2011買い付け2
2011.04.05 [Tue] 07:13

昨日はすっかり観光客と化していたので、今日からはキチっと仕事します。

今回のひとつのテーマであるラングドック最西端の地Limouxへの訪問。


スペインとの国境を有するピレネー山脈へと向かう山の連なりにあり、
広大なラングドックのワイン産地としては最も西の端、ということになります。
(本当に遠い。今日2日目にして走行距離300km・・・ディジョンからマランジェまで3往復できます)


城砦都市カルカッソンヌを抜けると、ワイン産地としてはCabardes、Malepereなどがあり、
この辺りは地中海の気候と大西洋の気候が入り混じっているため、育つ葡萄も様々。

地中海側からは、シラー、グルナッシュ、カリニャン、サンソー、ミュスカ、ヴィオニエ・・・
大西洋側からはメルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、コ(マルベック)・・・

これに加え、標高の高いLimouxまで行くと、シャルドネ、ピノ・ノワール、シュナン・ブランまでが加わり
極めつけは土着品種のモーザックまで登場します。

ソムリエも油汗、、
まさに混沌の世界。


ただ、外からそういった情報だけ見ていると訳が分らないのですが、
今日4件を訪問してみたところ、AOCには当然のことながあら、あるセオリーみたいなものが基盤にあります。

ブルゴーニュ系品種以外は、ほとんどモノセパージュでは醸造されないので、
お互いを補うようなブレンドがされます。

例えば、Cabardesではシラーとメルロー。
(これも予備知識がないとオーストラリアですか?という感じですが)


シラーの持つ酸とタンニン、またメルローの持つふくよかさ、滑らかさがお互いを補完します。
それと、収穫時期をずらすことでリスクも回避できます。

土壌もシストとアルジロ・カルケール、石灰系と粘土・泥灰系と様々で、
あとはそれに適応した栽培をし、仕上げにヴィニュロンの個性を出していくようです。
ビオロジック、ビオディナミもこのエリアで盛んに進められています。

この二つのAOC自体、まだ認定されてほんの十数年、Malepereに関してはまだ4〜5年の歴史です。
そういう意味では、オーストラリアのアッサンブラージュを舐めてはいけません。


現在ほとんどのAOVDQSは廃止の方向に進められ、AOCにするか、VdP,Vdtに落ちるかという流れになっています。
近い将来、このカテゴリはもうなくなります。

ただし、何でもAOCになるかというと、そこに確かなテロワールが根付いている、ということになり、
このエリアのテロワールとは、ふたつの海流がもたらす複雑性そのもの、ということです。


そして、今回の買い付けの鍵を握るLimoux。

ここではモーザックを主体とした発泡性、
Blanquette de Limoux で、驚きのワインが見つかりました!!



・・・でも、長くなったので、今回はこの辺りで。

ちなみに瓶熟約10年です。

また次回を乞うご期待!

( PS : 諸事情により、活字だけで失礼致しました )