なトリュフの香りが
飲み手の心を支配するそうです。
未だに、強烈なアロマと素晴らしい深みを備えた2002ヴィンテージですが、
不思議と体に、す〜っとしみ込んでくる優しいワインです。
もともと、芸術家でもあった彼女が造りだすそのワインは『商品』ではなく、
アーティストが生み出すまさに『芸術品』そのもの。
いいワイン=適切な熟成期間を経て出荷(10年近く蔵元で保管)。
でも、キャッシュフローが悪い……。
すべての生産者が抱えるこの永遠の課題を、いとも容易にやってのけるソリア女史。
現地でも星付きレストランに直行してしまって入手困難なクロ・シラー・レオンは
日本では、直接買い付けを行っているラ・ヴィネのみが取り扱いを行う南仏の超レアワインです。
最後は甘口タイプのデザートワインです!

MOUT DE RAISAN PASSERILLES(500ml) FONT JUVENAL
ウ゛ィオニエをパスリヤージュ(天日干し&遅摘み)で乾燥させ、エキスのみを搾った甘口ワイン。
まるで香水の様な華やかな香りが口いっぱいに広がります。
ぺたぺたっとした甘みではないので、レアチーズケーキやフルーツと合わせてもいいですね。

一言で「南仏ワイン」とまとめてしまう事がもったいないラングドックのワイン。
たゆまぬ生産者たちの努力で、銘醸地を追い越す日は近い!と、
色々とテイスティングしてみて感じました。
昨年の買い付けで訪れた南仏生産者の紹介に熱が入った久保ソムリエ、
そして1時間半ご清聴していただいた参加者の皆様ありがとうございました。
ラ・ヴィネでは毎月ワインセミナーを開催しています!
次回は・・・
2012年3月24日 13:00〜
『シャトー・ヌフ・デュ・パプを始めとする南部ローヌ・セミナー』です!


















