2010年アルザス・シャンパーニュツアー<オーベルジュ・ド・リル>
2011.01.27 [Thu] 11:30

2010年アルザス・シャンパーニュツアー<オーベルジュ・ド・リル>

店舗が忙しくて、ついつい昨年(もう昨年!!)のツアーのご報告が遅れてしまいました・・・・

今回の目玉とも言える「オーベルジュ・ド・リル」でのディナーです。

もちろんオーベルジュと言うくらいですから、ホテルにも宿泊。
「オテル・デ・ベルジュ」という名前で、レストランの脇に併設されています。

昔、ログハウスのような木の造りが落ち着く建物ですが、
内装はシックな雰囲気で、とてもこじんまりとした造り。



ホテルはリル川のほとりにあり、静かで穏やかな時間が過ぎていきます。

本当に小さな村で車も殆ど通らないような村。

こんなところでレストランがやっていけるのか・・・・・
と心配になりましたが、そんな私の心配はまったく杞憂に終わるのでした。

そのリル川のほとりにコウノトリ発見!



アルザスの鳥、コウノトリがすぐ近くで見れてとても縁起がいい!

臆病らしく、すぐに飛んで行ってしまいましたが、鴨もたくさん泳いでいて、
ほんとにのどか。



夕暮れの風景は何百年前とも変わらないのだろなー。


さて、ディナーのスタートです。



入り口はメインのほうとホテルから入るほうの2つがあり、ホテル側はかなり分かり辛く、迷ってしまいました。

さて、中に入ると、日曜日にもかかわらず、なんと満席!
こんな辺鄙な場所で、しかもいいお値段なのに、これだけの人が訪れるレストランって・・・

日本では考えられない・・・・
改めてフランスでのレストランの重要性を実感してしまいました。

オーナーシェフ、マルク・エーベルラン氏はフランス3大シェフとも言われ、
その料理はアルザスの郷土の食材、料理を中心にしていますが、洗練度は
素晴らしいと評判です。

シェフ・ソムリエのセルジュ・デュプス氏はソムリエ世界大会のチャンピヨンとして知られ、
ソムリエの1人として、彼のワインリストやサービスにとても興味がありました。

そんなリルでのディナー、期待が膨らみます!



さて、アミューズは

カニとほうれん草の小さなキッシュとフォアグラのムース、金柑添え

アルザスの代表的な料理をアミューズに持ってくる、このシェフのスタイルが集約されているかのよう。

もちろん素晴らしい味わいで、フォアグラも重さがまるで無く、口の上で溶ける感覚が素晴らしい!



前菜は

スズキのタルタル、柑橘のエスプーマ仕立て

新鮮なスズキをバジルと共にタルタルにして、柑橘のフレーヴァーがついた
エスプーマが添えられています。

フランスでは魚にあまりいい印象が無かったのですが、これはうまい!



魚料理は

真鯛のポワレ、カボチャのスープのカプチーノ仕立て

この魚も新鮮で、タラとか食べ飽きていた中でとても嬉しい!

味わいも繊細で、日本人向き。



肉料理は

仔羊のロティー、仔羊のすね肉のコロッケ添え

最後の肉料理はしっかりめ。

肉厚な仔羊のロティーにちょっと珍しいですが、
すね肉を煮こんで、固めてコロッケにしたものが付いていました。

ボリュームはありますが、味わいはあくまで繊細で、
フランス料理のフィネスはこういうところに出るんだな、と感心。

火の入れ方も完璧。

言う事が無し。



そしてこの方がシェフ・ソムリエ セルジュ・デュプレさん。

メインに合わせて90年のブルゴーニュをチョイスしてもらいました。

懐にも優しい、しかもしっかりと熟成した、素晴らしいチョイス。

デキャンターもこんなにクラシックなスタイルでやって貰うのは初めて。

これがグラン・メゾン!



そして、一番の驚きがこのチーズたち!!!

冷蔵つきのシャリオットになんと40種類ものチーズが・・・・・
完璧な熟成と温度、そして日本では食べられないレアでマニアックなセレクト。

農業、畜産の国フランスの底力を見せ付けられました。

もちろんしっかりといただき、もうお腹は破裂寸前。

でもディナーはまだ続きます。







デザートは

チョコレートとフランボワーズのコンビネーション。

ぎっしりと並べられたフランボワーズをチョコレートが挟んでいます。
ヴァニラアイスもちょっと考えられないくらいのヴァニラが・・・

最後の小菓子も充実し、コーヒーと共に、チョコレートも10種類から
選び放題!

もう勘弁して下さい・・・・


これくらい完成度の高いフレンチは確かに初めての体験でした。
これを知ってしまうと後が怖い・・・・



そして、食後にはセルジュさんに頼んでワインリストをじっくりと見せてもらい、
写真まで撮らせてもらいました。

普通、地方のレストランのワインリストはほとんどがその地方のワインばかり
なのですが、流石三ッ星、フランス中の、しかも素晴らしいヴィンテージが揃った
リストは圧巻でした。

厚さが凄い!!

そして値段が安い!!!

こういうところではいいワインを飲んだ方がお得です!


素晴らしいディナーを堪能した翌日からはいよいよ生産者訪問です。