シャンパーニュツアー訪問一日目・ベレッシュ
2009.10.20 [Tue] 13:56

こんにちは。ラ・ヴィネの中尾です。

10月12日から19日まで、ラ・ヴィネが主催したシャンパーニュツアーに同行してきました。

10月のシャンパーニュは思っていた以上に寒くて、最低気温が1度の日もあり、フランスの
秋らしい気候でした。
ブドウも摘み残しがけっこうあってそれを食べながら生産者の話を聞いたり、シャンパーニュを
飲みながらブドウを食べたりと、いつも買い付けに行く4〜6月とは全く違うフランスを体験できました。

何回かに分けてその模様をブログにアップしていきたいと思います。


★シャンパーニュ訪問第一日目・BERECHEベレッシュ

記念すべき一人目の訪問生産者はベレッシュです。
皆様ご存知のラ・ヴィネ人気トップ3に入る生産者です。簡単に説明を。

BERECHE
モンターニュ・ド・ランス、リュード村 9HA
リュード村のブドウだけビオロジックで、
他の畑はリュット・レゾネ、クルチュール・レゾネ
シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエは1/3ずつ

この造り手のカーヴはリュード村の頂上にあり、車で丘をけっこう登ったところにあります。。

現当主ラファエルはまだまだ若い生産者で、畑に情熱を燃やすその姿勢がとても印象的。
その畑はビオロジックをしっかりと実践していますが、無理をするというよりは
自然にビオへ出来る範囲で移行していっている感じです。今はリュード村の畑が
ビオロジックでそれ以外はリュット・レゾネですが、2010年くらいからはほとんどを
ビオロジックに移行するとのこと。

畑で彼の話を聞きましたが、時間帯による日光の当たり具合やビオによる畑への
影響、土壌や日照量によるブドウ品種の造り分けなど、とても丁寧に教えて貰いました。

その真剣さからも彼の畑に対する情熱がひしひしと伝わってきます。
そしてとても優しく参加者の質問にも丁寧に答えてくれて、皆さんシャンパーニュ生産者の
見方がガラッと変ったかもしれません。


そしてカーヴに戻り、見学をさせてもらうことに。

シャンパーニュのカーヴは原酒の熟成のため、他のワイン産地のものよりも圧倒的に広いの
が特徴です。どれくらいかと言うと、訪問した生産者では年間生産量の3〜4倍。
つまり、5万本生産している蔵で、カーヴにはおよそ15万〜20万本のストックがあるということです。
大きなメゾンなら・・・・・
カーヴの写真は他の生産者の紹介の際にご覧に入れましょう。

ベレッシュのカーヴで印象的だったのは、樽ですね。
白ワインはシャサーニュのフィリップ・コランの樽、赤ワインは
なんとロマネ・コンティの樽を使って熟成させます。



スティルワインを飲ませてもらいましたが、白は本当にモンラッシェ系の重厚でリッチな味わい。
それにシャンパーニュらしい酸味が加わり、泡が無くても十分旨い!!
赤は本当にシャンボールミュジニー的な気品を感じさせ、驚きでした。
しかもこれはムニエとノワールの50%ずつというからまさにシャンパーニュでしか飲めない
たいぷですね。

あと、樽発酵させて醸しをしている途中の樽を上から盗撮してみました。
樽を触るとあったかくて、ぷつぷつ音がしていてまさに生きているんだなと実感。


最後はお待ちかねのテイスティング。

全てのキュヴェ、7種類をテイスティングしましたが、やはりこの蔵はレベルが高い!


もう入荷しているものに関していうと、


EXTRA BRUT RESERVE はだいたい1/3ずつの配合でノワゼットの軽いアロマに、パイナップル、ジャム
の香りが加わり非常にバランスのよいタイプ。

LES BEAUX REGARDSはシャルドネ100%。石灰質のキレのよい酸味、柚子の香りがどこか日本を思わせます。
やはりラファエルは日本に良く来ているからでしょうか。

RELFET D'ANTAN は説明の必要が無いトップキュヴェ!パーフェクトなバランスと熟成感。

入荷していないものだと、

ROSE ドザージュ3gのロゼで、サクランボのアロマと切れの良さ。

MILLESIME 2002  シャルドネ40%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ20%
         熟成感の強いシャンパーニュ。
INSTANT ROSE  新作のロゼ。シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10%
       ノンフィルターでドザージュなし。これにDRCの樽で熟成させた赤が
       ブレンドされています。まろやかで華やか。素晴らしい!!




最後にここで教えてもらったことでへぇと思ったのが、熟成させているシャンパーニュの瓶のふたについて。

普通はビールの王冠のようなもので蓋をして寝かせて熟成させるのですが、プレステージクラス
だと、王冠ではなく、コルク栓で蓋をするそうです。(伝統的なスタイル)
コルク熟成はより空気を透過して熟成するので、柔らかい味わいに仕上がります。
また、そういうシャンパーニュの瓶は口の部分でっぱりが厚くなっています。
そうでないとコルクがうまくとまらないのだそうです。


こういうスタイルの瓶には最後の仕上げの際に針金のコルク止めではなく、紐で止めることが多く、
まさにクラシックな趣きです。
(紐で止めたシャンパーニュの中にはコルク熟成させてない嘘ものも多いそうですが、
 瓶の口を見ればすぐ分かりますね。)


それでは次回はアンボネ村のポール・デチュンヌをご紹介しましょう。