歩いていく道 

October 27 [Thu], 2011, 10:55
彼が部屋に入り、2人沈黙のあと・・・


彼が言った。


「S先輩がいるのでビックリしたけど、これはもしかしたら、、いや、多分・・さんが来てると思ってたよ」


相変わらず勘がいい。



「ごめんね。でも、どうこうしたかったというよりか、・・・・くんが頑張ってる姿をみて前に進みたかった
私、ちっとも前に進めてなかったの。あの日のまま動けずに。本当にごめんね・・・」


彼は何も言わなかった。



「ねぇ・・・やっぱりもうダメなんだよね」
諦めが悪い私。



「うん・・・」 彼は少しうつむいた。


私は不思議と涙は出なかった。






「じゃ、お願いがあるの」



「何?」


「少しでいいの。ほんの少しでいいの。抱きしめてくれる?」


「え?」


「前みたいに、弱かった私を元気にしてくれたときみたいに少しでいいから・・だめかな?」


「・・・いいよ、わかった。」


彼に少しずつ近寄って、彼の肩に両手をかけた。


温かな逞しい肩。



彼は少しずつ私のことを寄せ、腕に少し力を持って抱きしめてくれた。



泣きそうになった・・・でも我慢した。



この感触。





もう、、これでお別れだ。きっともう大丈夫・・・・・・・・・



「ありがとう。・・・・くん。 もうきっと大丈夫。前に歩けるよ」




「ごめん・・・・」


「ごめん・・・・」


何度も彼が言った。



「うん。いいよ。もうわかったよ」


「・・・・くんが今日、頑張ってる姿見ることができて幸せだったよ。ありがとう」



「違うよ。ごめん。無理・・・・・・・」



「わ、、わかってるって」


「無理・・・・」



「うん。もういい、わかってるって」



「違うんだよ。もう・・・・やっぱり、やっぱり無理なんだよ。」



「うん・・・?」



「別れることなんかできないんだよ」



「え??」



彼は強く抱きしめてきた。


「・・・、・・・・くん??ちょっと・・?」


キスをした。



彼は私を求め、私は彼を求めた。


無我夢中で彼は私を求め、私は何度となく・・・・・もう、戻れなかった。



2人で天井の少し傷んだ壁を見てた。



「この付き合いがいつどうなるかわからないけど、一緒にいて。」


・・・・・・・・・・・彼が言った。


「うん」


初めて泣いた。


外は少しずつ明るくなり始めていた。



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(こちらから画像をお借りしました)



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幸せでいるはずの今なのに・・忘れられない彼
そのキオクと想い出を書き綴ったブログです。
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