ロワール中流域・二日目 〜サヴニエール・アンジュ・ソミュール 未来の星〜
2013.04.10 [Wed] 15:06

こんにちは、久保です。

長かったようで、最終日を迎えてしまえばあっという間・・・。

最後の訪問は、ミュスカデからロワール河を遡り、
サヴニエール、アンジュ、ソミュールです。

サヴニエールはアンジュの広域の中に含まれた小区画のような感じで、
有名なクーレ・ド・セラン、ロシュ・オ・モワンヌなど
小高い丘を有しています。

朝一番の訪問先は、街と丘の間に瀟洒なシャトーを構える造り手。



雨と晴れ間の繰り返す今年の春。

「日が差しているうちに、まずはサヴニエールの畑を見に行きましょうか。」
と、マダム。

小高い丘を登っていくと、この辺りの土壌であるシストや
グラニット、砂、やクオーツなど様々な石が転がっています。

ロワール河沿いは土壌はほとんど砂となっていて、
この丘の部分が特別に複雑な形成がなされており、
それがワインに多面性を与えていることが
サヴニエールの特徴です。

この造り手は丘の上に、古くからClosを持っています。




眼下に朝焼けのロワール河。

美しい。




土壌の分析地図。

これは重要です。
土、すなわちミネラルが、味わいに直結します。




バーティカル。
このエリアの特徴的なのは、しばしば貴腐果が発生すること。

とくに近年では2008年が貴腐たっぷりで、その他のヴィンテージとの味わいが
劇的に異なります。ただし、単純に貴腐が付けば良いということでもありません。

私たちは味わいを均一化することなく、その年の自然を
そのままワインにするのです。ということ。




ここまで来たのでしたら、是非セランの畑も見ていったら良いですよ。
と進められ、山に車を走らせます。




ニコラ・ジョリー氏。

今回はアポイントを取っていませんので、
軽い挨拶のみ。

彼と話し出すと丸一日かかってしまうので、
また次回に伺いますね。




続いてロワール河を渡り、アンジュを中心にワインを造る生産者。
アンジュ・ルージュ(カベルネ・フラン)とアンジュ・ガメイが
とても美味しい。




パスリヤージュのローバンスも見事。
とくに2010年は私の人生の最高傑作、と言っていました。

1本ゲット。皆で試飲しましょう。




パリへ戻るロングランがあるため、
午後は一軒のみ。

もうソミュールの彼しかいないでしょう。




古い地下セラーは鍾乳洞のようで、様々な樽が置かれています。




お父さんのワインは、ロワール屈指の作品です。
Le Bourg 2007.




彼のソミュールブランは、素晴らしい輝きと
ミネラルに満ちた秀逸なもの。

ソミュールのイメージが更新されました。

偉大なる父を持ち、土地の英雄、ディディエ・ダグノーの元でも
ワインを学んだとか。




赤ワインも出色。

カベルネの扱いを確かめるべく、
シャトー・ラトゥールで働いたとか。

常に最高を目指すわけです。




樽から様々テイスティングさせてくれ、
部屋に戻ると、目を疑うものが!

Grand Cru Breze 1928.

未開封です。

まだ元詰めがほとんどない時代、
ブレゼのワインはグランクリュ・ブレゼとして
ネゴシアンによって瓶詰めされていました。




彼の好みは、ラヴィネ・ソムリエのものと
かなり近い。

Jean MacleやOlivier Jullien、Ancelmes Selosseなど、
自分も訪問し共鳴した造り手のワインがたくさんあることに、
更にとても親近感を覚えました。




今回の買い付けで出逢えた魅力あふれる生産者たちのワインを
日本に紹介出来るのは、本当に嬉しいことだなぁという実感を胸に、
パリへ。


ドメーヌ・ド・シュヴァリエで出逢って10年の友人と
彼らが今年お子さんを授かったお祝いも兼ねて、
少し贅沢なレストランへ。



Frederic Simonin.

17区、ポルトマイヨ近くにある、
気鋭のシェフのお店です。

ずっと来たかったお店に来ることが出来ました!
料理が本当に素晴らしい!
(後日アップ致します)

柚子や和牛などを用いた、日本的なMenuを堪能。



今回の買い付け道中の話、
フランスと日本の食の話、

いろいろ話込んでいたら、すっかりいい時間に。。

ともあれ、遠くバスクから始まった自分のラ・ヴィネ買い付けの旅、
こうして無事に終えることが出来て嬉しく思います。

日本に紹介したいワインが、今年もたくさん見つかりました!

***

明日はパリ市内を少し、散歩。

そして自分と入れ替えで、ムッシュ高野とバトンタッチです。

それでは、また店頭でお会いしましょう。
読んでくれた皆様、ありがとうございました。

久保