初夏を感じたアーティショーでのワイン会
2009.06.20 [Sat] 03:07

こんばんわ、久保です。
梅雨の晴れ間となり、もうすぐ夏がくるなぁと浮足立つ季節の折、皆様おまちかねのアーティショーでのワイン会を行いました。延びてきた西日を浴びて、アーティショーの店先には今、白い花々が咲き、爽やかな香りを撒いています。



今回は阿保さん曰く、「すこし変わったマリアージュに挑戦してみたい。」ということで、ワインのラインナップもややひねった内容。定番のシャンパーニュで始まり、デザートワインで終わるのとは一味違う構成だったため、打ち合わせ段階から「このワインなら料理にもっと辛味が必要だなぁ」「この料理を食べて欲しいけど、このワインには合わないよね。」と、他のプロの方も交えて、各人が意見しあう談義が続きました。そして、当日。山根シェフとラ・ヴィネが完成させたメニューがこちら。



アップルポークのリエット 水茄子のコンフィ  + Cidre Bouche de Brie Champenoise
バスク風ガスパチョ 赤ピーマンとアボガドのムース + Jurancon 2007
カジキマグロのグリエ 南仏風バジルソース     + Sancerre Silex Galinot 2005
        ローズマリー風味の夏野菜添え
鎌倉産アーティショーをタルトレットにした     + Cotes du Rhone Villages Seguret
                仔羊のパイ包み焼き   d’Eux’2000
フォンダンショコラ バニラアイス添え + Crème de Cassis de Dijon

ウェルカムドリンクとして飲んでいただき、引き続いてアミューズまで味わっていただいたのは、珍しいシャンパーニュ産のシードル。シードルと言えばノルマンディー地方が有名ですが、緯度としては変わらないシャンパーニュにもリンゴの樹はたくさん植わっています。そして世界地図を並行移動すると、そこは青森県。林檎を食べて育った青森産のアップルポークのリエットに、水茄子のコンフィをしいて爽やかに仕上げた前菜からスタート。夏らしいですね。

続いて今回のワイン会の肝ともなった、バスク風マリアージュ。少し辛味を効かせたガスパチョに、同じくバスク地方の甘口、ジュランソンで合わせました。これは阿保さんがこのワインの蔵元を訪ねた際に発見した土地の食べ方です。まさか2杯目に甘口が出てくるとは想像していなかったようで、皆様驚いていたのが印象的です。

そして、脂の乗った肉厚カジキ!これには運んでいる私も生唾ゴックンでした。
さすが築地に通う山根シェフ、素晴らしい目利きです。合わせたワインはこれもビックリの超完熟サンセール。シレックスのミネラルと、樽の香ばしさ、サンセールとは思えないリッチな酒質に隠れた強いハーブのニュアンス、これがソースのバジルと絶妙なマリアージュ。



この日お集りいただいたお客様も杯を進めるごとに、フランス料理とワインの楽しさを再発見されたようで、皆ワイン談義に華が咲きます。そして、いよいよメインディッシュ。お店の名前でもあり、シェフの思い入れの深いアーティチョークをタルトに、パイ包み焼きにした仔羊と合わせたのはコート・デュ・ローヌ注目の産地、セギュレのマグナムボトル2000年。様々な南仏のスパイスやギリシャの羊のチーズ、フェタを交えるなど、ワインとの相乗性をかなり考えていただいて、打ち合わせからワクワクしていましたが、改めて美味しい料理と、美味しいワインを楽しむというのは、幸せなことだな〜と実感しました。ちなみに、マグナムは上澄みから下部の澱の近くへ行くほど旨みが強くなるので、これもまた発見でした。


最後に、デザートはフォンダンショコラ。暖かいチョコレートに合わせたのは、凍る手前まで冷やしたクレーム・ド・カシスをストレートで。ベリー系のソース替わりに、カシスのお酒で、というまるでフランスの片田舎の食卓のような、恵比寿にいてフランスを感じることの出来た食事会でした。



そして、締めは恒例のおつかれ乾杯です。
お茶目な山根シェフ、またボトルごと飲んでます。スタッフの方々も本当にありがとうございました。明日も忙しいぞ〜などと言いながら、終わってすぐに仕込みを始める姿を見て、あぁ良いお店だなぁと想いました。

次回は夏の終わり頃、和食のお店でのワイン会を開催。そしてその後はラ・ヴィネ5周年の盛大な食事会、シャンパーニュ旅行とイベント目白押しです。詳しくは店頭またはDMにてお知らせ致しますので、お問い合わせくださいね!ご参加をお待ちしております。

PS.

あ、今、ジュラの白ワインを飲みながら書いていますが、これ美味しいですよ。
店頭には並べていませんが、ティソのコート・デュ・ジュラです。30本くらいあります。サヴァニャンのヒネた感じが、熟成したムルソーのようで素晴らしい!