ジュラ南部 〜過ぎ去りしブルゴーニュ公国を偲ぶ〜
2012.04.24 [Tue] 01:51

こんにちは、久保です。

今日から僕の買い付け初日、スタートです。



ジュラ地方、というとまずは誰もが、

「あのヴァンジョーヌの産地ね〜」
「癖があって美味しいけど、たま〜にでいいかな」

という感じではないでしょうか。
(自分がこれまでそうであったので)

ところが、一言ジュラ地方、と言ってもワインにはかなり多様性があり、
まず大きくはChateau Chalon、L'Etoile、Arboisなどの北部に多い、いわゆる想像通りの古典的なスタイルと、酸化の風味を抑え、ワインをナチュラルに仕上げる南部エリアで、キャラクターが大きく異なっています。

北部で高い評価を誇る伝統的な製法のワインは、阿保店長の過去の訪問でほぼ網羅していて、必要に応じてワインを分けてもらえる関係が築けているので、自分の今回のテーマはこの"ジュラ南部"に焦点を当ててみました。



実はジュラ地方は日本では独立したワイン産地のように語られていますが、
歴史的には勢力を拡大した故ブルゴーニュ公国の一部ともなっていたり、
葡萄畑もコート・ドールのすぐ東、シャルドネやピノノワールにも適した栽培地となってます。

そしてそれがもっとも顕著なのが、南部ジュラ。

クリマごとにシャルドネでキュヴェを分けたり、土地固有のサヴァニャンも含め、
黄ワインではない通常の白ワインのみを造る造り手も数多くいます。

卓越した白ワインを産むブルゴーニュの有名なネゴシアン、Verget社でジャン・マリー・ギュファン氏と組む
ジャン・リケール氏などもジュラ地方で白だけを生産するドメーヌ出身です。
自分の中では南部ジュラはずばり、『高原に潜む第6のブルゴーニュ?』という仮説を立てています。



この南部の訪問先ドメーヌを日本でいろいろ探していた時から、これは!という驚きがありました。
そして、訪問してニヤリ。予想は概ね間違っていないように思います。

驚くほどナチュラルな白ワインだけでキュヴェが10以上あるところもありました!
(テイスティングは大変・・)

酸化のさせ具合もコントロールしていて、標高が高く西向きも多いテロワール由来の
まろやかな中に心地よい酸味。



畑に埋まるこうした化石。
涼しげな酸の中にミネラルも付加されます。

栽培はビオロジックやビオディナミに向かっているのも他産地と同様の流れ。
ノンドゼなのに柔らかく旨みのある、シャンパーニュと見紛うクレマンも見つけました!!



生まれたての赤ちゃんを抱えて、テイスティングの対応してくれたマダム。
ここも美味しかった!

脱・トラディショナルな最新のジュラの流れに関しては、もうちょっとだけ次回に。

訪問を終えて、今日のディナーはこれから、Jean Paul Jeunetです。
ここでもジュラ飲むぞ〜!!