初夏。ピルウファスでのシャンパーニュの会
2010.06.12 [Sat] 03:54

こんばんは、久保です。

いよいよ夏がそこまで感じられる熱帯夜になりつつある今日、先程ラ・ヴィネ恒例のワイン会を終えてきました。



舞台は神楽坂ピル・ウ・ファス。

今回のお客様の何名様かは、すでにこのお店の顔馴染みで、料理に関してはもう絶大の安心感を抱くことのできる斉藤シェフの繊細で優しい味わい。そこに今回はすべてシャンパーニュを合わせるという会を企画し、ラ・ヴィネの数多いシャンパーニュの中からこれだ!というものを選び抜いてお料理と合わせました。

結果は・・・それは素晴らしかった!



はじめは僕にとって初めてのワイン会という気負いもありましたが、料理の素晴らしさ、ワインの素晴らしさが背中を押してくれ、口下手な進行ではありましたが、皆様、多いに楽しんでいただけたようでした。

今回は『シャンパーニュの会』と銘打ったので、ラ・ヴィネの得意とするレコルタンの銘酒を軸に、すこしコンセプトを持ってみようと、こんな流れにしました。


Le Brun Servenay Cuvee Diaphone S.A. magnum.
桃とパルマの生ハム


桃にほんのりバルサミコを効かすなど、輪郭のある甘みを引き立てる細工がしてあり、セルヴネイの熟度の高いシャルドネと、余韻に伸びるミネラル、生ハムの塩味が絡みます。
(シャルドネ100%)





Jacky Charpentier Cuvee Pierre Henri S.A.
帆立のそば粉クレープ包み、ハーブバターで


帆立の限りなく生に近く、熱だけが通った純度の高い旨みに、ディルやタイムなどのほんのり香るハーブバター風味がクレープで包まれ、ナイフで切っている感覚がないほどの柔らかさ。ここにシャルパンティエの艶のあるムニエが絡み合います。ここまで奇麗なピノ・ムニエには皆様びっくり。
(ピノ・ムニエ100%)





Deutz Cuvee William Deutz 1990
ヒラメのエスカベッシュ仕立て、バレンシア風


魚は肉厚なヒラメが用意され、表面はパリッと中はしっとりと仕上げられ、ほんのり甘いエスカベッシュ仕立て、オレンジの香るソースと蒸し野菜が添えられました。ここに今日のスペシャルであるこのシャンパーニュ。圧倒的な旨みを持ちながら、出しゃばらない。ピノノワール主体とは思えない、驚くほど繊細で優雅、軽やかで20年経っているとは思えない凛々しさ。このキメの細かい両者の質感には皆様、興奮を隠せないようでした!見事!
(アッサンブラージュ、極上1990年)








Vouette et Sorbee Saignee de Sorbee S.A
黒豚のロースト・キノコ詰めトリュフの香り、ラズベリーソース


本当なら、シャンパーニュの会ならではの赤ワイン、という選択もありましたが、ここは思い切ってロゼ、しかも個性の強いヴェット・エ・ソルベにしました。

ラベルもすっきりとモデルチェンジして、味わいもダイナミックさと繊細さを兼ねる、これもビックリな味!ドゥーツの90年の後で負けないのだからその実力は恐ろしい!

お肉は直前に栃木のもち豚に変更。白トリュフの風味が香るキノコが詰められ、これも最高のしっとり加減。。。火の入れ具合も最高で、ベリーをソースとした味付けがこのロゼとも素晴らしいマリアージュ!

開けたては淡いのに、注ぎ終わる頃はわずかな時間で酸化熟成して、ロゼ色が濃密なっていました。このワインは生き物ですね。
(ピノノワール100%)





Ratafia de Champagne Vilmart
マチェドニア・トロピカル


マチェドニアには今回、大胆にドゥミ・セックをシュワーっと上からかけて、料理の仕上げとする方法をとりました。しかもシャンパーニュはアンドレ・ボーフォールのもの。

お遊びと侮るなかれ、下に沈めたココナツミルクと、自家製ヨーグルトのソルベ、そして新鮮な果物とアンドレ・ボーフォールのドゥミ・セックの出会いも感動的でした。

え〜〜!贅沢!!
http://www.youtube.com/watch?v=nq0Yzw31PC0

そんな声もありました。いいんです、今日は贅沢しましょう。

気付いたら、時は10時。

食事中をずっとひとつのシャンパーニュで通すことはあれど、一品一品に異なるシャンパーニュを合わせていく、という今回の会は予想以上に満足度の高いものとなり、また、シャンパーニュの懐の深さを再確認した夜となりました。

これは次回も楽しみです。

今回はちょっと気合いを入れすぎて、オールスター勢揃いのようなラインナップにしてしまい、そりゃ旨いだろ!と言われてしまいそうですが、良いじゃないですか。美味しいものを感謝して享受することも大切です。

そして美味しいものを更に発掘すべく、フランスを駆け巡る。
そんなワインショップ・ラ・ヴィネに今後もご期待ください。

今回もこちらの要望を快諾し、最高のお料理を出していただいたピル・ウ・ファスの方々、そしていらっしゃっていただいたお客様、ありがとうございました。

想い出に残る会になりました!