2011買い付け6
2011.04.13 [Wed] 04:39

いよいよ今日はシャトーヌフ・デュ・パプ。

南ローヌワインの人気を世界的なものにした功績は大きく、
街自体は南のアヴィニョン、北のオランジュの方が発展していますが、
ワイン好きとしては一度訪れてみたいところ。



旧法王庁跡を左手に、街の中心部からほど近いところに、
朝一番の今回の訪問ドメーヌはありました。

シャトーヌフのような世界市場が舞台のワインでは、
街の中にオフィスとテイスティングルームを構え、
畑の方に醸造設備、と住所を2つもつところも少なくありません。

この日も定刻通りついたものの、オフィスには人影なし。。
電話してみると、カーヴの方にいるので、今からいきますね、と
10分ほどでマダムが来てくれました。



テイスティングで数種類を比較。


ちょっとだけ畑を見てみたところ、噂どおりの巨大な丸石が。
周辺アペラシオンにはこの丸石はあまりなく、昼の太陽熱を夕方から輻射し、
より葡萄を完熟へ導くのだそう。

革靴なんか履いていったら、そんな靴で歩ける?と訊かれます。




余談ですが、もともと畑に岩がなかったのか、鬼才ジャック・レイノーがすべて取り除いたのか、
シャトー・ラヤスの畑にはこの丸石がほとんどないんです。



ただ、ラヤスの畑は山を随分と登った辺境にあり、テロワール自体が異なっている様子。

看板も直前にひとつだけ。一見さんお断わりのお店のような雰囲気で
アポなしのテイスティングなどもちろんNON。

いつか約束取って来てやるもんね!





午後はオランジュで軽く昼食をとり、周辺の注目ヴィラージュを散策。

オランジュすぐ北にあるUchauxという村の名門で、以前タイユヴァン時代にお付き合いのあったドメーヌを再訪。
ここは少し大きなワイナリーでしたが、まずは畑へ行こう、と造りの精神は畑にあり。



ルイジャドのジャックを思わせる、土壌に関する博学さ。


ここのヴィオニエの畑には、牡蠣やホタテ、小さな貝殻の化石がたくさん転がっています。
シャブリ同様、ここも太古の昔は海だったんですね。そしてワインにはそのミネラルがたっぷり。



ここの白は旨かった!


ルーサンヌはクロに囲まれ、特別に古い樹齢だそうです。




Uchaux のヴィラージュもこれから大いに期待できます!


そして車を東に飛ばし、Cotes du Rhone Village としては最も有名な
ケランヌ、セギュレ、サブレ、そしてAOCジゴンダス、ヴァケラスなんかがあるエリアを抜け、
次の訪問先へ。




【風光明媚なダンテル・ド・モンミライユの切り立った岩山】


最後の訪問先に選んだのは、これらの有名な村を抜け、さらに北東のエリア。
Puymera という村の生産者で、実にオランジュから標高で300〜400m登って来たところにあります。



南ローヌのワインは照りつける太陽の強さと、年中吹きつけるミストラル、そして
グルナッシュという、超糖度の上がりやすい品種のおかげで、基本的にはハイアルコールでパワフルなワインが生まれます。

甘味があり、ゆったりした大らかさはそれはそれで良いのですが、
我々日本人にはちょっと重すぎるワインもしばしば・・・

ならば、南の産地でもより標高の高い産地にいけば、酸味のあるチャーミングなワインがあるはず・・・
と、狙いをつけてきました。

実際、この小さな村に着く手前にはVaison la Romaine というちょっとした避暑地として栄えた街があり、
日本でいう軽井沢のような賑やかさがありました。




このドメーヌではほとんどがビオロジック、ビオディナミで、Demeter やAB なども取得。

そして一番気に入ったのは、ひとつのキュヴェを除いてすべてアルコールが12.5%!
南ローヌでですよ!ワインには完熟感とチャーミングな酸があり、古樽、フードルで仕上げられるバランスの良い味わい。


バギンボックスもABマーク付き。




古いストックもたくさん持っていましたが、これは輸出用ではなく、個人の顧客用とのこと。



ここもアペラシオンでは単なるコート・デュ・ローヌなのですが、先のタヴェル近辺のものとは
全く別のワイン。。こういうのも、土地を知ってこその愉しみですね!


***


そして南ローヌの訪問をすべて終え、今日の宿泊地タン・エルミタージュへ。
最後の蔵からは高速まで30〜40km、そして高速に乗って60〜70kmというロングラン。

南仏のゆったりした景色を堪能し、夜はタン・エルミタージュの町、
ローヌ川のほとりのレストランを予約しました。

向かいにトゥルノンの町並み、そして後ろの山がえぐられているような急峻な段々畑が、
ギガルの有名なSaint Joseph Vignes de l'Hospice です。

河岸のテラスに席を取り、暮れゆくローヌの夜景を眺めながら、
土地のワインと土地の料理を堪能しました!



ここの料理のことも、また次回!

*ちなみに日本でも有名なチョコレート、ヴァローナの本社はこのタン・エルミタージュにあり、
 デザートで頼んだここのチョコを使ったスフレは絶品でした!