西洋料理シイナケンジでのワイン会
2010.08.28 [Sat] 02:29

皆様こんにちは、沼田です。
8月27日に行われた神楽坂の「西洋料理 シイナケンジ」でのワイン会の様子をアップしていきたいと思います。
今回も素晴らしいワイン会となりました。



さて、ここは中尾ソムリエが以前一緒に働いていたという椎名シェフがオープンしたお店。
何故フランス料理やフレンチではなく「西洋料理」にしたかというと
「フランス料理は愛しているけど、たまにはパスタやカレーも食べたいだろうし、気軽に肩肘張らずに食事とお酒を楽しんでほしい。」
というシェフの優しい気持ちからこの名前をつけたんだそうです。
実際ランチで出している「超ポークカレー」は人気の一品!食べてみたい・・・。
何が超かって?それは行って確かめてみてください(笑)



神楽坂の2番出口を出て右へ、国道まで出てそのまま道なりに右へ曲がります。
1分ほど左側のビルを見ながら歩いていれば見つかるでしょう、詳しくは「HPの地図」で。


店内も綺麗でテーブル席、少しのカウンター席、奥まったところに4名席などがあり、落ち着ける雰囲気。
一人でも大勢でも、様々な用途に活用できそうです。

そうそう、今回のサポート役は私だったのですが、お店に行くまで料理とワインを知らず、ドキドキワクワクしていました(笑)
少し押しましたが19時20分頃開宴。

まずはスパークリングをサービスし、椎名シェフからご挨拶と本日の料理の説明。
今回は野菜を中心としたフルコース。



アミューズは「完熟トマトとサバ、バジルを使用したカナッペ」
ジューシーなトマトの味わいとサバが絶妙にマッチ、バジルがアクセントを加え、全体の味わいを引き立てていました。

ここに合わせたのは「BUGEY CERDON METHODE ANCESTRALE S.A. NATHALIE ET PASCAL BONNOD LACOUR」のロゼ・スパークリング!

これはボージョレなどで使用するガメイを使ったサヴォワ地方のAOCであり、ラズベリーのような華やかなアロマと黒葡萄らしい穏やかなタンニンが心地よい逸品です。
爽やかで夏の疲れを癒してくれるような、そんなスパークリングでした。もちろん相性も○。



お次の前菜は「ほろほろ鶏のゼリー寄せ」です。
これには写真では見にくいのですが底にはコーンスープ、そして透明なトマトゼリーを使用、奥に見える赤いのはビーツです。
それにほろほろ鶏と賀茂ナスが入っており、冷たくてスッキリとした中にちょっと癖のある鶏の旨味がぎっしり!

この料理には「CONDRIEU LA PETITE COTE 2008 DOMAINE YVE CUILLERON」を合わせてみました。
以前飲んだ時に樽の風味が強く開くまでにかなりの時間が掛かったので、当日の15時に抜栓しておいてもらったもの。
5時間経過し、まさにベストな状態!
滑らかな質感と力強いエキス分、若いヴィオニエとは思えない蜜っぽさと綺麗なミネラル感が素晴らしい。
時間と共にさらに開いていき、桃やパパイヤ、マンゴーなどの南国のフルーツの香りも出てきます。
個人的にヴィオニエが好きでない私ですが、これには恐れ入りました・・・。
冷たいトマトのゼリーと濃厚なコーンスープ、それに癖のあるほろほろ鶏がアクセントになり、コンドリューとの抜群の相性を見せてくれました!

ここまでの2本。

左がサヴォワ地方のビュジェ・セルドン、右がローヌ地方のコンドリューです。
コンドリューは在庫無し、また取れれば仕入れておきたいと思います。



そして魚料理は「夏野菜の蒸し煮、魚介のムーリーヌと白ワインのソース」
帆立貝とメダイを使用したムーリーヌ、野菜はオクラ、チンゲン菜、枝豆、ピーマン、ズッキーニです。

これに合わせたのは「BOURGOGNE BLANC 2004 DOMAINE LEFLAIVE」、白ワインのソースですので合わない訳がありません!
程よく溶けた樽香とトロピカルフルーツを思わせる香り、そのあたりのピュリニーを持ってきても太刀打ちできそうにないほどレベルの高い味わい・・・。シャルドネとして、やっぱりルフレーヴは凄いと思いました。

余談ですが・・・ワイン会が終わった後に料理と余ったワインで試食をしていたのですが、この魚料理とアミューズで出したビュジェ・セルドンが素晴らしいマリアージュ(笑)!
中尾さんと顔を見合わせて「これは旨い!」と唸ってしまいました。
ワインと料理は合わせてみないとわからないものですね。



さて、本日のメインディッシュは「根菜とフランス産仔鳩のポトフ仕立て」
鳩で取ったコンソメと胸肉を使用しています。
窒息鳩を用いて仕込まれており、少し血の香りもあります。シェフは「もっとエピスを加えたかったけど、お客様の好みもあるから・・。」とおっしゃっており、少しだけシナモンを使いました。
根菜は冬瓜、南瓜、牛蒡、大根、そしてポロねぎです。
お客様からは「しっかりと根菜の味わいが楽しめて美味しい。」と評判でした。

ここに持ってきたのは「CHATEAUNEUF DU PAPE 1995 CHATEAU DE BEAUCASTEL」です。
ローヌ地方、シャトーヌフのトップ生産者、ボーカステルの極上ヴィンテージ!
今回は通常ボトル(750ml)とマグナムボトル(1500ml)をご用意し、違いを試してもらう事に!
どちらも早めに抜栓しておいたのですが、開けたてから感じるパワーと黒系フルーツや紫色の花、黒糖、動物臭も感じさせる複雑な香りが凄まじく、思わず圧倒されてしまいました・・・。
やはり通常のボトルの方が熟成が早く、開いて柔らかくエレガントになっていた印象。
マグナムは固く、同じ年とは思えないほど力強さがありました。
マグナムの方が良い原酒が使われているのかな?と思うほど、中心にエキス分の強さが感じられたような気がしました。

ここまでの3本。

通常ボトルとマグナムボトルの同時試飲、こんな機会はなかなか無い楽しい経験でした。
残念ながらルフレーヴは店頭に在庫無し、ワイン会用に残しておいたストックだったのでこれで終わり。



ここで「コンテとサラダ」、そしてシャンパーニュ!!
コンテは言わずと知れたセミハードタイプのチーズ、必ず常備しておきたいワインの友です。

シャンパーニュは「PAUL DETHUNE BRUT PRINCESS DETHUNE」
ラ・ヴィネで最も長くお付き合いしている蔵元の一つであり、グラン・クリュであるアンボネ村の生産者。
このキュヴェはピノ・ノワール50%にシャルドネ50%を使用した蔵元で人気のシャンパーニュ。
名前はプリンセスと可愛いですが、味わいはアンボネ村らしいパワフルな出来。
デゴルジュが2010年2月と最近だった為、少し大きめの白ワイングラスでサービスしました。
厚みのあるエキス分とブリオッシュのような香ばしさがうまく溶け合い、蔵元のレベルの高さを感じさせてくれます。
ラ・ヴィネで行っている「ワイン頒布会」の9月コースに入れる予定ですので、現在店頭では扱っておりません。
頒布会で使用した後、残りの3〜4本は店頭でどなたかにお売りしようと考えていますので気になる方は是非どうぞ。



デザートは「ティラミスとチョコレートのマカロン」でした。

ワインはシャンパーニュと同じ作り手の「RATAFIA PAUL DETHUNE」
ラタフィアというのはワインを造った後に残った葡萄の搾りかすで仕込んだマールと葡萄果汁を混ぜて作った甘口のお酒。
この造り手のラタフィアは不思議とフルーツトマトのような酸味と味わいがあり、スタッフもお気に入りのもの。

ティラミスの上に乗せてあるのは「紅茶とリースリングに漬け込んだ杏のコンポート!」
このコンポートとラタフィアの相性が抜群!!

閉店後に聞いてみたところ、椎名シェフは「自分が料理を作り、ソムリエがワインを売る、これもマリアージュ。自分は料理の世界の人間だから、プロとして料理の中にも自分のイメージしたマリアージュを描きたい。」との事。
今日の料理のひとつひとつに椎名シェフの意識の高さを感じました。



最後はジュラ地方のマール「EAU DE VIE DE MARC DU JURA DOMAINE TISSOT」とコーヒーで締め!(コーヒーは写真撮り忘れ・・。)
樽熟成させたジュラのマールですが、葡萄品種はこの地の土着品種であるサヴァニャン。
程よい熟成感で柔らかく、アルコールの強さを感じさせません。
アルコールも40度を超えていたので皆様残されるかと思って見ていたのですが、アッサリ飲んでましたね・・・流石です。


しばらくゆっくりと食事とワインの余韻を楽しみ、23時頃全てのお客様を見送って終了。
皆様とても満足されておられたようで安心しました。
片付けをしている時にふと「あれ?中尾さん、今日ワインの説明してたっけ?」と考えてみると、ほとんどしてない(笑)
まぁ2人とも席を回ってお客様と話していたので必要無かったと思いますが。

中尾ソムリエ(左)と椎名シェフ

眼力のある椎名シェフは話してみるととても気さくな人柄で、とても楽しく会を終了する事ができました。
このブログを書く前に「椎名シェフのブログ」を見ていたのですが、料理が美味そう!
読んでいたら個人的にまた使いたくなりました。

今日はお疲れ様でした!!また宜しくお願いしますm(_ _)m