3/24 ソムリエ卒業式 プロヴァンスの風に吹かれて
2017.02.01 [Wed] 07:31

◇◆◇3/24 ソムリエ卒業式 プロヴァンスの風に吹かれて◇◆◇

門出のシャンパーニュ

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春、卒業の季節。2009年より8年の間勤めて参りましたソムリエ久保が、ラ・ヴィネを卒業いたします。ラ・ヴィネのブランドコンセプト「ワインのある豊かな暮らし」の中で、多くのワインが育んでくれたご縁で、この度フランス・ニースに拠点を置き、東京原宿にレストランを営む松嶋啓介シェフのもと、ソムリエとして着任することとなりました。つきまして、ワインを通じてご縁の出来ました皆様と、ニースの春の料理、ラ・ヴィネの美味しいプロヴァンスワインと共に門出のシャンパーニュを楽しむ時間を過ごせたら幸せです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。8年の間、皆さま本当にありがとうございました。


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今回ラ・ヴィネがコラボレーションするレストランは、原宿東郷神社前の杜に佇むような雰囲気も気持ちよい、レストランKEISUKE MATSUSHIMAにて行います。

ご存知の方も多いと思いますが、地中海を臨む高級リゾート地で知られるニースで外国人最年少のミシュラン一ツ星を獲得して有名になった松嶋啓介氏の日本でのレストランです。

ラ・ヴィネで取り扱う現地フランスで買い付けを行ったプロヴァンスワインと共に、松嶋氏の洗練されたニース料理を共に味わいながら、マリアージュの妙をご堪能頂けますと幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

【 日  時 】 3月24日(金) 6時45分受付開始 午後7時 開宴

【 募集人数 】  30名様

【 場  所 】 KEISUKE MATSUSHIMA TOKYO

【 住  所 】 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート1F

         最寄駅:千代田線 明治神宮前 5番出口より徒歩10分

                山手線 原宿駅 竹下口より徒歩10分

【 会  費 】 16,000円 (税サ込み) 着席 特別コース・ワイン付き

【 ご予約先 】 電話03-5424-2581(ラ・ヴィネ)

【お支払方法】 事前のお支払い クレジットカード、お振込み等で承ります。

【 備 考 】 お席の都合上、ご相席となりますので予めご了承お願い申し上げます。
 

退職のご挨拶 (久保)
2017.01.23 [Mon] 12:06

こんにちわ、久保です。

私事ではございますが、約8年勤めて参りましたラ・ヴィネを
2017年1月いっぱいで退社することとなりました。

これまでワインのご縁を通じて出会うことの出来た皆さま、
大変お世話になりました。

ここで学んだ多くのことを活かし、新しい環境へ
チャレンジ致します。

ラ・ヴィネには2月から新しいソムリエが参りますので、
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

ご挨拶まで

最後に、「フランスワイン買い付けの旅」を70話ほどのリンクでまとめました。
2009年〜2017年までの間に訪問したワイン生産者の記録から、
葡萄畑の風景や造り手の人柄、造られるワインの多様性をお伝えできたら幸いです。

皆様に感謝申し上げます。

2017.1.23 久保 友則

※写真は朝焼けのエルミタージュ・シャペルです。





〜CHAMPAGNE〜


◆PIERRE LEGRAS
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A2042/
◆ERNEST REMY
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A1077/
◆CHARLES ELLNER
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A3060/
◆RENE RUTAT
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A2041/
◆COESSENS
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A4027/
◆FRANCIS BOULARD
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A1076/
◆PASCAL DOQUET
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A2027/
◆JACQUES SELOSSE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A2017/
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/470
◆GASTON CHIQUET
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A3019/
◆LARMANDIER BERNIER
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A2037/
◆ANDRE BEAUFORT
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/473
◆DE SAINT GALL & ◆AUTREAU
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/638
◆CL DE LA CHAPELLE & ◆CHARLES MIGNON & ◆HOSTOMME
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/637
◆GUILLON
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/476


〜ALSACE〜


◆DOMAINE MARCEL DEISS
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/635
◆DOMAINE STOEFFLER & ◆DOMAINE SCHOECH & ◆DOMAINE LOEW
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/636


〜BOURGOGNE〜


◆AMAURY BEAUFORT
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW2561A5004/
◆DOMAINE DE LA CHAPPE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256201027/
◆DOMAINE L'ABBAYE DU PETIT QUINCY
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256201026/
◆CAVE HENRI DE VEZELAY
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256201025/
◆PHILIPPE PACALET & ◆DOMAINE GUYON & ◆DOMAINE DUFOUR FRERES & ◆DOMAINE CONFERON COTETIDOT
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/640
◆CLOS DE VOUGEOT & ◆DRC(L'ABBAYE DE SAINT VIVANT)
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/641
◆MAISON CHANZY &◆CAVEAU CHASSAGNE MONTRACHET &◆DOMAINE RAMONET &◆PHILIPPE BOUZEREAU &◆DOMAINE DE LA VOUGELAIE
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/645



〜LOIRE〜


◆BRUNO CORMERAIS
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/529
◆CHRISTOPHE MAILLARD (VIGNERON DU PALLET)
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256403025/
◆DOMAINE DE LA PEPIERE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256403023/
◆DAMIEN RINEAU
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256403022/
◆DOMAINE RICHOU
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256401054/
◆DOMAINE CLOSEL & ◆DOMAINE COLLIER
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/531


〜JURA〜


◆DOMAINE MACLE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256901005/
◆DOMAINE MICHEL GAHIER
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256901013/
◆DOMAINE DOLOMIES
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256901011/
◆DOMAINE CLOSSET
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256901010/
◆LES CHAIS DU VIEUX BOURG
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256901015/


〜COTES DU RHONE〜


◆DOMAINE BALAZU DES VAUSSIERES
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256502065/
◆DOMAINE MAGALANNE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256502073/
◆DOMAINE DE LA RONCIERE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256502071/
◆CHATEAU SAINT ESTEVE D'UCHAUX
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256502069/
◆DOMAINE SAINT APOLLINAIRE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256502068/
◆DOMAINE MONIER (MONIER PERROL)
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256501033/
◆DOMAINE CHRISTOPHE PICHON
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256501030/
◆DOMAINE DE LA VILLE ROUGE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256501031/
◆DOMAINE DUSEIGNEUR
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256502061/
◆LES VIGNERON D' ESTESARGUES



〜LANGUEDOC〜


◆MAS JULLIEN & LES VIGNES OUBLIEES
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601067/
◆DOMAINE DES HOMS
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601064/
◆CHATEAU GUILHEM
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601063/
◆LA JASSE CASTEL
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601062/
◆SALASAR
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601061/
◆DOMAINE LA ROUVIOLE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601060/
◆FONT JUVENAL
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601059/
◆DOMAINE DE FOURN
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601058/
◆CHATEAU D'ANTUGNAC
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601057/
◆ERMITAGE DU PIC SAINT LOUP
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601056/
◆DOMAINE DE L’HORTUS
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256601025/


〜SUD OUEST〜


◆CLOS BASTE
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256802018/
◆ILARRIA
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256804017/
◆BARRERE & ◆BELLAUC & ◆JARDIN DES BABYLONE & ◆CLOS JOLIETTE
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/524
◆PICHARD & CLOS L'EGLISE & ◆LABRANCHE LAFFONT
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/525
◆PLAIMONT PRODUCTEUR & ◆CHATEAU DE BACHEN
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/526
◆JOUANDA & ◆GOUDOULIN & ◆PAPOLLE
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/527
◆LE CLOS D’UN JOUR
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW256801011/


またお会いできますのを楽しみにしております。


 

1/28 (土)シャンパーニュ・セミナーのご案内
2017.01.11 [Wed] 17:14

2017年も様々なワインの企画がございます。



まずは人気の高い、「シャンパーニュ」を比較しながら
ちょっと勉強してみるワインセミナー。

残席わずかとなっていますので、気になる方はお早めにお申込み下さい。


★☆★シャンパーニュ・セミナー開催のお知らせ★☆★
皆様からご要望の多かったワインセミナーの第3回を開催致します。

http://www.sp-mall.jp/shop/goods/search.aspx?shop=W2&tree=56


ラ・ヴィネのセミナーは、ワインスクールのようにホワイトボードと睨めっこするような堅苦しいものではありません。

レストランやバーラウンジなどの落ち着いた空間をおかりし、軽食をつまみながら、気軽にワインの魅力に触れていただくというコンセプトで行っております。

毎回テーマごとに約5種類のワインをテイスティングしながら、フランスワインの多彩な魅力をご紹介しています。

今回は、近年稀に見る優良年として名高いテタンジェのヴィンテージ・シャンパーニュや、20年の熟成を経た1996年のシャンパーニュもお楽しみ頂く 予定です。
(※ワインのコンディションなどでアイテムが変更となる場合もございます)

恵比寿にあるお洒落なブリティッシュ・パブ『エピローグ』で、大好きなシャンパーニュを学んでみませんか。 


お一人様のご参加も大歓迎です。お気軽にご参加下さい!

<日  時> 1月28日(土) 15:00〜16:30
<募集人数> 定員20名様
<会  費> ¥6,000(税込)
<開催場所> PUBLIC HOUSE EPILOGUE
         パブリック・ハウス エピローグ
<住  所> 東京都渋谷区恵比寿1-6-3

※ご予約は先着順とさせていただきます。
※アルコールのご試飲ですので、お車でのお越しはご遠慮下さい。

お申し込みはホームページからも行えます。
http://www.sp-mall.jp/shop/goods/search.aspx?shop=W2&tree=56

 ○●○会場が新しくなりました!○●○

〜恵比寿ガーデンプレイスから徒歩10分
パブリック・ハウス エピローグにて開催〜

*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜

バーのような雰囲気、レストラン並のクオリティの料理を、気軽にお楽しみいただけるお店です♪ 洗練された綺麗な店内は雰囲気抜群です!
 

新成人のヴィンテージ1996
2017.01.08 [Sun] 12:50

新年あけましておめでとうございます。

2017年もスタートし、ラ・ヴィネの新春福袋の販売も落ち着き、
この連休を過ぎるとお正月気分も薄れて、いつもの日常に戻っていく感じでしょうか。

さて、今日1/9は「成人の日」ということで、
ラ・ヴィネ店内にある新成人のヴィンテージ、1996年のワインを
探してみました。

フランスの1996年は各地で成功をおさめた当たり年として知られていて、
今、飲み頃の美味しい状態になっている銘柄が多数あります。


御祝いにはやはりシャンパーニュ。



クロ・ド・ラ・シャペル
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-CPN4-4347/


冬の料理、日本でも少しずつ食べるようになってきた、
野趣あふれるジビエなどには、ローヌや南西部のワインも良いですね。



クローズ・エルミタージュ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-RHR4-4537/
コルナス
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-RHR4-3354/






カオール
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-SOR2-2132/
マディラン
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-SOR4-4317/


そして王道はやっぱりブルゴーニュとボルドー。




オスピス・ド・ボーヌ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BGR4-4545/
ブラニ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BGR4-2458/
ヴォーヌ・ロマネ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BGR4-4716/


貴重な銘柄もあります。



ボンヌ・マール
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BGR4-1485/




ボイド・カントナック
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BXR4-2779/
ラロゼ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BXR4-1666/
パヴィ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BXR4-4498/




タルボ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BXR4-4504/
カロン・セギュール
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BXR4-1855/
ルージェ
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-BXR4-3250/


ちょうど私もワインを本格的に勉強し始めた2000年くらいの時に
お店に並んでいたのが1996年だったのを記憶していますが、
もう20年経ったことに驚いてしまいます。

ワインのひとつの魅力は、これほど長い時間がたった後にでも美味しさを維持し、
20年という時間を越える、人の営みそのものを受け取ることができるところにあるような気もします。

20歳を迎える人たちには、ワインの味わいそのものの判断というよりも、
20年後に残せるものを積み重ねていくこと、のようなことを
味わいの中に感じていただけたらな〜と思います。

ご両親と一緒にそんなワインが飲めたら最高ですね。



 

シャンパーニュの"umami"について
2016.12.20 [Tue] 10:50

こんにちは、久保です。
2016年もカウントダウンが始まりました。

シャンパーニュを求めにいらっしゃる方が多いラ・ヴィネですが、クリスマスも近いし、ガーデンプレイスのバカラ・シャンデリアも綺麗だし、あとはシャンパーニュがあれば雰囲気はバッチリ。

さて、どうしてこんなにも日本人はシャンパーニュを愛するのか?
というのが、日本の食習慣にヒントがあったりします。

このあたりのことはDom Perignon 醸造責任者のRichard Geoffroyさんも時々語っていますが、
シャンパーニュというワインの製法は発酵を2回行う。当然ワインよりも旨みの強いものが出来上がるわけです。

今や旨み(umami)は、酸味(さんみ)・甘味(かんみ)・塩味(えんみ)・苦味(にがみ)の四基本味に加わるべき第五の基本味として、世界共通言語となっています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%BE%E5%91%B3

欧米諸国の言語では、この「うま味」に相当する表現が存在しなかったため、現在のところ日本語を借用した「umami」で通じてしまいます。

昆布などのグルタミン酸、鰹節などのイノシン酸。

アミノ酸の一種であるグルタミン酸は植物に、核酸の一種であるイノシン酸は動物に多く含まれることが多く、これらを組み合わせることで旨みが増す、というのも、日本人は経験的に知っています。


と、話が長くなりましたが、シャンパーニュをつい飲みたくなってしまうのには、
旨みになじみの深い日本人ならではの理由があったというのが興味深いですね。

そして、ラ・ヴィネ流にいくと、そこにさらに熟成による付加価値を付けていきます。





ここ最近、飲む機会のあったヴィンテージ・シャンパーニュの数々、
こうしたものを発掘して輸入できるショップはなかなか少ないのではないかと思います。











一次発酵+二次発酵+熟成による旨みの最大化!

ドンペリニヨンのP2やP3で行っていることは、そういう事なんだと思います。
是非、熟成シャンパーニュの世界に足を踏み入れてみて下さい^^

X'mas Party , 年末年始に活躍しそうなビックボトルも少量ございます。



 

シュッド・ウエストワインの魅力を感じたセミナー
2016.11.23 [Wed] 11:46

こんにちは、久保です。

先日、代官山のバンケット・パッションさんにて、
『シュッド・ウエストワインの魅力』 産地別集中セミナーに参加してきました。



9月から、ソムリエ、シニアソムリエ対象に全3回行っていたのですが、
なかなか都合がつかず、最終回『SAINT MONT』の会だけ参加することが出来ました。

講師は日本のトップソムリエ、石田 博さん。

シュッド・ウエスト(フランス南西地方)は4年前に自分も訪問しており、
その時は大西洋側のイルーレギから内陸にジュランソン、マディラン、トゥルサン、
そして今回のサンモン、アルマニャック、カオールと駆け抜けましたが、
とても広大なワイン産地。

その他にもトゥールーズ方面のガイヤックや、ボルドー・ドルドーニュ川方面のベルジュラックなど、
31ものAOPワインがあり、ある程度体系的になってきてはいるものの、土着品種、国際品種のバラエティーに富み、まだまだ可能性に満ちたワイン産地です。

今回のテーマは、AOPとしての登録は比較的新しい、サン・モンがテーマです。

葡萄栽培自体はベネディクト派の修道院時代ですので、ブルゴーニュのクリュニーやシトーなどと
同じくらい長い歴史、11世紀頃から続いています。

そんなサンモンのワインを白・ロゼ・赤あわせて12種類の試飲という貴重な機会。
そしてメインは日本ではラ・ヴィネのみが輸入を行っている、ラ・マドレーヌと、
プレ・フィロキセリックです。

サン・モンがボルドーの代替やアルマニャックの蒸留用のワインから、高品質ワインへと生まれ変わることが出来たのは、この地に発足したひとつの組合の尽力があったからと言ってよいと思います。



PRODUCTEUR PLAIMONT
プロダクトゥール・プレイモン

(PL pour Plaisance, AI pour Aignan et MONT pour Saint Mont)
プレイモンとは、プレザンス、アニャン、サンモンという、3つの村、3つのテロワールを合わせた言葉で、
この3か所の土地の違いによリ生まれるワインの個性を表現すること。

Aignan・・・・・褐色砂質で、ワインに鮮烈な香味を与える
Plaisance・・・粘土石灰質で、繊細なアロマととろけるようなタンニンを生み出す
Saint Mont・・・混成粘土質で、濃密かつ芳醇なワインを生み出す



そしてその土地に適した葡萄、土着品種のマンサンやプティ・クリュブ、アリュフィヤック、
タナ、ピナン(フェル・セルヴァドゥ)、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン。

とくに先日のVINEXPO2016でも、南西地方の起源としてのカベルネ・フランに注目が集まっているようで、
ナパやニューヨークなどを始め、世界各地でカベルネ・フラン旋風が巻き起こっているそうです。



試飲に移っていきます。白ワインはパイナップルやリンデン、カモミールなど濃密なフルーツと
豊かな酸、そして花を思わせるフローラルな香りが特徴です。

酸が効いている為、熟成能力も秘めており、状態のよい10年ほど寝かせたもののポテンシャルは
素晴らしいものがあります。

赤ワインはマディラン同様、タナが主役ですので色合いも濃く、たっぷりとした果実味に
豊かなタンニン、これをきめ細かくドライにならないよう工夫する醸造が様々見てとれます。

嫌気的な発酵前マセラシオンで果実味を引き出す方法、ピジャージュや複数回の澱引きで、
酸化を促す方法、それぞれテクニックからもたらされる効果がワインにしっかりと出ていました。



そして今回のメインとなっていた、ラ・マドレーヌと、プレ・フィロキセリックです。

シュッド・ウエスト地方を襲ったフィロキセラ(害虫)を逃れた樹齢150年の葡萄畑と、
壊滅後に接ぎ木によって植え替えられた最初の畑、こちらも1880年代には再開されたといいますから、
130年を超える古木がもたらすワインです。

ブラックべりーやブラックチェリー、野バラや洗練されたスパイス、バニラ、胡椒、丁子やナツメグなどの複雑性、
極めて肉厚ながらメントール的な爽快感もあり、どちらにも100年を超える根がもたらす圧倒的な余韻の長さがあります。

フランスワインと言うと、その知名度からどうしてもボルドーやブルゴーニュばかりが良いワイン産地として有名になり、南西部やラングドック地方などは格下に見られがちですが、4年前の買い付け、そして今回の試飲でも、南西地方の可能性やワインの素晴らしさを、もっと多くの方に知っていただきたい想いが強まりました。



〆は南西地方のソウルフード、パトリック・パッションさんのガルビュールです。
秋冬は北フランスでいうポトフ、南ならガルビュールということで、鴨肉やソーセージ、野菜や白インゲンなどを煮込んだ身体温まる料理です。

知識という脳の栄養を得て、最後はお腹も満たされ、
フランスの料理とワインはまさしく一体だと感じた、実り多い一日でした。

プロ向けセミナーでしたので、ご参加の皆様も南西地方のワインをこれからたくさん紹介してくれることと思います。

ラ・ヴィネでは約60種類程のシュッド・ウエストのワインを扱っています。
http://www.sp-mall.jp/shop/c/cW25680/
 

「テタンジェ・コレクション・セバスチャン・サルガド2008」発売
2016.11.22 [Tue] 12:08

シャンパーニュ「テタンジェ・コレクション・セバスチャン・サルガド2008」が、日本でも数量限定発売されました。
ラ・ヴィネとワインマーケットPARTYでも、日本での販売を引き受け、少量ですがストックしております。

「テタンジェ・コレクション」は発売以来、今回でコレクション・ボトルは13番目となり、
「偉大なシャンパーニュは偉大なアートである」という同社のワイン造りのポリシーにふさわしく、
偉大なヴィンテージのみに発売されるプレステージ・シャンパーニュです。

2008年はブラジルのアーティスト、セバスチャン・サルガド氏による
豹のデザインを施した黒いラベルが印象的です。



***

セバスチャン・サルガドさんはどう人物なのか、そして今回どうしてこの人が起用されたのか、
気になって調べてみました。

セバスチャン・サルガド氏はブラジルで農園を営む両親のもと1944年に生まれ、
学生時代はフランス文化普及協会の事務所で働きながら、軍事政権に反対する学生運動に身を投じていました。

23歳の時に妻レリアと結婚するとフランス・パリに移住。写真にのめりこみ、
報道写真家としての道を歩んでいくことになります。

このあたりのドキュメンタリーが2015年に映画になっているのですが、
恵比寿ガーデンプレイスのTSUTAYAで見つけることが出来たので、早速見てみました。


セバスチャン・サルガド 『地球へのラブレター』
http://salgado-movie.com/
公式サイト

戦争や紛争、貧困、死と隣り合わせの生、
自然の美しさ、動物、植物との共存、

現代社会が向き合うべき、様々な問題を
写真を通して伝えてくれるドキュメンタリーです。

テタンジェ社がどうしてこの人を選んだのか、
人間同士の争い、自然と共に生きていくことの大切さや難しさ、
いろいろな事を考えさせてくれます。

今回のテタンジェ・コレクションを手にする方は、
是非この映画も観てみるとよいかもしれません。

テタンジェ・コレクション・セバスチャン・サルガド2008
ご購入はこちら
◆TAITTINGER COLLECTION -SEBASTIAO SALGADO- 2008
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-CPN4-4904/
 

2016年のボージョレ・ヌーヴォーの作柄情報が届きました!
2016.11.07 [Mon] 16:36

11月17日(木)に解禁日が迫った、ボージョレ・ヌーヴォー。
2015年からラ・ヴィネのヌーヴォーに新しく加わった生産者「ティラルドン」から、
今年のボージョレの作柄情報が届きました!



結論からいうと・・・、
2016年は、とても苦戦しましたが着地としては美味しいヌーヴォーを作るこ
とが出来たそうです!

よかった、どうなる事かと心配していました…。

今年は年明けから4月の後半くらいまでとても寒い日が続きました。
そして順調に気温が上がった5月。

問題は6月の天気。

6月24日(金)午後に、
ボージョレ北部は猛烈な風と雨、そして雹を伴なった嵐に見舞われます。
(同時期にブルゴーニュ、ジュラも雹害を受けています)

特にひどい被害を受けたのがモルゴンの一部(コート・ド・ピィ含む)、シルーブル、
フルーリー(70〜80%のエリア)、ムーラン・ア・ヴァン(同じく70〜80%)。



主枝は無事ですが、せっかくそこから延びていた柔らかい結果枝の多くが折れてしまい、
中には脇枝も損傷する葡萄の樹も多くみられました。



結果としてクリュ・ボージョレの収穫量はぐっと減って、その代わりに凝縮した果実を
収穫することができたとのことです。

(モルゴン村のビュルゴー談)

ティラルドンはシェナ村に醸造所がありますが、ヌーヴォーに使う葡萄の畑は、
ボージョレ南部のフロンテナにあるので、雹害はまったく受なかったとのこと。
その後の7、8、9月はボージョレ全域でいい天気が続き、無事に収穫を迎えます。



今年のティラルドンは9月30日にヌーヴォー用の葡萄の収穫が終了しました。



畑作業を手伝ってもらった馬も、ひとだんらく。

ボトリングは10月25日。
2015年は10月7日にボトリングを開始しているので、
今年の収穫は昨年に比べると随分と遅いように見えますが、例年通りとのこと。



2015年が例外的に早い収穫だったみたいです。

昨年の作柄についてはこちらをご覧ください。
http://yaplog.jp/la-vinee/archive/644

そして無事にラ・ヴィネの倉庫に到着!
現在、解禁日に向けて発送準備を進めています!


去年のティラルドンのヌーヴォーは、
ボトルが真っ黒に見えるくらい濃厚でしたが、
2016年のヌーヴォーは輝きのあるルビー色。
新酒らしいフレッシュな果実味が詰まったヌーヴォーです・

解禁まであと10日。
今年のボージョレ・ヌーヴォも楽しみですね。

ビオディナミで醸し出すエキス感溢れるヌーヴォーのティラルドン、おすすめです!

     ●ボージョレー・ヌーヴォー ドメーヌ・ティラルドン
      早期割引価格  税抜 3,150円(税込 3,402円)
             
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せっかくなのでティラルドンについてお話しさせてください。

2015年から新規にラ・ヴィネがお付き合いすることになったティラルドンは
ボージョレ地区・シェナ村の生産者です。

もともとティラルドン家はボージョレ地区南部のフロンテナで葡萄栽培を代
々営んでいましたが、2008年にシェナに本拠地を移して、若干22才のポール
・アンリ・ティラルドンが元詰めを開始しました。その後、弟のシャルルが
加わり、若い兄弟二人でビオディナミにのっとったワイン造りに取り組んで
います。

シェナやムーラン・ナ・ヴァンの畑から生み出す各キュヴェは、ともにエキス
感が前面に押し出された力強い骨格を持ち、還元臭や雑な造り見られず、
クリーンな味わいのビオディナミのワインです。

ボージョレ・ヌーヴォーはティラルドン家のオリジンの畑、ボージョレ地区南
部のフロンテナの畑の古樹で仕込むビオディナミ・ヌーヴォー。フロンテナは
かつては「Pays des Pierres Dorees」=「黄金石の国」と呼ばれていた土
地で、金色に輝く黄色花崗岩を多く含む土壌です。濃厚な葡萄の存在感と、
目の覚めるような鼻に抜ける香り、飲みごたえがあるのにシルキー、抜群の
完成度のボージョレ・ヌーヴォーです。年間生産量3000本

去年も一昨年も、ラ・ヴィネのボージョレ・ヌーヴォーは解禁日前に予約で売
切れてしまいました。生産量が少なかった今年のヌーヴォーも残り僅かです。

ご購入はお早めにどうぞ!
 

【募集中】11.3 第8回  日本料理とワインを楽しむ会
2016.10.21 [Fri] 10:02

11.3 第8回  日本料理とワインを楽しむ会
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-EVT-160112/





2016年の取り組みとして行っている日本料理とワインの会。
本年最終回となる次回11月3日(木・祝)の会のご案内をさせて頂きます。

◇日本料理とワインを楽しむ会

季節の旬を感じさせる食材ということで、1月から、すっぽん、ふぐ、続いて筍・真鯛・鮎・鱧・松茸をテーマに、ワインと合わせて楽しむ食事会を行なってきました。

会場は恵比寿の日本料理店、和の食いがらしさん。

奇をてらわず、いつも正統な日本料理を供出していただき、ワインに合わせるために料理に工夫をしてもらう事はせず、日本料理が本来持っている味わいと、その起源や意味、欧米の料理との相違点などを考えながら、ワインを選んでいきます。

「えっ、ふぐのお刺身に赤ワイン?」
「鮎の塩焼きに熟成ジュヴレ・シャンベルタン?!」

などなど、頭ではなかなか想像がつかないマリアージュの面白さもこれまでの会で発見することが出来ました。

そして実際合わせてみて、日本料理がもついろいろな特徴により、なぜ合うのか?というところまで皆様と共有できたかと思います。

今回は「食欲の秋」ですから、実りの季節にはたくさんの美味しい食材がテーブルを彩りますが、京料理の食材として象徴的なのが「ぐじ(甘鯛)」です。

  食材:『甘鯛』

身の柔らかいぐじ(甘鯛)を、若狭(日本海)から京都まで運ぶのに、生のままでは傷んでしまうので、一塩して身を締めていました。京都のぐじは、本来すべてこの塩をしたものを使うのです。

ぐじは、鱗も繊細で細かいので、上手に焼くとたいへんおいしく、鱗を楽しむのが、「若狭焼き」と呼ばれます。

その他、お椀、蕪蒸し、炊き込みご飯と甘鯛尽くしでご堪能いただけます。

様々な国の食材が届けられる東京で、今一度、日本で育まれた料理の成り立ちや文化を、旬の素材とワインを楽しみながらゆっくり見つめてみたいと思います。

祝日お昼の開催となりますが、ご参加いただける方を募集致します。

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【日本料理とワインの会  和の食いがらし】
 http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-EVT-160112/

◇日時 : 2016年11月3日(木・祝)   お昼12:00〜  
        
◆会場 : 和の食いがらし 

◇住所 : 東京都渋谷区恵比寿4丁目9-15 ハギワラビル5 2F
               電話:03-3447-9893

◆募集定員 : 16名様

◇献立 : 甘鯛をメインとしたコース料理を予定しています。

◆会費 : ¥15,000 (税込)
   事前のお支払いでご予約確定となります。
   クレジット決済はこちらからお願い致します。
    http://www.sp-mall.jp/shop/g/gW2-EVT-160112/
   
 メール・電話でのご予約も承ります。
 Tel: 03-5424-2581
 e-mail : cave@lavinee.jp

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
 

【ワイン・コルク・ポートレート展 開催】2016.8.20〜2016.10中旬
2016.08.26 [Fri] 11:51

こんにちは、久保です。

先日行いました「食とアートの会」。

今回は私がこの2年の間に制作してきたコルクアートの展示会を開催するにあたり、
レセプションPARTYという形で、食とアートとワインを皆様に楽しんでいただきました。

普段は緑と光の差し込むレストランも、この日はギャラリーに。





コルクアートとは文字通り、ワインのコルクの色合いで描くアートなのですが、
一枚の肖像画には2400個のコルクが使用されています。

近くで見るとこんな感じで絵に見えないのですが、離れてみると滲んで肖像画が浮かび上がるというモザイクアートとなっています。



ソムリエとして長く仕事をして、毎日のようにワインを試飲したりする機会はありますが、
例えば毎日ワインを1本開けても、一年で365個のコルクしか出ないのです。

それなのに2400個も使う絵が、8枚も描けるほどのコルクが僕のところに集まったことだけでも、
すごい事だと思います。

この活動は、たくさんのワインファンの方々、協力してくれたレストランやワインスクールなど、
多くの方々のワインを飲んだ記憶の集まりでもあります。

*コルクご提供者、ご協力者の皆さまはこちらにまとめてあります。
・http://yaplog.jp/la-vinee/archive/652

「10枚もあるなら、うちで展示会をしましょう」

今回、このような展示会が出来ましたのは、仲良くさせていただいているレストランKeisuke Matsushimaのシェフ、松嶋さんからのお声がけから始まりました。



芸術活動も活発なフランス・ニースに住み、松嶋さんにとってもアートはすごく身近なもので、コート・ダジュールの光にはこれまでもマティスやピカソ、シャガール、ルノワールなど様々な著名芸術家が魅了されてきました。

またアートというのはその時代の抱える問題だとか、アーティストの考えることの表現だったりとかを、直接見たり聞いたり出来る場が必要だということで、松嶋さん自身発起人として、食とアートの会+ART CLUBという活動を続けています。
http://plusartclub.com/



今回は原宿のレストランが8周年ということで、8枚の作品を展示させていただきました。
展示のモチーフになった8人は以下の通り。

Napoleon Bonaparte 1769 - 1821
ナポレオン・ボナパルト

Grace Kelly 1929 - 1982
グレース・ケリー

Leonardo da Vinci 1452-1519
レオナルド・ダ・ヴィンチ

Lalou Bize Leroy 1932 - 現在
ラルー・ビーズ・ルロワ

Coco Chanel  1883 - 1971
ココ・シャネル

Maria Callas 1923 - 1977
マリア・カラス

Salvador Dali 1904 - 1989
サルヴァドール・ダリ

Marc Chagall 1887 - 1985
マルク・シャガール









総勢20000本ものワインを皆様が飲んだからこそ出来上がる絵画ですので、ワインを飲むレストランで展示会を行えることをとても嬉しく思いました。

それぞれのポートレートの人物や彼らが生きた時代背景にちなんだワインと料理をご用意し、フランスそして、ニースの文化をお楽しいただくPartyのスタートです!




アペリティフは「シャンボール・ロワイヤル」というカクテル。

「キール・ロワイヤル」というカシスとシャンパーニュというカクテルのカシスを、シャンボール・リキュールというフランス・シャンボール城でのおもてなしから生まれたラズベリーなどを漬け込んだリキュールに替えたカクテルです。

ルネッサンスの傑作といわれるシャンボール城(ダ・ヴィンチが設計にかかわったと言われています)のリキュールと、シャンパーニュ(ナポレオンに因んでMOET & CHANDON BRUT IMPERIAL)の出会いです。

ワインには、様々な歴史の物語が隠れていますので、そのあたりをご紹介しながら乾杯!

BGMにはマリア・カラス、オペラ椿姫より「乾杯の歌」。




続いて、プロヴァンスワインをたくさん並べ、
料理は松嶋さんの住む、ニースの料理でお願いしました。

シャガールは晩年ニースで暮らし、NICE SOLEIL FLEURという絵を書いていますが、日本では滅多に飲めないニースのワイン「BELLET」もうまくご用意することが出来ました。このワインはモナコ国王の結婚式でも振る舞われています。王妃はもちろん、グレース・ケリーです。

ニースという土地も、イタリアとフランスの挟間で、歴史の中では時にサヴォワ公国だったり、サルディーニャ王国だったり、まさしくサルディーニャにニースが割譲されるのはナポレオンがワーテルローで敗戦して結ばれた条約ですし、そうしたことが食の中にも影響を与えているのです。

料理は愛情と共に家族に受け継がれるものですし、保存食という土地の知恵は
未来への優しさです、と語る松嶋シェフ。

料理は新しさを求めてやたらにいじりまわすのではなく、土地の約束、
過去と未来をつなぐものだとも言います。











そして今日もまた、材料となるコルクが貯まっていきます。

コルクアートは、ワインの染みた色合いの濃淡で描きますので、その濃淡が感じられるよう、2013年、2003年、1993年、1983年と10年ずつ遡ってワインも揃えてみました。





ルロワさんのワイン。

5作目に作った(No.5)ココ・シャネルの隣に展示し、「シャネルを着て葡萄畑へ」というマダムの話を思い出していました。

シャネルというブランドは今では高級ブティックのイメージですが、ココ・シャネルの自伝を読むと孤児院(シトー派修道院)で育てられていることに驚きます。

その後それまでのコルセットの入った重々しい貴族の服を開放し、シャネル・ブラックとも言えるシンプルなデザインが生まれたのは、こうした背景も関係していると思います。

そんなシャネル社が所有するボルドーのシャトーがローザン・セグラ。
こちらはマグナムでご用意しました。







20年以上、ワインを守ってきたコルクは、その証とも言えるほど真っ黒です。
こうしたコルクは力強いモチーフの瞳の部分などに使用します。





赤ワインに移って行ったところで巨大なジゴ・ダニョー(羊のもも肉)。

プロヴァンスのハーブがまぶされ、日本のレストランだということを忘れるくらい、
まさしくプロヴァンスの食の情景が浮かびます。



1983年のワインは、シェリーです。

今回の8作はフランス人に限らず、フランスに関わる人物がモチーフとなっていますが、こちらはサルヴァドール・ダリへのオマージュです。

髭がユニークと皆さん仰っていただきましたが、髭の部分にはスペインのシェリーのサービスに用いる「ベネンシア」を使いました。



ベネンシアはかつて、クジラの髭を用いていたことも意味づけています。
BGMマリアカラス「セビリアの理髪師」です。





そして最後に、
シャンパーニュ。

グレースケリーやマリアカラスというと、BELLE EPOQUE(古きよき時代)のイメージが浮かびますが、今回はテタンジェです。

テタンジェ社もアートに造詣が深く、テタンジェ・コレクションなどのシリーズがありますが、実は2000年を記念したボトルにグレースケリーのデザインを用いたことがあります。



コルクアートの次作に予定している「ルイ・アームストロング」や、フランク・シナトラとグレースケリーが共演した映画「上流社会」からイメージし、今回はテタンジェ社がリリースしたジャズデザインのボトルで、〆の乾杯!

what a wonderful world!

「食とアート」という場は、食の原点、「人」を「良」くする場です。
友情や愛情、様々な情を育むのが食ですし、交流を生むのがアートです。

これが今回、松嶋シェフと僕が軸にしていた想い。

春に松嶋シェフから聞いた言葉・・・

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「外国人である自分だからこそ見えてくるもの。

土地の人達が大切に受け継いでいるものを、料理にしたい。

僕は単純に食事をする時間を取ってほしいと思っています。

家族でそして友人と、自分で作った食事で、
食事を取り戻すきっかけになってほしいなと思っています。

そして、作った人の人情を感じる食事を通して
友情や愛情を育んでほしいと思っています。

人を良くすると書いて食、人を良くする事と書いて食事、

食事を通して人情、友情、愛情という情けを感じていただき、
批判ばかりする社会で情けをかけない、情けない社会からの脱却をして欲しいなって思っています。

そのためには料理を通しての熱、
ぬくもりを感じる事じゃないかって思っています。」

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たくさんの美味しい料理、たくさんのワインを楽しんでいただき、
「ワインコルクポートレート展」の幕開けです!

最初は何気なく捨ててしまっていたコルクも、
「どうしてワインの栓をするのに、コルクを使うのだろう?」と疑問を持ってみると、再生産という自然に寄り添う人の営みが見えてきます。

僕のアーティストとしての役割は、ワインから自然の恵みを楽しんだ後のコルクを、ゴミにするのではなく、
意味づけをして食の場に戻してあげる事。そんな想いを汲んでいただいた松嶋シェフに感謝です。

作品は10月中頃までレストランに展示していただきますので、
お食事をしながら、またワインを飲みながら眺めて頂けたら嬉しいです。

食を通じて、ワインを通じて、アートを通じて、
このような会を行えたことを、とても嬉しく思います。

これまで活動を応援してくれた方、コルクを提供してくれた方、
本日ご来場いただきました方、場を提供してくれたレストランの方、
すべての皆様に感謝いたします。

物語はPARIS展2017に続きます。



東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート神宮前
TEL 03-5772-2091
http://keisukematsushima.tokyo/