南仏Limoux訪問
2011.04.27 [Wed] 02:02

こんばんわ、久保です。

ちょっと時間をさかのぼって、ラングドック初日、Limoux訪問の模様を少しお伝えしたいと思います。

シャンパーニュと同様の瓶内発酵の歴史を色濃く残す、ラングドック唯一のアペラシオン。

ピレネー山脈に向かい標高の高くなってくるエリアで、南仏では珍しく、シャルドネやピノ・ノワールなどが栽培されています。

カルカッソンヌから南に車を走らせ、小高い丘を登った先に最初の訪問先を発見。



フランスの田舎での生産者訪問は、この看板が命!

零細ドメーヌで看板や表札のないところは、本当に見つからない。。
人に聞こうにも、誰もいない・・・鳥すら飛んでいない・・なんて事はよくあります。

ここは比較的バックストックも抱える大きめの所で、その分瓶熟の長いものに魅力的なアイテムを発見!




シャンパーニュ同様、ピュピトルで澱を集めます。




王冠の近くに澱が集まったら、デゴルジュ間近。




ここの2002年は良かったです!
しかもシャンパーニュの3分の1程の価格?! これは驚きです。

独特なモーザック種のキャラクターが熟成によって旨みのある不思議な味わいを形成しています。




1件目はリムーの街の近郊でしたが、続いては小さなリムーの街を超えもっともっと南下し、山道を登った最南部へ。
リムーのAOCの一番南側で、僕の買い付けマラソンの折り返し地点のような所。





ここはちょっと古典的なところでしたが、100年ほど発泡性のリムーを造り続け、国からも表彰されているような伝統的な蔵です。

たんまりとあるボトルから、ここでも熟成中の澱を見せてくれます。




マルタンも発泡性の醸造は経験がないみたいで、興味津々。。




ここに11万本あるが、3人のスタッフで手で並べるんだ。とサラリと凄いことを言っていました。
不要な機械はなるべく入れたくないのだそう。じゃんじゃかじゃんじゃか投げるように、あっという間に埋まるよ、なんて言っていました。凄い。





ジロパレットも手動で年季が入ってます。




建物もラベルも独特なのですが、ここの拘りはとにかく酸化しやすいモーザックの葡萄を、ソフトにソフトにプレスすること。プレス機も横長の大型でゆっくりゆっくりと1回だけ、果汁をとるのだそう。

なので、ワインは透明感のある泡立ち細かな味わいに仕上がっていました。
変にシャンパーニュを模倣するのではなく、ただ昔からやってきたことをより丁寧にやっているだけ、という言葉が印象的でした。




この日の最後の訪問は、日本でも若干の注目が集まるリムーのスティルワイン。
標高の高いエリアに植えられるシャルドネと、ピノノワールのワインを探してきました。




この日は曇って見えませんでしたが、普段ならこの稜線の奥にさらに険しい雪をかぶったピレネーが見えます。ここはリムー奥地のアンテュニャック村の山の上。

乗せてもらった4WDでないと登れないような山道を登り、村が遠く眼下に。




山のてっぺんの大きな木の下が、もっとも樹齢の古い畑。シャルドネです。

じゃあ、次の畑に行こうか。と乗ってまたドライブ。




さっきの樹があれだよ。 って、凄いですね。
山のてっぺんばっかり。

でも、こここそが、太陽と風が育む最も良い葡萄が出来るんだ!って言われたら仕方ない。

このオーナー、実は今ラ・ヴィネでちょっとだけ扱っている、マコンのDEUX ROCHESがリムーで営むドメーヌなんですね。新たな畑を探し続け、ここだ!と思ったそうです。





土壌ごとに栽培を分け、こんなゴツゴツの岩の所から、





こんな巻貝の化石だらけのところまで





そして2時間にも及ぶ山間ツアーのあとは、ドメーヌに戻り至福の時を。





見事なミネラルを備えたシャルドネ。
輝いてますね。




ブルゴーニュとは異質の、独特なアロマをもったピノノワール。やっぱりどこか南仏的な果実味の豊かさと

大輪の花のようなフローラルな印象。でもとても繊細です。

これだけ標高が高いので、とっても酸が奇麗。


苦労して育てて美味しい葡萄を得て、それが美味しいワインになった時、ヴィニュロンのすべての苦労が報われるんでしょうね。テイスティング中のオーナーの笑顔が物語っていました。

LIMOUX はまだまだ全然知られていないワイン産地で、まだまだ荒っぽいところも含めてとても可能性のある産地だな〜と思いました。ワインは夏過ぎくらいに届けられたらいいなぁ。