炭火焼ささのでのワイン会
2010.03.07 [Sun] 18:26

皆様こんにちは、沼田です。
今回は目黒にある焼肉店「炭火焼ささの」で行なわれたラ・ヴィネのワイン会の様子を載せたいと思います。


ん?どうなってるんだ?と思った皆様、首を左に傾けていただけると「ささの」と見えると思います。


さて、「焼肉とワイン」実際のところ相性はどうなんでしょう?
普通に考えればまず間違い無いと思いますが、焼肉と言っても部位がたくさんあり、塩、タレのどちらで味付けをするかでも大分変わってきます。
白ワインとの相性はどうなのか、香ばしい焼肉にピノ・ノワールは?などなど、個人的にもとても楽しみにしていました。

「ラ・ヴィネが焼肉屋で?」と思われたお客様も多く、興味半分の方や「年取ると焼肉を食べる機会が減るから、こんな機会がないとね〜。」と予約を入れてくださった方、年齢層も様々でわいわいと活気があり、楽しいワイン会となりました。


目黒駅から徒歩2〜3分の立地にあり、ビルの2階になります。オレンジ色の看板があるのですぐにわかるのではないでしょうか?


店内はとても綺麗でこじんまりとしており、カウンターで10席、テーブル席が2つ(4名ずつ)。
とても落ち着いて雰囲気のいいお店です。




今回のメニューですが写真と一緒にご紹介していきましょう。
「ナムル」


「サラダ」


「ユッケとレバ刺し」

この4つはロゼのシャンパーニュで合わせました。↓
CHAMPAGNE LOUISE BRISON - L’IMPERTINENTE - ROSE S.A.】
乳酸発酵をせず、新鮮な果物の風味が閉じ込められたシャンパーニュ。少し甘酸っぱい風味がナムルやサラダと合い食欲増進!これから先の料理が早く食べたくなります。
ユッケやレバ刺しも鮮度が良くとてもジューシー。旨みが口いっぱいに広がり、シャンパーニュの酸味を和らげてくれました。

こちらは「タンの盛り合わせ」手前からハラミ、タン先、タンすじ、タンもとです。合わせたのは↓

【JURANCON SEC - VITATGE VIELH - 2005 DOMAINE CLOS LAPEYRE】です。
南西地方で白ワインと言えばこのジュランソン。とてもキレがあるのですが、少しの樽香と2005年という極上の年に備わっている濃密な果実味がバランス良く、旨い!パイナップルや酸の乗ったオレンジの風味があるので、あえてレモンは絞らずに食べてもらいました。

阿保店長が『ここが今回のワイン会のメインと言っても過言ではない。』と言っていただけあり素晴らしいマリアージュ!
肉厚なタンもとに行くほどどんどん甘くなっていき、もう止まりません。
これくらい熟度の高い白ワインであれば塩、胡椒で食べるお肉とも相性がいいんですね。

5月の出張で南西地方に行く私に『こういうワイン見つけてきてね。』と無言のプレッシャーをかけられた感じでした・・・。


さて、後半は皆様お待ちかね「ハラミ(塩)」「ロース(タレ)」「カルビ(タレ)」の3種類。


焦げ目が付き、香ばしく焼き上げたこれらのお肉に合わせてみたのは↓

【BOURGOGNE COTES DE NUITS VILLAGES - LE CLOS DE MAGNY - 2006 DOMAINE CORNU】
メニューを見た時『え?ブルゴーニュ?』と思いました。線が細く軽やかでシャープなピノ・ノワールはタレに負けてしまうのでは?と考えていたので・・・。
しかし見事に裏切ってくれましたね!新樽を用いて仕込まれているので香ばしさとも喧嘩せず、少し冷やし気味でお出しした為若干苦味が利いて美味しい。
ドメーヌ・コルニュはブルゴーニュ地方、ニュイ・サン・ジョルジュの少し南、ボーヌとの境目にあるマニー・レ・ヴィレール村の生産者なのですが、隣のコルゴロアン村に所有する「クロ・ド・マニィ」という畑がこの周辺一帯を代表する単一畑との事。

エレガントで甘いさくらんぼを頬張ったような柔らかい風味、以前から『この畑はいいよ〜。』とは言われていたのですが、これほどとは思いませんでした・・・。
濃い赤ワインの前にちょっと冷やして出したのもウケ、ブルゴーニュにうるさい皆様も『ん〜!』と唸っていました。


お次は「ギアラ」「ホルモン」の味噌タレです。

独特の食感と甘さが絶妙!ここに持ってきたのは↓
【COTES DU RHONE VILLAGES VINSOBRES - LA CADENE - 2000 DOMAINE CHAUME ARNAUD】です。
ヴァンソーブルはローヌ地方南部、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの1つ。
2006年に単独のアペラシオンを取得しているので今はヴァンソーブルという名前だけで出回っているのですが、この2000年はまだヴィラージュのだった頃のワイン。
グルナッシュを主体として全て“ステンレスタンク”で醸造。10年経った熟成感もあるので若い頃は荒々しかったタンニンも細かくなり、口当りもスムース。樽の香ばしい風味やヴァニラっぽいニュアンスも無いので、滑らかな口当りのホルモンと◎!!味噌タレも甘すぎず、ワインの甘さも殺さず素晴らしい味わいでした。
1年程前に飲んだ時とはまた違い、とても良い方向に熟成が進んでいる印象でした。


この後に「石焼ビビンバ」が出ましたが・・・写真を撮り忘れました・・・すいません。
ここではワインを合わせる事はせず、ご飯ものとしてお腹を落ち着かせてもらいました。



 最後はデザート「杏仁豆腐」です。

とても滑らかな口当りでちょっと濃厚、今までのお肉の強さを落ち着かせてくれ、お腹の中をスッキリとさせてくれる爽やかさも魅力。
ここでは甘口のラタフィアを合わせてみました。
【RATAFIA DE CHAMPAGNE S.A. ALAIN BEDEL】
 昨年阿保店長が訪問したアラン・ベデル。シャンパーニュ地方全体で最西端の地となるシャトー・ティエリー近郊のシャルリー・シュル・マルヌ村にある蔵元で、店頭に出しているピンク色のラベル【CUVEE EMILIE】をご存知な方もいるのではないでしょうか?
ラタフィアは葡萄果汁にブランデーをブレンドして造られる甘口で、アルコール度数は18%前後。通常は綺麗にフィルターにかけて瓶詰めされるのですが、アラン・ベデルのこのラタフィアは瓶底には澱がたっぷり!濁っていますがこれが旨い!
シナモンやカラメルを思わせるスパイスのニュアンスと、コニャックを思わせる香ばしい風味が混ざり合いとても複雑で個性的。
この甘さが杏仁豆腐のソースとなり、どちらも消さずに口の中で綺麗に広がっていきました。


いつものワイン会ですと3〜4時間ほど掛かってしまうのですが、さすがは焼肉、2時間ちょっとでデザートまで終了。
カウンター内はとても綺麗で静か、仕事のできる料理人の調理場でした。


お客様をお見送りした後綺麗に片付けて、阿保店長の奢りで本日のメニューを試食。ラッキー!もちろんワインもやりましたがまずはビール(笑

『この肉美味しいですね〜!』『ワインもいいけど肉がうまい!』って何回言ったか覚えてません。個人的にまた行きたい炭火焼ささのでした。

阿保店長(右)と店主の笹野さん。2人での写真撮り忘れました・・・。


今まで開催した事の無かった「焼肉屋」でのワイン会、七輪を囲みながら食べて飲んで、美味しく楽しい時間を過ごしていただけたのではないでしょうか?
私もとても勉強になりました。

次回は4月23日(金)、恵比寿のフレンチレストラン・アーティショーにて行ないます。
昨年訪問したロワール地方の白ワインを中心に、爽やかで春らしい料理と合わせてみたいと考えています。

どうぞお楽しみに。