アーティショーでのロワールワイン会
2010.04.25 [Sun] 01:44



今年3度目のラ・ヴィネ・ワイン会。

恵比寿のフレンチレストラン、アーティショーで春の訪れを感じさせるロワール地方のワイン会を行いました。


小雨が降り、なんだか肌寒い今年の春。皆さまコートを羽織ってのご来場です。


今回のテーマはロワール地方限定のワインと料理を楽しむ会、ということで、沼田ソムリエが昨年買い付けたワインを中心に、料理と合わせてみました。



La Vinee × Artichaut 2010.4.23 19:00

【ホワイトアスパラのムース・トリュフの香り】

Vouvray Petillant Symphonie Extra Dry 2005 Domaine Sylvain Gaudron
ヴーヴレイ・ペティヤン・シンフォニー・エクストラ・ドライ ドメーヌ・シルヴァン・ゴードロン


まずは食感を残したホワイトアスパラのムースに、ヴーヴレイの発泡性からスタート。
春が最も美味しいアスパラの新鮮な青さと、フレッシュで柑橘とハーブ、少しの苦味を持ち合わせた優しいぺティアンのハーモニー。シュナンブラン種の華やかで甘いアロマがありつつも、後味はドライに引き締めた秀作で、口の中でアスパラの甘さが引き立ち、余韻にはほんのりと効かせたトリュフの香りが残ります。


【鰯とジャガイモのプレッセ 黒オリーブとシェーブルチーズのソース】

Pouilly Fume L’Antique 2008 Domaine Florian Mollet
プイイ・フュメ・ランティーク ドメーヌ・フロリアン・モレ


続いての前菜はイワシとジャガイモを寄せたテリーヌに、黒オリーブ・シェーブルチーズのソースです。

ロワールといえば山羊のチーズの大産地でもあり、山根シェフもこのワイン会のどこかで使いたいと始めから思っていたようです。合わせたのはかなりミネラルの豊かなフロリアン・モレのサンセール。岩塩が溶けているかのような塩味のあるミネラルがあり、鰯の繊細な風味に輪郭をもたせていました。旨みも強く濃い味わいだったため、ソースに黒オリーヴとシェーブルチーズを使っていただきました。


【鰻のバロンティーヌ田舎風・焦した蕪を添えて 赤ワインのマトロートソース】

Bourgueil Cuvee Vieille Vigne 2005 Domaine des Mailloches
ブルグイユ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・デ・メイヨーシュ


そしてこの会の見せ場とも言えるクラシックなロワールの郷土料理、ウナギのマトロートです。

日本ではなかなかこういう太いウナギがないようで、ぶつ切りにしても充分な大きさのある浜名湖のウナギをシェフに仕入れていただき、生のまま筒状に鶏肉のムースを詰め低温調理。ふっくらと仕上がったところに皮目を焼きつけ、香ばしさをもたせてありました。

ロワールでも赤ワインで煮込んだウナギを、シノンやブルグイユなどの赤ワインで楽しむのが伝統的に親しまれていて、これは皆様も大満足。あっという間に皆様、食べ終わっていました。

この造り手のワインは醸造に樽を使用しないスタイルで、瓶熟による細かな澱も出ていて果実味と大地の風味が満載!このワインに対しても皆様カベルネ・フランの美味しさを再発見されたよう。大ぶりのボルドーグラスで楽しんでいただきました。


【フランス産ホロホロ鶏・アーティショーとフォアグラ詰めブランケットソース&カシスとフォアグラ詰めベリーソース】

Sancerre Le Saint Etienne Rouge 2000 Domaine Henri Bourgeois
サンセール・ル・サン・テティエンヌ・ルージュ ドメーヌ・アンリ・ブルジョワ


メインはフランス産のホロホロ鶏。ソースは2種類で、白く仕上げたブランケットソースの方にはアーティチョークとフォアグラが詰められ、赤く仕上げられた方にはカシスとフォアグラ、そしてベリーのソースです。

「普段の営業では絶対にやらないのですが、こういうワイン会なら特別に・・」と最後に語ってくれた山根シェフ。ワインと料理の相性は好みによるところもあるので、お好みの相性を見つけてみてください、というご配慮です。

というのも、合わせたワインが実に懐の広い熟成された赤ワインで、トリュフや茸、枯れ葉などのブーケと、赤いベリーのしっとりしたアロマが調和したもので、これはどちらでもありだな〜という試食での打ち合わせにて、「それなら2種類つくっちゃうか!」という経緯があったのです。

ホロホロ鶏もまた低温にてしっとりと柔らかく仕上げられ、これは見ている僕達も羨ましいマリアージュとなったようでした!

アンリ・ブルジョワのサン・テティエンヌも恐るべしで、このピノノワールは極上のブルゴーニュ・グランクリュのアロマです。もちろん酒質自体は軽く、10年の熟成でも縁にはレンガ色が見られ、飲み頃のピーク。しなやかで深みがあり、旨みが強くリッチなのに、口あたりは非常に軽やか。高級感がびしびし漂っていました。

あまりの美味しさに店頭のワインはこの会参加の方々に、すべてご予約を頂いてしまいました!



【南国のヌガーグラッセ・ロールケーキ風 鎌倉産フレッシュ金柑を添えて】

Vouvray Moelleaux 1997 Domaine Sylvain Gaudron
ヴーヴレイ・モワルー ドメーヌ・シルヴァン・ゴードロン


締めのデザートはパッションフルーツを使ったヌガー・グラッセに、フレッシュの金柑を添えたもの。

ぺティアンと同じく、シルヴァン・ゴートロンの甘口で締めくくりです。
買付に行った沼田ソムリエがこの蔵で最も美味しかったという、97年のモワルー。とろみがあり、まさにパッションフルーツや金柑などの黄色いフルーツのアロマがあり、素晴らしい相性。ヴーヴレイでは甘口が最も高く評価されるのが、こういうワインを飲むとよく分かります。

皆様、甘美なワインとデザートに、外の雨も忘れ楽しんでいただけたようでした。



ロワール限定のワイン会。初の試みでしたが、とても面白いものになったと思います。
アーティショーの皆様、今回もありがとうございました。またよろしくお願い致します。






次回6月はシャンパーニュ地方限定でのワイン会も神楽坂にて予定しています。

今度はローヌとかアルザスとかいろいろ企画してください、という声もいただきましたので、皆様の要望にお応えできるよう、また素敵なワイン会ができればなぁと思っています。


最後は無事のワイン会終了を近くのバーで乾杯!今日もワインの仕事をしていてよかったなぁと思える一日でした。