Guillon蒸留所 〜シャンパーニュ産ウイスキー〜
2012.05.04 [Fri] 09:01



ギヨン蒸留所はモンターニュ・ド・ランス、ルーヴォワの山の中にあります。

シャンパーニュ地方の麦(実際、葡萄畑と麦畑が多いんです)と、
シャンパーニュの仕込み水、そしてシャンパーニュの樽で熟成、

という、いかにもフランス的な、土地に根差したウイスキーです。


昨年一度ラ・ヴィネで輸入を行い爆発的な人気を誇ったもので、
蒸留酒好きな自分としては、ちょっと気になっていたところ。

阿保店長も時間があれば、見てきて欲しいんだよね〜ということで、
じゃ、時間は作ります!と迷わず訪問。




シャンパーニュの2大都市、EpernayとReimsを縦に結ぶアクセスの良い国道があるのですが、
この道はモンターニュ・ド・ランスの山を貫くような形となっていて、
この蒸留所はまさにその山道を入っていったところにあります。

緑の木々に囲まれ、小鳥のさえずりの心地よい、
静かな蒸留所です。




テイスティング・ルームは絵本の中の山小屋のような
温かみのある内装。

日本でいう峠の茶屋みたいな感じです。
雰囲気があります。




もちろんお茶ではなく、ここで飲むのはウイスキーです。
見慣れたボトルが並んでいます。




冬は寒さも厳しいので、暖炉もあります。

そういえば今回訪問したシャンパーニュの蔵にも
ほとんど暖炉がありました。




テイスティングルームのすぐ裏に、蒸留所があります。




これがギヨン・ウイスキーのポットスチル。
蒸留釜は様々なものがあり、出来上がるウイスキーの味わいにも
影響するようです。

本場スコットランドの蒸留所のものに比べると
かなり小さく、ヒョウタンのような形の形状。
プルトニーがこんな形だったような。

初留釜と再留釜でしょうか。




原料となるシャンパーニュ産の麦と、発酵させた段階のもろみ、
一度目の蒸留の原酒、二度目の蒸留の原酒、
そして製品化されたものが説明用に置いてあります。




2回の蒸留でアルコールが約80度まで上がります。
これを樽に入れて熟成をさせていきます。




この地には新しい建物を建てることは禁止されているらしく、
熟成庫はコンテナを積み上げて、その中で行われていました。

蒸留器は古そうだったので、ギヨン蒸留所は古い蒸留所を買い取り、
シャンパーニュの麦と水、そして熟成樽も土地のワインのものを使うという
いかにもフランスらしいコンセプトで90年代後半、稼働し始めたのです。

こういったコンテナでの熟成は本意ではないかもしれませんが、
味わいにはそういった土地の味がしっかりと感じられます。




こんな感じで中に樽が収納されています。
同じ熟成でも温度や湿度などで成長の仕方は違いますから、
モンターニュ・ド・ランスの山の風を浴びながら、
鳥の歌声を聴き、エイジングしていくというのも、
風情があっていいかもしれません。

仕込み水はこの山の地下水を汲み上げているそうです。




そしてテイスティング。




新作を発見!

Vin de Paille Finish.
Coteaux du Layon Finish.

あとはピートを効かせたものが一種類ありました。

この辺はワインのイメージをはっきり持って味わうと非常に興味深い。。
バニュルスやソーテルヌ、ムルソーなどに続く、面白いラインナップですね。

蒸留所の歴史がまだ短いので、本場コニャックやアルマニャック、
スコッチモルトの老舗などに比べたら、やはり少し遊びも感じるのですが、
シャンパーニュという土地の表現の一つとして、ここはここで面白いな、
という感じがしました。