初夏のジュラセミナー報告
2012.05.16 [Wed] 17:12


風薫る5月12日土曜日の昼下がり、
今年に入って3回目のラ・ヴィネ主催ワインセミナーが開催されました。

今回のテーマは「ジュラ地方のワイン」!

酸化熟成させたワイン「ヴァン・ジョーヌ」のイメージが強いこの地方ですが、
最近では果実味を残したクリーンでピュアなワインも多く造られています。

今回の講師は先月、ジュラ地方に買い付けの旅から帰ったばかりの久保ソムリエ。

買付当時ののブログはこちらから↓
「Maison Hirsinger 〜M.O.Fのショコラティエ〜」
「ドメーヌ訪問記・ジュラ」
「Chateau Chalon最上の造り手 〜Domaine Macle〜」

今回も会場は恵比寿ガーデンプレイスそばの「MOSTARGIE table」さんです!





前回からセミナーの開始時間が13:00からになりました。
セミナーが終わってから、街に繰り出せる時間帯のスタートはうれしいですね。
ありがとうございます、ノスタルジー・テーブルさん。

それでは当日のワインをご紹介いたします!

CREMANT DU JURA CUVEE COEUR DE CHARDONNAY 2008
DOMAINE ROLET PERE ET FILS \¥3000

ブルゴーニュの東側スイス国境の産地ジュラ地方。アルボワで品質の良さと安定性ではよく知られた造り手で最近では専門誌等で特に素晴らしい評価を得ています。これはブルゴーニュ品種であるシャルドネを用いたクレマン。レモンやライムを思わせるアロマにトーストやフローラルなニュアンスを帯び、口当りよく鮮烈な酸味を伴った果実味が心地よく広がります。理想的な瓶熟も施され、泡立ちもきめ細かく、あっさりとしていながらも、味わい深いところが印象的です!

白ワインの自己主張があまりにも強いので、赤ワインを先にサーヴしました!


左から2本目。
ARBOIS PUPILLIN POURSARD 2010  PAUL BENOIT \2300
ジュラ地方の中心地アルボワの山奥にあるピュピヤン村、この地で1976年から13haの畑を有し、独自のテロワールを活かすワイン造りを行ない高い評価を得る蔵元ポール・ブノワ。典型的な淡いガーネットを帯びた色合いで、特徴的なスパイシーで野生的、少し獣を思わせるアロマがある。タンニンは穏やかで、甘み感のあるリッチな果実味の広がりがあり、余韻はドライなフィニッシュが魅力的。サラミやハモン・セラーノなどやや肉の風味の強いものを合わせるのが断然お薦め。

左から3本目。
ARBOIS TROUSSEAU 2005  DOMAINE ROLET PERE ET FILS \2900
ブルゴーニュの東側、スイス国境のジュラ地方。黄ワインと言われるヴァンジョーヌや藁ワインなど個性溢れるワインを生み出す産地の中で、ドメーヌ ロレは、アルボワに居を構え、安定した品質で評価の高い造り手。土着品種のトゥルソーから仕込まれるこのキュヴェは、赤いベリーのアロマの奥に非常に野生味の強い風味があり、ローヌのシラーを思わせる胡椒のようなスパイシーさとミネラル感を備えた独特の味わい。他では味わえない熟成感の出始めた2005年。


COTES DU JURA PINOT NOIR EN BARBERON 2008
DOMAINE ANDRE ET MIREILLE TISSOT \5200
各国での修行の末に蔵元を受け継いだステファン・ティソにより蔵元はこの地でもトップクラスへと成長。単一畑の選りすぐられたピノ・ノワールを使用し清澄もろ過もせずに仕上げられる赤は、ブルゴーニュの銘酒を思わせる極上品。グリオットやミュールのアロマにハーブやセサミの風味、スムースで滑らかな飲み口は、練れた果実味がほんのりとした甘み感を持っている、アフターには収斂性のあるしっかりとしたタンニンがきめ細かく感じられ、ドライでミネラリーなフィニッシュがあります。

色合いが薄い割にはしっかりとしたタンニンと酸があるジュラの赤ワイン。
単独で飲むのはけっこう苦しい!

そこで・・・

世間一般のワインセミナーでは、お食事が出ることは少ないのですが、
「美味しい食事があって、ワインが美味しい!」という、ラ・ヴィネのこだわり。
今回もワインにぴったりなお料理をノスタルジー・テーブルさんにご用意してもらいました!









お食事タイムが終わると、白ワインのテイスティングに突入!
ここからが幕内の取組です!

COTES DU JURA CHARDONNAY 2009 
DOMAINE JEAN CLAUDE CREDOZ \2600
ジュラ地方で特に優れたテロワールとして知られるシャトー・シャロンの中でも、最上と言われる北部メネトル・ヴィニョーの区画に7haの畑を所有し代々ワイン造りを行なうクレドズ。ヴァンジョーヌやヴァン・ド・パイユも素晴らしいが、スティルワインの腕前も素晴らしい!このシャルドネは年号こそ2009年と若いものの、ジュラ地方独特のシェリーのような熟成のニュアンス、ナッツを思わせる香ばしい風味も漂わせています!これがフレッシュな果実味と見事な調和をし、ブルゴーニュにはない独特の濃厚な雰囲気を醸しだしています。


画像一番右
COTE DU JURA 2008 DOMAINE MACLE \¥3900
コート・デュ・ジュラにおいて最上のサヴァニャンを生み出す区画として知られるシャトー・シャロン。この小さなアペラシオンで最高の評価を受けている蔵元が、ドメーヌ・マクル。このコート・デュ・ジュラはフラッグシップであるシャトー・シャロンのセカンドワイン的な存在であり、シャルドネ品種を混ぜる事により親しみやすいスタイルに仕込まれています。酸化熟成による香りに、ナッツやクミンを思わせる特徴的な香りがプンプン漂い、まろやかでボリューム感のある味わい。軽やかで伸びのある余韻が心地良い、まさにプチ・ヴァン・ジョーヌというべきワイン。

さすがはジュラのワイン!
タイトなその酒勢に味覚がひと口からもっていかれました。
そんなお酒にはクリームやチーズを使ったお料理がぴったり!
特別に用意していただいた鶏肉のクリーム煮をのせたオレキエッテが登場!


お食事ありき=それがジュラのワインです。
クリームソースとの相性は抜群〜!

そして真打が登場。
待っていました、ヴァン・ジョーヌ!
6年間も継ぎ足し、おり引きせずに酸化熟成させた特殊なワイン・・・。
コルトン・シャルルマーニュをしのぐ酸とミネラル感。
何杯も飲まないと旨みを感じない酒豪のお酒ですね。
日本酒に例えると司牡丹でしょうか。
2升飲むとやっと甘みを感じるような・・・。

写真一番左
CHATEAU CHALON 2003 DOMAINE MACLE \12900
コート・デュ・ジュラにおいて最上のサヴァニャンを生み出すシャトー・シャロン。ドメーヌ・マクルは、この小さなアペラシオンで名実ともに最高の評価を受けている蔵元として世界にその名を知られている。僅か4haの畑は真南を向いた泥灰土の急斜面に位置しており、完熟したサヴァニャンが収穫できます。フラッグシップであるシャトー・シャロンの2003年は、ナッツやトースト、シェリー酒を思わせる独特の香ばしい風味と共に感じられる旨みたっぷりの酸が秀逸。口当たりも非常に滑らかで、品のある奥深い味わいが余韻まで長きます。

藁の上で陰干しした、甘口タイプのヴァン・ド・パイユ。
写真真ん中
COTES DU JURA VIN DE PAILLE (375ml) 2003 
DOMAINE ROLET PERE ET FILS \4900
スイス国境に位置するジュラ地方は、黄ワインや藁ワインと呼ばれる個性溢れるワインを生み出す産地。アルボワに居を構えるドメーヌ・ロレは、同地方でも安定した品質を誇り国内外で評価の高い造り手。このヴァン・ド・パイユは固有種であるサヴァニャンを長期間ワラの上で乾燥させ、干しブドウ状にしたものから仕込まれたデザートワイン。熟成にもたっぷりと時間を掛ける為、蜂蜜やトースト、クレーム・ブリュレを思わせるアロマが溶け合い、奥行きのある風味を形成している。酸味も円やかに溶け込んだ、リッチで贅沢な味わい。

そしてこのセミナーで一番の人気だったのがこのマクヴァン・ド・ジュラ。
ワインなのにピーナッツ・バターをなめているかのようなナッティーな味わい!
これはクレーム・ブリュレやモンブランと合わせてみたい!
写真右
MACVINDU JURA DOMAINE ROLET PERE ET FILS \3300
ブルゴーニュの東側、スイス国境のジュラ地方。黄ワインと言われるヴァンジョーヌや藁ワインなど個性溢れるワインを生み出す産地の中で、ドメーヌ ロレは、アルボワに居を構え、安定した品質で評価の高い造り手。マクヴァンとはこの地の葡萄果汁にマール・ブランデーをブレンドし、樽熟成を施したものの総称で、ロレではサヴァニャンの果汁を用い、熟成にも24ヶ月という長い時間を施しています。丸みを帯びた甘い果実味にクルミやヘーゼルナッツの風味が重なり、食前・食後に楽しめるバランスの良い味わい。

ジュラワインのフルコース。
おそらく日本で一番ジュラに近い空間を作り出していたこのセミナー。
参加者の皆様も、マニアックワイン通な方ばかりでしたので
堪能していただいたご様子でした。

毎月、ラ・ヴィネではワインセミナーや試飲会、そして食事会を企画しております。
その都度、ダイレクトメールやHPで募集しておりますのでこまめにチェックしてみてください!
 

2012年2月18日 ラングドック・セミナー
2012.02.21 [Tue] 12:56


先週の土曜日、近くのレストランの中間時間を使わせて頂き、
ラングドック・ワインセミナーを開催致しました。

今まで、ラ・ヴィネではシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール、アルザスに
スポットをあてたセミナーを行ってきましたが、ラングドックは初めての試み・・・。

お客様が集まるか少し心配だったのですが、
当日は30名弱の南仏ファンの方にお集まりいただきました!

今回初めてセミナーを行わせて頂いたお店は「NOSTALGIE table」さん。
ガーデンプレイスのすぐ裏手にある素敵なイタリアンのお店でした。
マネージャーの金丸さんはピエモンテ州カナレにあるマルヴィラのアグリツールリズモで働いていた経歴を持つ、とってもイタリアワインに詳しい方でした。


明るいガラス張りの店内。
古き良きイタリアをイメージした落ち着く内装。
今度ゆっくりとワインを飲みにきたいな・・・。


<ラングドック・セミナー>
それでは当日のワインをご紹介いたします!

CREMANT DE LIMOUX CARTE NOIRE VIEILLE EX DRY SALASAR 写真左
シャンパーニュよりも100年以上古い発泡性産地とされるリムー。
サラザールはもっとも南部の、CAMPAGNE SUR AUDEに100年続く老舗です。
モーザック種のほんのり苦味を含んだ酸とミネラル、リンゴや桃のアロマが心地よいアペリティフ向きのクレマン。年号表記なしですが瓶内熟成を5年しているので、泡立ちがすごく細かいです。

LIMOUX BLANC LAS GRAVAS 2009 CHATEAU D'ANTUGNAC 写真右
リムーではその標高の高さを利用して、ラングドックで最も上質なピノ・ノワールとシャルドネを栽培しています。1997年、マコネのドメーヌ・ドゥー・ロッシュが南仏のシャルドネの可能性を追求する為に始めたのがこのシャトー・ダントゥニャックです。リムーで最も冷涼な小高い山の頂上(500m)の畑の北向き斜面に植えられた高樹齢のシャルドネを使って仕込まれます。ハーバルで芳香性の高い印象は、この地区のシャルドネらしい表現です。


MINERVOIS COUP DE THEATRE (CINSAULT100) 2009 DOMAINE LA ROUVIOLE 写真左から1番目
カルカッソンヌの北部に広がるモンターニュ・ノワールの東の麓に広がるミネルヴォワ・リヴィニエール。乾燥しがちなミネルヴォワでも適度な雨に恵まれ、ワインに柔らかな複雑味を与えます。「クープ・ド・テアトル」はその年に成功した単一品種で仕込まれるコンセプト・キュヴェ。09年はサンソー100%というなかなか飲む機会の少ないワインです。果実味が非常に豊かで、アルコールの収斂性からくる渋みが少ない優しいタンニンが特徴的です。

このあたりから南仏ワインのパワーが爆発力強さが満開です♪
MINERVOIS COUP DE THEATRE (SYRAH100) 2007 DOMAINE LA ROUVIOLE 
写真左から2番目
2007年のクープ・ド・テアトルはシラー100%で仕込まれました。
真っ黒な外観、濃厚なプラムの香り、甘スパイシーは味わい。
なのに飲みやすいのは何故でしょう?
全体を軽やかな印象にさせるハーバルな香りのおかげでしょうか。

CABARDES L'ASPHODELE FONT JUVENAL 2005 写真右から2番目
CABARDES LA SAUVAGE 2005 FONT JUVENAL 写真右から1番目

カバルデスは1999年から正式にAOCとなったラングドックのワイン産地。
城塞都市カルカッソンヌの北側に広がり、大西洋の気候と地中海の気候の影響を受けるため、
葡萄もカベルネ、メルロなどと、シラー、グルナッシュなどが植えられており、南仏よりもボルドーに近い印象です。
他品種を使い分けるノウハウはさすが元苗木業者だったフォン・ジュヴェナル!

CABARDES L'ASPHODEL 2005
このキュヴェはメルロー主体に仕込まれます。
ボルドー右岸のような香りの雰囲気にシラー由来の酸とタンニンが現れる個性的なバランスが○。

LA SAUVAGE 2005
こちらは世界市場を標準にしたカベルネが58%、シラー15%、メルロ18%、グルナッシュ9%というキュヴェ。
ラスフォデルと比べ、全体にタンニンが引き締まった味わい。これからの熟成も可能なポテンシャルです!


LANGUEDOC MONTPEYROUX HEMERA 2007 DOMAINE DES GRECAUX 
写真左(写真はマグナムですがリンク先は750mlです)
世界を渡り歩いた末、98年にラングドックにたどり着き、ワイン造りをはじめたアラン・カジョル・ガゼ。
このエメラは、モンペイルー最上のテロワールを持つ標高300mに位置する石灰岩の大地で有機栽培されるシラーを主体としたトップキュヴェ。ガリグー由来のタイムやローズマリー系の香りがたまりません!

COTEAUX DU LANGUEDOC CLOS SYRAH LEONE 2002 DOMAINE PEYRE ROSE 
南フランス・ラングドック地方、モンペイルーから西へ約20キロの山中。。
強力な生命力を持つハーブしか育たない、地中海性気候の石灰質乾燥地帯。

1983年、マルレーヌ・ソリア女史はそれまでの不動産業界のキャリアを捨て
この荒れ果てたガリッグ地帯に自身のドメーヌを造るため移り住みました。

そして、ブルゴーニュのグラン・クリュを凌ぐ超低収穫で育てられたブドウを、
マダムがたった一人で醸造と熟成管理を行っています。

艶やかな深みをたたえた、桁はずれな爽快感。
熟成させたピノ・ノワールに匹敵する官能的な芳香。

20年以上熟成させると最初から最後まで圧倒的なトリュフの香りが
飲み手の心を支配するそうです。

未だに、強烈なアロマと素晴らしい深みを備えた2002ヴィンテージですが、
不思議と体に、す〜っとしみ込んでくる優しいワインです。

もともと、芸術家でもあった彼女が造りだすそのワインは『商品』ではなく、
アーティストが生み出すまさに『芸術品』そのもの。

いいワイン=適切な熟成期間を経て出荷(10年近く蔵元で保管)。
でも、キャッシュフローが悪い……。
すべての生産者が抱えるこの永遠の課題を、いとも容易にやってのけるソリア女史。

現地でも星付きレストランに直行してしまって入手困難なクロ・シラー・レオンは
日本では、直接買い付けを行っているラ・ヴィネのみが取り扱いを行う南仏の超レアワインです。

最後は甘口タイプのデザートワインです!

MOUT DE RAISAN PASSERILLES(500ml)  FONT JUVENAL
ウ゛ィオニエをパスリヤージュ(天日干し&遅摘み)で乾燥させ、エキスのみを搾った甘口ワイン。
まるで香水の様な華やかな香りが口いっぱいに広がります。
ぺたぺたっとした甘みではないので、レアチーズケーキやフルーツと合わせてもいいですね。




一言で「南仏ワイン」とまとめてしまう事がもったいないラングドックのワイン。
たゆまぬ生産者たちの努力で、銘醸地を追い越す日は近い!と、
色々とテイスティングしてみて感じました。

昨年の買い付けで訪れた南仏生産者の紹介に熱が入った久保ソムリエ、
そして1時間半ご清聴していただいた参加者の皆様ありがとうございました。


ラ・ヴィネでは毎月ワインセミナーを開催しています!
次回は・・・
2012年3月24日 13:00〜
『シャトー・ヌフ・デュ・パプを始めとする南部ローヌ・セミナー』です!

 

広尾『アニュ』での食事会
2011.11.05 [Sat] 17:31

秋の気配が深まってきた11月3日、
前回9月にシャンパーニュディナーを開催した
広尾の『アニュ』で再び食事会を行いました。


今回のテーマは『ブルゴーニュワイン』。
シャンパーニュと同じくらい大勢の方の参加希望を
いただきましたが定員数が8名様の為、
今回も抽選で決めさせていただきました。




数々の名店がひしめく広尾でも
予約が取れない店として評判の『アニュ』。
素晴らしいお料理に負けないように
ワインも取っておきの銘柄をご用意しました!

それでは当日のワインとお料理をご紹介します!

今回の食前酒はシャンパーニュ。
ブルゴーニュにこだわって『クレマンにしようかな』と
思ったのですが、珍しいシャンパーニュが入ってきていたので
『皆さんに是非試して欲しい!』という、平間ソムリエの強い希望で
ジャック・ラセーニュのパピーユ・アンソリット・エクストラ・ブリュットを
ご用意しました!
Les Papilles Insolites Extra Brut S.A.
Jacques Lassaigne

このシャンパーニュ、もともとはパリの某ワインショップの為のスペシャル・キュヴェ。
ジャック・ラセーニュはシャルドネの印象が強かったのですが、
黒葡萄を造らせても美味しいのですね。
ピノの厚みの中にもこの地区らしい綺麗な酸が健在です!

Chablis Grand Cru Les Preuse 2005
Domaine Jean et Sebastian Dauvissat


鰆のマリネと白子のフリットにあわせたのがドーヴィサのレ・プリューズ2005。
まだまだふくよかな2005年をしっかりと冷やしてご用意しました。
脂ののった鰆と香ばしいフリットが相手でも一歩も引きません。

アミューズ
・トマトのピューレ
・白いんげん豆のピュレ クミンの香り
・紫芋の小さなコロッケ

お迎え皿に空いた穴に
アミューズが入った器をはめ込むスタイル。

ジャガイモのピュレ アリゴ仕立て

軽く炙った山口県萩産サワラのマリネ ハーブのアクセント

シェフが山口県出身とのことで、
毎日新鮮なお魚が届きます。
身の断面が大きかったのでかなり大きなお魚だったのかしら。
脂がのっていて美味しそうでした!

白子のフリット 紅芯大根とトリュフのソース

周りはかりっと香ばしく、中はとろりと濃厚。
ドーヴィサのシャブリ・レ・プリューズ2005の
ふくよかさにピッタリですね。

雉と栗のヴルーテ

雉の内臓と骨も入れてたっぷりと煮込んだスープ。
見るからに濃厚。。これはスープというよりも鶏料理!
合わせたワインはジャンテ・パンシオのシャルム・シャンベルタン2000。
Charmes Chambertin Grand Cru 2000
Domaine Geantet Pansiot


ジビエ料理の様な雉のスープを優しく包み込む懐の深さ。。。

山口萩産アオハタのヴァプール シャントレルと共に

あわせたワインは・・・
Puligny Montrachet 1er Cru Les Folatieres 1997
Domaine Leflaive
ハタは日本近海でとれる高級魚の王様。
手のひら位の大きさになるまでに3年以上かかります。
ちゃんこ鍋の材料として知られていますが、浜値でキロ/8000円超高級食材。
皮と身の間にたっぷりと脂を楽しむには
鍋やヴァプールにするのが一番です!
ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ・1er・クリュ・フォラティエール1997年は
果実味と樽が綺麗に溶け込み素晴らしい味わいでした。コンディションも最高!
最近入荷してきた96年のモンラッシェはどんな味がするのかしら・・・、と
思いを馳せてしまいました。

そしてお肉料理は・・・
北海道産のヒグマ 右腕の炭火焼き

推定年齢1歳6ヵ月の雌。
下野シェフがほれ込んだこの食材、
熊は熊でもグラン・クリュの熊。(*本当は格付けはありません)
適度な脂ののり加減、筋ばったところが全く無い均一な肉質。
お肉の味わいとしては『仔羊』に近いそうです。
皆さんも最初は『熊っ・・・?』という感じでしたが、
一口食べて、その美味しさと柔らかさにビックリ!
熊の育ち方もそれぞれなので、
味わいも10人10色ならぬ10熊10味。
あわせたワインは・・・
Grands Echezeaux Grand Cru 1999
Domaine Mongeard Mugneret
クロ・ド・ヴージョの地の底から沸き上がる様な力強さと
ミュジニーの地平線が見えないような味わいの広がり、
そのふたつをかね添えたグラン・ゼシェゾー。
獣っぽい感じも見え隠れする99年、
ヒグマの鉄分と融合してその余韻はいつまでも続くのでした。


和梨のグラデーション(グラニテ)

クレーム・オ・ポティロン

そろそろお腹一杯かな?と思いきや皆様完食。

しっかりしたお肉料理を出しながらも野菜や旬の魚を主軸におく、
体に優しくも美味しい『現代フレンチ』を知り尽くした下野シェフ、
島本支配人をはじめとするスタッフの皆様の素晴らしいサービス、
予約がなかなか取れない理由がちょっとだけ分かりました。

デザートに合わせた食後酒は
Macon Villages Cuvee HERITAGE 2006
Domaine Michel

今年の買付けで平間ソムリエが見つけてきたドメーヌ・ミシェル。
マコネー地区でも畑に貴腐菌がつく、数少ない生産者。
シャルドネの貴腐というのはソーテルヌまで糖度が高くなく
果実味と酸をしっかりと残しているので、す〜っとお腹に入っていきます。
甘口ワインがお好きな方は是非一度お試しいただきたいです。


気がついてみればもう22時過ぎ・・・、
美味しいお料理とワインは時が経つのを忘れさせます。



ご参加いただいた皆様、遅くまでお付き合いありがとうございました。
また、今回ご参加いただけなかったお客様、すみませんでした。
今後も定期的に食事会を企画ますのでぜひご参加下さい!