2011買い付け5
2011.04.12 [Tue] 21:38

ローヌ渓谷訪問報告の最初は、名前は聞くのに意外とワインを目にしない、
タヴェル、リラックです。

南ローヌと言えば圧倒的にシャトーヌフ・デュ・パプが有名で、
実際に歴史も古く、ゴロゴロした漬物石のような丸石、起伏に富んだ地形、
100年クラスの古木を有する超スペシャルキュヴェなんかには、
ある意味5大シャトーよりも重宝される銘柄があります。

そんなシャトーヌフ、ラヤスなんかも見てきましたが、
まずは南の都市アヴィニョンから西へローヌ川を渡り西側のエリア、
ロゼで有名なタヴェルと、少し北のリラック、そしてその周辺の小さな村を
いくつか訪問して来ましたので、そちらのお話から。



最もアヴィニョンに近いタヴェルの南側のエリアで、ちょっと小さなドメーヌを訪問、
生産量は少ないながら、とてもリーズナブルで、太陽を燦々と浴びた素直なワインがありました。

このエリアを見てみようと思ったのは、現在日本でも注目される共同組合、
エステザルグ村のCave D'Estezargues が近くにあるんですね。



すでに何社かが日本に入れていて、たしかにラベルもポップだし、
モノ・セパージュのワインはキャラクターがはっきりしているし、
そして生産量も確保出来、安いし、旨いし。



そりゃ人気でますね。
Partyで入れて貰いたいラインナップかも。




そしてタヴェルへ。

地図で見ても分かりますが、タヴェルの畑は街から西に向かう雫型の傾斜にほとんどがあり、
ほとんどすべて基本的に東を向いています。




ここも歴史のある産地なので、古木が多い。この造り手は自然なゴブレなので、
古木になると自然と木と木の間隔が広く、柔らかい土には様々な植物が生きています。

シャトーヌフと距離的には近いのに、不思議とここには丸石はありません。




いろいろな花や植物を精油したり、ドライにしたりし、
必要なタイミングで畑に使うそうです。

これはこういう効果、これはこういう効果・・・と逐一細かく聞いたのですが、
聞いたことない花、聞いたことない科学反応など、ちょっと聞き流してしまいました。。

要は天然素材でお互いの植物が助け合い、必要な環境を構築していく、とのことです。



ビオディナミ特有のプレパラシオンの入った瓶も、丸ごと土に埋めてあって、
子供の頃、砂場で宝物を埋めて隠していた友達と同じような顔で掘り起してました。



この生産者の畑には、カルケールの中にクオーツがたくさん含まれていて、
時計にもクオーツは使用されているように、クオーツは磁場を形成します。
この存在も地球で育つ植物のサイクルと、重要な関わりがあるそうです。

そしてこのドメーヌのちょっと変わっているのが、暑すぎるタヴェルの土地で
あえて北向きに古木を残し、ワインのバランスを上品に維持する工夫をしていました。
(タヴェルのヴェルズネイですね)




ドメーヌの窓にはその水晶の塊が無造作に置かれていました。




さらに面白いのが、タヴェルの甘口キュヴェを造っているところ。

ですが、タンクからの試飲で、ん?、思ったより糖分がへってるな・・・と
タンクに耳を当て、ワインの声を聞いていました。

このロゼの甘口、甘いような甘くないような、でも分析表では結構な糖分、という
とても不思議なものでした!桜餅のような覚えのある香り・・・



全てはノンフィルターで瓶詰めされ、旨みたっぷり。
輸入に耐えられるかな〜・・という心配も裏腹、最後に97ヴィンテージを飲ませて貰ったら、
なんとブルゴーニュのような味わいになっていました!

この造り手は個人的に大注目です!ちなみに評価本などには一切のってません。




ちょっと大きめの作り手では、こんなポップなマグナムもありました。
お花見にも良さそう。でも、少しこれは高かったかな・・。



日本人にも馴染みの深い、ジャンアレジと後藤久美子夫妻のワインを請け負っている
アンリ・ランザック氏のドメーヌ。これもたくさん日本に紹介されてますね。

気まぐれで本人たち来てないかな〜と淡い期待を抱きましたが、
彼らは今ジュネーヴに住んでいて、ほとんどドメーヌに来ることはないとのこと。
ちょっとミーハーでした。




そんな感じで、広大な南ローヌですが、このあたりだけでも注目度の高い蔵がいろいろあり、
ラ・ヴィネでアポを取った蔵と別にも2件、この日は6件も訪問してしまいました。

この辺だけであればアクセスも意外にいいんですね。

そして翌日のシャトーヌフ訪問に備え、街の外れにあるホテルに宿泊。
ここは料理もワインリストも素晴らしく、シャトーヌフだけで150種類以上揃えていました。



料理とワインのお話はまた次回!