はやぶさ、地球帰還=豪州砂漠にカプセル落下−小惑星の砂に期待・宇宙機構(時事通信)

June 16 [Wed], 2010, 16:24
 宇宙航空研究開発機構は13日午後7時51分(日本時間)、探査機「はやぶさ」から小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のある耐熱カプセルを分離した。カプセルは大気圏に突入し、オーストラリア南部ウーメラ近くの砂漠に落下した。はやぶさ本体も同10時28分の通信を最後に突入して燃え尽きたとみられ、7年の長旅が終わった。
 小惑星の砂を回収できれば世界初。約46億年前に誕生した太陽系の進化過程を解明する貴重な手掛かりになる。はやぶさは月より遠い天体に着陸し、地球に戻った最初の探査機となった。姿勢制御装置やエンジンの故障が相次ぎ、予定より3年遅れたが、運用チームの努力と工夫で乗り切った。
 豪州の現地探索隊は、大気圏突入時の流れ星のような発光現象を確認。パラシュートで落下中のカプセルからの信号電波も受信し、ヘリコプターで着地を確認した。回収後、宇宙機構相模原キャンパス(相模原市)に搬入する。砂粒が入っているかの判明は時間がかかる見通し。はやぶさ本体は通信終了前、最後の地球撮影も行った。
 はやぶさは2003年5月に鹿児島・内之浦から打ち上げられ、05年9月に地球と火星の間にあるイトカワ近くに到着。カメラなどで詳細に観測した後、同年11月に着陸と離陸を2回繰り返した。岩石採取装置は作動しなかったが、着陸時に砂が舞い上がり、ふたを開けておいたカプセルに入った可能性がある。ミニ探査ロボットの投下は失敗した。 

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