シャンパーニュツアー4日目、最後の生産者
2010.06.28 [Mon] 14:29

ついにツアー最後のシャンパーニュ生産者の訪問となりました。

★シャンパーニュツアー3日目 TARLAN タルラン★



タルランはヴァレ・ド・ラ・マルヌのウリィー村で1687年からシャンパーニュを造り続けている
老舗生産者です。

15HA、60区画の畑でブドウを作り、樹齢は6〜60年、
ピノ・ムニエ 18%
ピノ・ノワール 50%
シャルドネ 30%
その他2%
の比率です。

マルヌはマルヌ川の影響で、標高によってテロワールがまったく違い、
その多様性をブドウにどう反映させるかがポイントとなります。
(他のシャンパーニュの地域では、どちらかというとアサンブラージュ
重視でブドウ単体にテロワールを反映させることはあまりしないみたいです。)

マルヌ川はやはり影響が強く、春の霜や夏の日差しの照り返し、堆積層の
違いによるテロロワールの違いなどが顕著に現れてきます。

いかに個々のブドウに適したテロワールを見極めるかが鍵なのです。



さて、当主はブノワ・タルラン。
見ての通りちょっとぽっちゃりとした若い生産者。

しかもアポイントにかなり遅れてしまっていたので、初めはかなり不機嫌でした。

しかし、シャンパーニュの説明が始まると、自分の世界にどっぷり入っていって、
話に夢中に。
話す内容もかなり専門的で、たぶん参加者の方には難しかったのではないでしょうか。
(藤田さんがしっかり噛み砕いて通訳してくれたので私も何とか理解は・・・)



特に彼のこだわりはプレスの方法でした。

ブドウを圧搾するとき、普通は上から下に圧力を掛けますが、彼の場合、
この機械で斜めにプレスするのです。
その理由はプレスするときに出来るだけ酸化させないため。
このプレスだと短時間で終了するから、白ワインにとって最良の
圧力と時間でフィニッシュできるそうです。

また、普通は一回目、二回目のプレスで取れるブドウジュースというのは
HAあたりの量で決めるのですが、かれは量ではなく、かけた圧力と時間で
計っています。
プレスは強く圧力をかけると皮の成分が強く抽出され、酸化も進んでしまいます。
だから彼はそれを圧力と時間で考えているのです。

そこまで考えているとは驚き!



その後はお待ちかねのテイスティング。

初めはあまり機嫌が良くなかったので、あまりテイスティングも本数でないかな?
と思っていましたが、参加者の鋭い質問&つっこみに触発されたのか、

あれもこれもというまに15本くらい机にシャンパーニュが並んでしまいました。

しかも!

同じシャンパーニュでもデゴルジュマンの時期が3ヶ月前と3年前と違う2種を比べて
テイスティングさせてくれました。

これはかなり驚き!

やはり3ヶ月のものは泡立ちも忙しく、フレッシュで美味しいのだけれども、
まだ練りが足りないかな?という感じ。
3年のものは、泡立ちが細く長く続き、全体的な円やかさやコク、深みも違っていました。

並べて飲んでみて初めて分かるこの差にとても勉強させられました。





そしてスペシャルキュヴェのテイスティング。

上は何とアメリカ産台木を使わない純フランス産シャルドネ100%の
ヴィーニュ・ダンタン

かれのシャルドネへのこだわりはとても強く、これもその現れ。

彼曰く、
自根のシャルドネは幅があり、接ぎ木したものは奥行きがある。

どちらがいいというわけではなく、キャラクターの違いということだそうです。

そして下はピノ・ムニエ100%のヴィーニュ・ドール。

これまた区画が限定された特別なムニエを仕込んだもので
圧倒的な濃度とパワー、ミネラルが溶け合った素晴らしいシャンパーニュでした。




そしてもう一つのスペシャルがこのキュヴェ・ルイ。
95年、96年のシャルドネをブレンドしたタイプで、最も完成度の高いものです。

これは飲んでみたほうがいいですよ!

今回は本当に素晴らしいヴィンテージのものも出してもらいました。

ロゼ・エクストラ・ブリュット1998
エクストラ・ブリュット1998
ヴィーニュ・ダンタン2000
ヴィーニュ・ドール1999
ヴィーニュ・ドール2002
キュヴェ・ルイ1990
キュヴェ・ルイ1995&96
キュヴェ・ルイ1997&98

なんと贅沢なことでしょう!



そして今回はブノワだけでなく、お母さんも一緒にテイスティング。
このお母さんも大らかで陽気なとても感じの良い方で、
ブノワがむすっとしていると脇で注意してました。

どこの国でも親子はいっしょなんですね〜。

あと、タルランではピュピトル(シャンパーニュの澱を集める為に使う台)
も売っていて、参加者の方も買っていました。

重そう・・・